[管理番号:4535]
性別:女性
年齢:43歳
田澤先生、宜しくお願いします。
マンモグラフィ、超音波の検診で指摘を受けた右胸の約1cmの腫瘤について、昨年マンモトーム生検を行ったところ、非浸潤癌成分を伴う浸潤性乳管癌(グレード1、luminaltype)と診断されました。
少なくとも初めて乳房検診を受けた約8年前から腫瘤疑いは指摘されていたのですが、しこりでなかったため(腫瘤非形成性病変)、また私に知識がなかった(自らよく調べなかった)こともあり、それ程気にもとめず、結果的に経過観察となっていました。
生検の結果を受け、MRIも撮影し(とても小さいので)、部分切除手術という話になりました。
ところがその後、ラジオ波の臨床試験が行われていることを知り、がんセンターに転院しました(どのみち診断が必要になると思い、セカンドオピニオンでなく)。
当初、ラジオ波適応ありとのことで、そのまま進めていく予定だったのですが、そこはがんセンター、
(世界レベルの)放射線診断医のほうから、持って行った画像上で、他に疑わしい所見が認められるとのことで、(これまた世界一の感度を誇るという)MRIを再度撮った結果、乳管内進展というものが明らかとなり、一気に「腫瘍」径が5cmとなりました(乳頭腺管癌?)。
たしかに、画像上脈のように乳腺の染まりが見られました。
こういう拡がり方は悪性の非浸潤癌、いわゆる前がん状態なのかなと(そもそも既にマンモトームで確定診断は出ている訳ですけど)
思っています。
医師からきれいに再建できる全摘を勧められました(乳頭は残せない)。
放置していた長い間に拡がっていったのでしょうから、何ら不思議はないと理解する一方で、こういったこと
は当然の想定の範囲内であって、(部分切除を予定した)最初の医師も折り込み済みで(必要がないから)口にださなかっただけなのでは?とも感じています。
全摘を拒否した私にこりて、医師が(恐らく部分切除の可能性を探るため)針さしてみれば?と提案して下さいました。
また針をさしたところでどれ位有益なのだろう(どうせまたある意味不都合な真実が発覚するだけなのでは…)と迷いもあり、後で看護師さんに尋ねたところ、際(きわ)を調べることが上手なのだそうです。
神の手を持つという医師と、がんセンターご自慢の病理医により検査してもらうに越したことはないのですが、どう思われますか?
田澤先生はマンモトームで通常8本位針をさす、針をさした皮膚を残すことに一抹の不安を感じると書かれていらっしゃいましたが、さらにそんなに針をさしても大丈夫なのでしょうか?(私はマンモトーム生検の時実際何本さされたのか考えたこともありませんでした)
がんセンターではベテランの医師と手術医との2名に診察を担当してもらっています。
最初の病院も含め、どの医師も当然ですが合理的で、看護師ともに本当に忙しいなか対応して下さっています。
(今すぐに命にはかかわらない)早期での乳がんが見つかったことはとても幸運なことだと田澤先生は書かれてましたが、至らない私にはあまりそうは思えません。
(血管から?)養分を吸って、右胸の細胞ががんに置き換わってる?(乗っ取られつつある)のだそうです…。
経過説明で大変長くなり、申し訳ありません。
いつも通りの先生のご回答が頂けると幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私はそもそも「ラジオ波の臨床試験」にも、その(世界一とやらの)癌センターにも全く興味がありません。(その点をご了承ください)
「さらにそんなに針をさしても大丈夫なのでしょうか?」
⇒拡がり診断に納得できないなら、してもいいでしょう。