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her2 タイプ、再発

[管理番号:8854]
性別:女性
年齢:42歳
病名:左乳癌、肝臓多発転移、脳転移、縦隔リンパ節転移
症状:左手、特に親指、人差し指、手のひら、膝下の内側の痺れ、痛み
投稿日:2020年9月2日

初めまして。
よろしくお願い致します。
2014年 左乳癌腋窩リンパ節、肝臓転移発覚。
3月からドセタキセル、ハーセプチン、パージェタ4回その後、臨床試験で手術群になったので左乳房全摘、腋窩リンパ節はそのまま。
その後また同じ治療を続け計11回行いましたが、ドセタキセルの効果が出なくなった為、2014.11からハーセプチン、パージェタのみを続け、また肝臓の腫瘍が小さくなり始め、完全に消える事はありませんでした。
2016.1脳転移発覚。
放射線治療で完治。

2019.5まで変わらず過ごしていました。
主治医が転勤の為に変わり、新しい医師がもう5年経つから治療を止めるか判断する為にPETを撮ると言い、結果は肝臓もリンパも癌細胞は残ってないと言われました。
その後無治療で半年に一度CTを撮り、2020.5も異常なしと言われました。
その2週間後、左手親指の先が痺れだし、段々と人差し指にも広がり、整形でMRIを撮り軽度の頸椎ヘルニアと言われるも、首を上から圧迫しながら倒しても痺れが強まらない等で、典型的な症状ではないと言われるも、リリカを処方。

その後もどんどん痺れ痛みが酷くなり7月末に左脇を自分で触ると腫れていて乳腺外科に行く。
造影剤CT撮ると左脇リンパ節が腫れていて再発と言われる。
その後、造影剤PET撮ると縦隔リンパ節と肝臓にも転移発覚しました。
先生にお聞きしたいのは、治療は現在ロゼウス、ハーセプチン、パージェタを1クール終わった所ですが、もし先生でしたらどの薬剤を選択しますでしょうか。
また、
手の痺れ痛みですが現在とても辛く、左手の筋肉もどんどん痩せてきました。
日常生活もとても不便をしています。
乳腺の主治医に聞くと、リンパ節の腫れが原因とは考えられないが、整形ではないならそうなのかもしれない、と言われました。
まだケモも1クールしか終わってませんが手の症状は悪くなるばかりで、初発の時はケモを始めてすぐ胸のしこりがみるみると小さくなった事から、抗がん剤が効いてないのでは、と思ってしまいます。
やはり手の痺れ痛みはリンパ節のせいなのか、それとも整形にまた行ってみたほうが良いのか教えていただきたいです。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「先生にお聞きしたいのは、治療は現在ロゼウス、ハーセプチン、パージェタを1クール終わった所ですが、もし先生でしたらどの薬剤を選択しますでしょうか。」
⇒trastuzumab+pertuzumab+eribulinです。

 私がvinorelbineを使うことは殆どありません。

「やはり手の痺れ痛みはリンパ節のせいなのか、それとも整形にまた行ってみたほうが良いのか教えていただきたいです。」
⇒整形外科に再度受診しても解決にはならないと思います。
 治療効果を期待しましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

her2 タイプ、再燃
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年9月13日

こんにちは。
前回は、早速の回答をありがとうございました。
まさか、私の質問に本当に先生が回答して下さるとは、本当に救われた想いです。
また、掲示板などでも私の事を書いて下さっている方もいて、ブログでもまた田澤先生が詳しく書いて下さっているのを拝見して、涙が出るほど嬉しかったです。
お忙しい中、本当に、本当にありがとうございます。

早速ですが、また、お聞きしたい事が出てきてしまったので、よろしくお願い致します。

前回書き忘れてましたが、再燃をしてCTを撮った後に、8/(上旬)左腋窩リンパ節の生検をしました。
生検後、中で出血したらしく一晩バンドを巻いて止血しました。
生検から2日後、手首から先だけだった痺れが、肘下まで広がり、1週間後、左胸の全摘した傷痕周りに皮下出血が現れ、少し腫れていました。
1ヶ月以上経つ今も内出血は全く消えません。
主治医は内出血が下がって来た痕だから問題無いと仰っていました。

現在、ロゼウス、ハーセプチン、パージェタを2クール目に入りました。
初回投与8/19から2週間経った頃から、段々と手の痺れ痛みが和らいで来ました。
2クール目9/9の採血でも、CEA8.4→2.1 CA15-3 25.6→16.5に下がりました。
正常値です。
その時に主治医に、田澤先生のご意見を参考に、ハラヴェン(エリブリン)に変更したいと伝えるも、ロゼウスを始めたばかりだからもう少し続けましょうと言われました。
こちらのQ&Aで、以前エリブリンを使うタイミングが重要で、見極めが肝心とおっしゃられていましたが、私の場合はいつがそのタイミングなのか…ロゼウスが効いているうちはロゼウスで良いのか、体力がある今のうちにハラヴェンを使うのか。
また、最低でも何クール(何ヶ月)使えば良いのか。

ロゼウスは副作用が軽くて、脱毛もしづらいと聞きましたが、採血結果を見ると、初回後、eGFRが42.1。
2クール目の時には68.2と改善されていましたが、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、アルブミン、総コレステロール、HDLコレステロール、Caが低値と出て、弱い抗がん剤を1クール終えただけでこの採血結果で、下痢も頻回にあり体重が少し落ちてしまって、栄養不足にならない様に食事も気を付けたいのに、胸のムカムカがあり食事が辛い日もあり、こんな状態でいつまで抗がん剤を続ける事が出来るのかと落ち込んでしまいます。
また、初回の前の採血8/(中旬)でBNP(心臓から出るホルモン)43.8と高値でしたが、これも気にしなくて良いのでしょうか。
採血結果は、主治医はいつも白血球の事しか教えてくれず、診察後に採血結果のコピーをナースが持って来て、ケモが始まるまでそれを見て、低かったり高かったりで毎回不安になってしまいます。
気にしすぎなのでしょうか?
私の目標は、また寛解まで行って、分子標的薬を続けて行きたいと思っています(10年は継続した方が良いという先生のご意見もこちらで知り、5年で止めた事を本当に後悔しています。
いくらネットで調べても、当時はそういった記事を見つける事は出来ませんでした)。
子供もまだ小3なので、それを願って頑張りたいです。

先生のブログでもステージ4 乳がんで、原発切除群と切除しない群の予後の差についての臨床試験について触れられていましたが、当時の主治医の説明では、その臨床試験は原発巣のみ切除で、リンパ節は切除しないというものだからと言われました。

やはり腋窩リンパ節はタイミングを見て切除した方が良いのでしょうか。
また、そのタイミングはいつになるのでしょうか。
私は(北海道)なので、江戸川病院に通院となるとなかなか大変ですが、腋窩リンパ節の郭清は、外科医によってどこまで取れるのか技量に差が出るとこちらで勉強させて頂きました。
主治医の事を100%信頼出来ていない今、出来れば田澤先生にお願いしたいのですが、腋窩リンパ節郭清でも2泊3日で退院出来るのでしょうか。

だらだらと長文になってしまい申し訳ありませんが、今回もどうぞよろしくお願い致します。

2020.9.13

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「生検から2日後、手首から先だけだった痺れが、肘下まで広がり」「初回投与8/(中旬)から2週間経った頃から、段々と手の痺れ痛みが和らいで来ました。」
⇒一瞬、リンパ節への針生検が痺れの原因か?と早合点思想になりましたが、

 よくよく見ると(生検前の時点で)「手首から先には痺れがあった」ことからは以下のストーリーが想像されます。

 リンパ節による痺れ⇒「生検もしくは病勢悪化」により増悪⇒「治療効果により」
改善

 ★やはり痺れの原因は腋窩リンパ節だと推測します。

Vinorelvineがせっかく効いているのだから、(副作用と相談しながら)続けましょう。

「体力がある今のうちにハラヴェンを使うのか。」
⇒何か、誤解していますね??

 Eribulinはとても副作用が少ない薬剤です。
 体力が… など心配ご無用です。
 ご安心を。

「やはり腋窩リンパ節はタイミングを見て切除した方が良いのでしょうか。」
⇒腋窩リンパ節を取っておいても、何もいいことなどありません。(もしも薬剤が効かない際には、痺れや浮腫みなどQOL低下の原因となります)

「また、そのタイミングはいつになるのでしょうか。」
⇒vinorelvineを使って(副作用もしくは効果の面で)休止せざるをえないタイミングがあれば、その時がいいと思います。(現時点で「どの程度の所見なのか?」にもよりますが)

「腋窩リンパ節郭清でも2泊3日で退院出来るのでしょうか。」
⇒勿論。(例外はありません)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

HER2タイプ ステージ4 腋窩リンパ節の手術
性別:女性
年齢:42
病名:乳癌、腋窩リンパ節転移、肝臓転移、縦隔リンパ節転移
症状:手の痺れ、痛み
投稿日:2020年9月18日

こんにちは。
前回はお忙しい中、ご回答頂き、本当に本当にありがとうございました。
とても嬉しく、これから何かあれば田澤先
生のご意見を頂ける物と、心の負担がかなり軽くなりました。
あれから少し心の不調が続き、昨日初めて緩和を受診し、軽い鬱との事でアルプラゾラム(ソラナックスの後発品)0.4を朝昼晩服用を始めました。
2回目の質問の時は不安なあまり、関係のない事や変な事を
書いてしまったのかと少し気になりますが、何かありましたでしょうか…もちろん、番号を頂いた方全ての毎回の質問にはお応え出来ない事はわかっておりますが、腋窩リンパ節の手術について、やはり田澤先生のお考えでも意味のない事なのかと、また少し気になってしまっています。
やはり私のようなステージ4 、再燃、患側の手の痺れが出てしまった場合は、腋窩リンパ節の手術を受ける意味は無いのでしょうか。
2回目のご質問にも書きましたが、1クールめの初めのケモ(8/19)から2週後から手の痺れ、痛みはどんどん良くなってきています。
そして腫瘍マーカーも2クール目(9/9)CEA 8.4→2.1 CA15-3 25.6→16.5と正常値まで下がっていました。
その時に、主治医に田澤先生のご意見の通り、ロゼウス(ビノレルビン)からハラウ゛ェン(エリブリン)に変更をお願いしたところ、始めたばかりだしこのままで、と言われてしまいましたが、また次回も強く希望してみようと思います。
また、ビノレルビンを先生が殆ど使われないのは、治療効果が低い為なのでしょうか。

こちら札幌ですが、田澤先生に腋窩リンパ節レベル3までの郭清をして頂きたいと、少しでも希望を持って日々暮らしております。
大変お忙しいのに、本当に恐縮ですが、是非ご回答頂けたらと、毎日何度も乳がんプラザを確認しております。
是非、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

【Q&Aコーナー】9/19(土)~27日(日)は原則として回答の公開はありません。
(掲示板の更新は行われます。)
を見逃していますか?

私自身は、先週に(2回目の質問の)回答していますが、回答の公開が遅れているだけの話です。
★まずは、2回目の質問の回答を読んでから再質問してください。