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副乳の線維腺腫

[管理番号:6876]
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:副乳のしこり

江戸川病院ID 〇〇
今年6月に江戸川病院で乳管腺葉区域切除を受けた者です。
その節はお世話になりました。
幸いに結果は良性で安心して日々の生活を過ごしております。
今回の入院、手術は医療に従事する自分自身を見直す機会ともなり、とても良い経験となりました。
田澤先生の朝早くから夜遅くまで患者さんに寄り添う姿勢は頭が下がります。
ありがとうございました。

今回は少し心配な事が出てきたので質問させていただきたいと思います。

手術の前日に田澤先生に右脇付近の気になっていたところをエコーしてもらい、乳腺が凸凹してるだけなので心配ないですよと言われ、気になることもなく過ごしておりました。
あれから数ヶ月経ち、ふと以前気になっていたところを触るとしこりがあり、乳腺の凸凹が増しているだけだとも思いましたが、念のため近くの乳腺外科の病院を受診しました。
先生にエコーしてもらったところ、副乳に2cm弱のしこりがあり、とても珍しいと言われました。
形や硬さから副乳に発生した線維腺腫だと思われるとのこと。
心配なら直ぐに生検をしてくれるとのことでしたが、経過を見て形が変化したり、大きくなるようなら生検をすることとなりました。

数ヶ月前に田澤先生にエコーしてもらい、何もなかったので、急に出来た線維腺腫ということになるのでしょうか。
線維腺腫であってもこのまま大きくなるようなら摘出した方が良いのでしょうか。

乳がんプラザの貴重な1枠をこのような緊急性のない質問で使ってしまい申し訳ないと思いましたが、先生の意見を伺いたく質問させていただきました。
宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

IDから個人を特定しました。
良性で良かったですね。

「乳頭分泌」については…
まるで「これ以上、診療をすすめようがない」みたいな医療機関が殆どですが、実際に癌が原因である可能性がある以上「診断(的治療)」の手段があることは患者さんに提案すべきだと思います。
 ♯そのうえで、「良性の可能性もあるなら、様子を(私は)見たい」というような患者さんがいたとしたら、それはそれでいいのです。(選択肢を示せないところに問題があるのです)

「先生にエコーしてもらったところ、副乳に2cm弱のしこりがあり、とても珍しい」
「形や硬さから副乳に発生した線維腺腫だと思われる」

⇒失礼ながら…

 まずこの診断が本当なのか?という問題がありそうです。
 40歳という年齢であれば(腋窩の)副乳が「普通に大きくなっているだけ」の可能性もありそうです。

「線維腺腫であってもこのまま大きくなるようなら摘出した方が良いのでしょうか。」
⇒普通に考えましょう。

 「腋窩だから特別」なことは一切ありません。
  (胸にある)普通の線維腺腫と同じように考えればいいのです。