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針生検後の血性分泌液について

[管理番号:4001]
性別:女性
年齢:46歳
初めてメールさせていただきます。
針生検後の血性分泌液についてお伺いさせていただきます。
1か月半ほど前左乳房にしこりをみつけ、同時に分泌を確認
(両胸、多孔性、透明や白乳色)したため、近所のクリニックで診察を受けました。
しこりはのう胞(その後細胞診でクラス2であることを確認、
注射器で内容液を吸引したため現在は消失)だが、それ以外にもにも気になる所見が両胸併せて9カ所程度あるとのこと。
乳腺症も考えられるが、右胸の、特に血流の豊かな疑わしい病変についてバコラ生検を4本、右胸について更にもう1カ所ばね式生検を行い(1本)、左胸については、ばね式生検(2本)を行っていただきました。
病理検査の結果、全て良性で、改めて乳腺症との診断がつきました。
(毎年のエコー検診では、20代の終わりから乳腺症といわれといわれ続けてきました。)
ところがその後、分泌液が血性(どす黒い血)に代わりました。
初めは単孔性だったのが2カ所からの出血になり、現在は11カ所です。
田澤先生のブログを拝見しておりましたので、さほど気にしていませんでしたが、検査から1か月以上経過した現在も治まる気配がありません。
お風呂で血流が良くなった時をめがけて絞ったりしていましたのでそのせいかとも思ったのですが、不安になり、再度診察を受けました。
エコーで確認していただき、部位的(乳管的?)には、今回バコラ生検した箇所からの出血が疑われるとのこと。
ただし、先生の「検査による出血がこれほど長引く事例を経験したことがない」との一言で、一挙に不安になりました。
生検後1か月を超えても続く出血は、乳管内乳頭腫の見落としなど、他の可能性を考えるべきでしょうか?
出血の原因と考えられる病変のサイズは14ミリ×11ミリ(かなりの貧乳ですが、しこりとしては触れません。先生も、触ってもわからないでしょ、とおっしゃってました)ですが、バコラで4本とっても、癌の可能性はありますか?
またこれ以外にも出血の原因は考えられるのでしょうか?
担当の先生からMRIの提案もありましたが、「出血は乳管造影を」という田澤先生のコメントが頭をよぎり、3か月後の経過観察の方を選択して帰ってきました。
このような状況で田澤先生に診ていただくことは可能ですか?また乳管造影をしていただく場合、生検で組織が傷ついてすでに検査できなくなっている、などということはありますか?
お忙しいところ、内容が長くなってしまい本当に申し訳ありません。
ご多忙の中でも、患者さんの気持ちに寄り添って、いつも丁寧なご回答をなさっている田澤先生のお姿に感銘を受けます。
自分の命にかかわる判断や手術をお任せできるのは、やはり田澤先生だという気持ちを改めて痛感しております。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
バコラ後の「血性分泌」ですね。
ここでは2つのポイントにより心配無い(バコラ後の血腫が溶けて乳管から出ているだけ)と思います。
ポイント1 バコラ後であること
ポイント2 (想定される)原因病変をバコラして乳腺症?との結果がでていること
○やはり、物事にはタイミングは重要です。
 (血腫の原因となりうる)「バコラ生検」⇒「乳頭からの出血」という順番は「原因と結果」を考える上で欠かす事ができません。(偶然と考える事は、不自然です)
 また、原因となりうる病変?が(組織診で)「乳頭腫では無かった」という事実も重要です。(経過観察ではなく、組織診をしての診断なのだから信用できると考えます)
「検査による出血がこれほど長引く事例を経験したことがない」
⇒おそらく、「シコリそのもの」からの出血は、その通り(1カ月も続かない)だとは思います。
 ただし、原因が「バコラでできた血腫がゆっくり溶けている」としたら、
「血腫が吸収されて無くなるまで=2,3カ月?」続く可能性はあります。
「生検後1か月を超えても続く出血は、乳管内乳頭腫の見落としなど、他の可能性を考えるべきでしょうか?」
⇒シコリそのものからの出血ではなく、(バコラによってできた)「血腫が溶けて出ている(どす黒くないですか?)」と推測します。
 それであれば「全く矛盾なし」です。
「バコラで4本とっても、癌の可能性はありますか?またこれ以外にも出血の原因は考えられるのでしょうか?」
⇒14mmの病変をバコラで外すことは考えられません。
「このような状況で田澤先生に診ていただくことは可能ですか?
また乳管造影をしていただく場合、生検で組織が傷ついてすでに検査できなくなっている、などということはありますか?」

⇒上記のコメント通りです。
 血腫からの出血であれば、「必ず止まります」
 逆に「乳管内病変からの出血」は、止まるどころか「寧ろ増加」します。
 ○浮は沈むまで待ちましょう。
「自分の命にかかわる判断や手術をお任せできるのは、やはり田澤先生だという気持ちを改めて痛感しております。」
⇒御評価ありがとうございます。
 ただ、3カ月は待ちましょう。(量は現象し、終息していることと思います。)



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