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不安です

[管理番号:1626]
性別:女性
年齢:44歳
9月24日に某タレントの件もありセルフチェックをしたところ、しこりを見つけました。
翌日個人の乳腺外科で針生検を受け10月○日に告知をされ紹介状をもらい現在は大学病院で検査をしています。
11月○日にMRI、○○日に治療方針、術式などこれからの話があります。
現時点で主治医も決まっておらず手術日も入院日も決まっておらず不安です。
乳房の痛み、しこり部分、乳頭部にもたまに痛み背中も痛みます。
検査の内容にはCTもなく心配です。
骨シンチは受けました。
しこりの大きさは1.8センチだそうです。
乳房の痛みと癌は関係ありますか?
進行は関係ありますか?あまりにも何も決まってなく不安です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私は「大学病院の診療」には、何の価値も見出せません。
診療も遅いし、技術も稚拙です。
「診察する医師」「執刀医」「病棟で診る医師」全てが異なります。彼らにとっては勉強なのだから仕方がありません。
「チーム医療」と言う名のもとで…
それでも「大学病院の名前に安心感がある」のであれば、私から何も言う事はありません。

回答

「しこりの大きさは1.8センチだそうです。乳房の痛みと癌は関係ありますか?進行は関係ありますか?」
⇒早期癌です。
 「症状は無関係」です。
 心配はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、よろしくお願い致します。昨日結果が出ました。
最初のエコーでの腫瘍の大きさは1.8センチと言われましたがMRIの結果腫瘍20ミリ広がり38ミリとのことでした。
その他転移、リンパ節の腫れは今のところないようです。ステージは1なのでしょうか?2なのでしょうか?
病理結果はもらってないのですがホルモン療法、ハーセプチンをやると言われました。
このタイプは予後が悪く再発転移も多いとネットで見ました。
他のサブタイプと比べると、やはりそうなのでしょうか?
グレードは聞いてませんが悪性度も高いのでしょうか?
抗がん剤にすごく抵抗があります。
her2が3+の場合、術後病理結果は変わらないのでしょうか?
手術も温存を希望してますが広がりが38ミリもあると無理でしょうか?
場所が右内側下部です。
やはりher2陽性だと抗がん剤、ハーセプチンは絶対なのでしょうか?
周りの乳ガンになった人はほぼルミナルAなので自分もそのような気がしてたのでショックから立ち直れません。
ホルモン療法だけでは再発転移の確率はすごく上がるのですか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ステージは1なのでしょうか?2なのでしょうか?」
⇒cT2(38mm), cN0, cStageⅡAです。
 
「ホルモン療法、ハーセプチンをやると言われました」
⇒「luminalB(HER2陽性)」ということです。
 
「このタイプは予後が悪く再発転移も多いとネットで見ました」「他のサブタイプと比べると、やはりそうなのでしょうか?グレードは聞いてませんが悪性度も高いのでしょうか?」
⇒無責任な「ネットの情報」は忘れましょう。
 「サブタイプは治療法の選択のために存在」します。
 予後はステージで考えましょう。
 
「her2が3+の場合、術後病理結果は変わらないのでしょうか?」
⇒サブタイプ(ER, PgR, HER2)については「術後の標本で変更になる」ことはほぼありません。
 
「手術も温存を希望してますが広がりが38ミリもあると無理でしょうか?」
⇒「そのMRIで見えた拡がりの方向」によります。
 「乳頭方向」への拡がりであれば、「温存可能」だと思います。(エコーで18mmならば、その可能性はありそうです)
 
「her2陽性だと抗がん剤、ハーセプチンは絶対なのでしょうか?」
⇒その通りです。
 「最も、やる価値の有る治療」であることは間違いありません。
 
「ホルモン療法だけでは再発転移の確率はすごく上がるのですか?」
⇒「早期であれば、凄くではないかもしれませんが…」
 抗HER2療法をやらないことは全く「お勧めできません」
 
 

 

質問者様から 【質問3】

度々すみません。よろしくお願い致します。
トリプルポジティブ乳癌について詳しく教えて下さい。先生はネットのことは忘れましょうとおっしゃってくださいましたが、なぜあれほどの悪い情報が出てるのでしょう?
ステージ2aであってもサブタイプ別で多少予後は変わるのですよね?大学の先生は抗HER2療法で再発は4割減らせると言いました。
6割は再発するのですか?どうしても抗がん剤をやりたくないのであればホルモン療法とハーセプチンだけでも良いと言われました。
自己責任の元でですが。
抗がん剤をやった場合とハーセプチン単剤の場合の再発転移率はどうなのでしょう?
これから先の治療が怖くて仕方ありません。
かなりの診察をされて来た田澤先生から見てトリプルポジティブ患者の再発転移率、予後はどんな感じですか?
トリプルポジティブ乳癌で抗がん剤をしない人はいましたか?少しでも安心材料がほしいです。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「先生はネットのことは忘れましょうとおっしゃってくださいましたが、なぜあれほどの悪い情報が出てるのでしょう?」
⇒それは簡単な話です。
 「それらしい数字を公表」することで「自己満足を得ている人達」がいるからです。
 無責任な数字により「不安を感じる人達のこと」は何も考えていないのです。
 
「ステージ2aであってもサブタイプ別で多少予後は変わるのですよね?」
⇒それは当然です。
 サブタイプにより「治療法がかわる」わけですから。
 
「大学の先生は抗HER2療法で再発は4割減らせると言いました。6割は再発するのですか?」
⇒完全な勘違いです。
 無治療での再発率を仮に「20%」とすると、この数字を20x0.6=12%にできる(4割減)という意味です。
 
「どうしても抗がん剤をやりたくないのであればホルモン療法とハーセプチンだけでも良いと言われました」
⇒これは「エビデンス」がありません。
 厳密に言えば「適応外」診療となります。
 
「抗がん剤をやった場合とハーセプチン単剤の場合の再発転移率はどうなのでしょう?」
⇒ハーセプチン単剤でのデータはありません。
 適応ではないからです。
 
「トリプルポジティブ患者の再発転移率、予後はどんな感じですか?」
⇒トリプルポジティブとは俗称であり、正式名称は「ルミナールB(HER2陽性)」です。
 大雑把に言えば(HER2陰性の)ルミナールタイプと「変わらない」と思います。
 
「トリプルポジティブ乳癌で抗がん剤をしない人はいましたか?」
⇒沢山いらっしゃいました。
 特に「low risk」や「高齢者」です。
○質問者は手術して病理結果がでてから「考えても遅くない」のではないでしょうか?
 
 

 

質問者様から 【質問4】

いつも回答ありがとうございます。
前回、手術が終わってから考えても遅くはないと言われましたが不安で仕方ありません。
手術は来月1日です。勉強不足であまり理解もしてないのですが抗HER2療法の抗がん剤期間を教えて頂きたいです。3ヶ月だったり6ヶ月だったりですがどっちなのでしょう?
先生の患者様で、このタイプでもlowrisk、高齢者の方は抗がん剤をやらないとおっしゃってましたがどこまでがlowriskなのでしょう?
しこりの大きさもエコーでは18ミリ、MRIでは20ミリ、そこから細く18ミリほど拡がりがあると言われました。highriskになりますか?
抗HER2療法をやらなかった場合、すぐ再発転移するのでしょうか?毎日、気の休まる時がありません。
自分がフルコースの治療、特に抗がん剤に耐える自信がないです。
温存で大丈夫なのかも心配になってきました。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「このタイプでもlowrisk、高齢者の方は抗がん剤をやらないとおっしゃってました」
⇒これは「明らかな勘違い」です。
 前回の質問に対する「トリプルポジティブ乳癌で抗がん剤をしない人はいましたか?」
⇒沢山いらっしゃいました。 特に「low risk」や「高齢者」です
 という回答内容からの理解だと思いますが、『完全な誤解」です。(結果として、そのように成りがちというだけで、私自身がlow riskで抗HER2療法が不要と思っている訳ではありません)
○正しくはトリプルポジティブの方の中で「low risk や高齢者」の方では(結果的に)「抗ガン剤を選択されない」方達もいた。となります。
 実際の内容は
・75歳以上:
ホルモン療法だけでもいいですよ。といいます。
但し、お元気な方で「頑張る」と言う方を引きとめたりはしません。
・low riskの人:
抗HER2療法を勧めます。
但し、「抗がん剤をどうしてもしたくない」と言われると
「(ホルモン療法も効くタイプだし)ホルモン療法単剤にしましょうか」との流れになるだけで、『low riskの人全員に抗HER2療法をしてもらいたい』というのが正直なところです。
 
「抗HER2療法の抗がん剤期間を教えて頂きたいです。3ヶ月だったり6ヶ月だったりですがどっちなのでしょう?」
⇒抗HER2療法の『スタンダードはECx4⇒DTX+HERx4⇒HERx14』
 これだと抗がん剤の期間は「ECx4+DTX+HERx4=6カ月」となります。
  ♯EC:ファルモルビシン(アンスラサイクリン)+エンドキサン  DTX:
ドセタキセル(タキソテール) HER:ハーセプチン
 これに対して「非アンスラサイクリンレジメン」が以下のようになります。
 ①と②は抗がん剤の期間が「3カ月」となり、③は「4.5カ月」となります。
 ①パクリタキセルとハーセプチンを毎週投与(12回)⇒ハーセプチン単剤(14回)
 「最初の12回の毎週通院」は「通院は大変」ですが、「副作用は格段に楽」です。
 その後のハーセプチン単剤には副作用はありません。
 
 ②タキソテール+エンドキサン+ハーセプチン(4回)⇒ハーセプチン単剤(14回)
  これは、「全て3週毎通院」となります。
  ①と比較すると「通院回数が少ない」ことが利点ですが、「副作用は①よりは、やや強い」と言えます。
 
 ③タキソテール+カルボプラチン+ハーセプチン(6回)⇒ハーセプチン単剤(12回)
  副作用については「比較的楽」と言われていますが、「カルボプラチンは乳がん領域で使用される事が殆ど無い(唯一)」ため 、副作用は未知数と言えます。
 これらの内、質問者が(おそらく)提案されるのは
  スタンダードレジメン『ECx4⇒DTX+HERx4⇒HERx14』(6ヵ月)
  もしくは①か②となるでしょう。(どちらも3カ月)
★それらの選択は「術後病理結果をもって判断」すべきと思います。
 
「しこりの大きさもエコーでは18ミリ、MRIでは20ミリ、そこから細く18ミリほど拡がりがあると言われました。highriskになりますか?」
⇒(現段階では)「リンパ節転移が疑われていない」のでlow risk と思います。
 
「抗HER2療法をやらなかった場合、すぐ再発転移するのでしょうか?」
⇒そんなことはありません。
 病理結果がないので、数字はだせません。
 
「特に抗がん剤に耐える自信がない」
⇒大丈夫です。
 少なくとも上記①であれば、「えっ、こんなもん?」と拍子抜けするでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

よろしくお願い致します。1日、温存術が終わりましたが。病理結果は1ヶ月位かかると言われました。術前の画像ではリンパ節の腫れはないと言われましたが、術中にレベル2で転移が見つかり、その周りをごっそり取ったそうです。これは普通の事なのですか?
今後リンパ浮腫になる可能性もあるのですよね?ステージも転移があったので2bもしくは3と言われました。
結果がまだなので何とも言えないのでしょうけど当初ステージ1と言われてたものがこのようになるのでしょうか?転移は2ミリの転移と微小のものがあるかも知れないと言われました。
全身に回ってる事もありますか?前回教えて頂いた抗がん剤の期間も聞いて見ましたが、ここの病院はAC4回→薬を代えて4回+ハーセプチン→放射線→残りハーセプチン
と言われました。3ヶ月の抗がん剤はないと言われました。
結果もまだですが田澤先生なら
どう思われますか?それとトリプルポジティブであることステージが上がったこと転移があったことなので再発転移リスク予後は悪くなるのですか?根治は無理ですか?
最終病理結果が出たらまた相談させてください
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
何はともあれ「無事に終了」して何よりです。

回答

「術中にレベル2で転移が見つかり、その周りをごっそり取ったそうです。これは普通の事なのですか?今後リンパ浮腫になる可能性もあるのですよね?」
⇒リンパ浮腫に関しては「郭清レベルではなく、手術の精度」によります。
 
「転移は2ミリの転移と微小のものがあるかも知れないと言われました。全身に回ってる事もありますか?」
⇒憶測で話をしてはいけません。
 そもそも「リンパ行性転移」と「血行性転移」は全く別です。
 
「ここの病院はAC4回→薬を代えて4回+ハーセプチン→放射線→残りハーセプチンと言われました。3ヶ月の抗がん剤はないと言われました。結果もまだですが田澤先生ならどう思われますか?」
⇒今時スタンダードレジメン(アンスラ+タキサン+ハーセプチン)しか無いとは…
 困ったものです。(患者さんの気持ちを考えてもらいたいものです)
 
「それとトリプルポジティブであることステージが上がったこと転移があったことなので再発転移リスク予後は悪くなるのですか?根治は無理ですか?」
⇒病理結果がでていないので「正確なところ」は当然むりですが…
 「根治は無理」などと考える必要はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

よろしくお願い致します。リンパ郭清すると一生、リンパ浮腫に悩まなくてはいけないのですか?
脇の下の感覚がないのですがそれも一生なのですか?一生リハビリが必要ですか?
センチネルリンパ節生検で1つ見つかり、その周りをごっそり取ったと言われましたが、何個もある場合もあるのですか?画像上なかったと言われたのがステージ3になるほど転移してる場合もあるのですか?
抗がん剤の件、出来ればやりたくないのですが転移があった以上、トリプルポジティブである以上、絶対ですよね?抗がん剤期間を短くしてもらいたいのですが、どんな感じで話をしたら良いのでしょう?人のブログや、ネットでそんなことは言うなと言われました。
でもリンパ節転移の数、グレード、ステージなどで抗がん剤も代わりますか?ステージ1と言われてたものが、ステージもはっきりせず、転移があったことトリプルポジティブであったこと、その他色々心配なため精神科も受診してます。
私は生きられるのでしょうか?
子供、夫とまだまだ一緒に居たいです。根治して今までの生活がしたいです。
無理な望みなのでしょうか?
病理結果が出ないから何も言えないとしか言われません。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「病理結果が出ないから何も言えないとしか言われません」
⇒その通りです。
 (気持ちは解りますが…)物事を「仮定だけで」すすめようとすると「何が真実なのか、見失ってしまう」ことに注意してください。
 
「リンパ郭清すると一生、リンパ浮腫に悩まなくてはいけないのですか?」
⇒通常、そんな事はありませんが、「執刀医に確認」するべきですね。
 
「脇の下の感覚がないのですがそれも一生なのですか?」
⇒「肋間上腕神経」が切れたと思います。
 感覚が「完全に戻る」ことはありません。
 ただ、「だんだん、その状態に慣れて、気にならなくなる」ものです。
 
「一生リハビリが必要ですか?」
⇒「腕は挙がりますか?」
 まだ挙がらないなら、頑張って挙げるようにしましょう。
 そうすれば、「リハビリは不要」となります。
 
「センチネルリンパ節生検で1つ見つかり、その周りをごっそり取ったと言われましたが、何個もある場合もあるのですか?」
⇒リンパ節は複数存在します。(その内、いくつに転移があるのか?)は不明です。
 
「画像上なかったと言われたのがステージ3になるほど転移してる場合もあるのですか?」
⇒あまりありません。が、やはり画像診断には限界があるのです。(そのためのセンチネルリンパ節生検なのです)
 
「抗がん剤の件、出来ればやりたくないのですが転移があった以上、トリプルポジティブである以上、絶対ですよね?抗がん剤期間を短くしてもらいたいのですが、どんな感じで話をしたら良いのでしょう?
人のブログや、ネットでそんなことは言うなと言われました。でもリンパ節転移の数、グレード、ステージなどで抗がん剤も代わりますか?」
⇒これも「病理結果がでてから」考えるべきです。
 
「私は生きられるのでしょうか?根治して今までの生活がしたいです。無理な望みなのでしょうか?」
⇒無理な望みでは全くありません。
 乳癌は「根治する可能性」の方が高いのです。
 特に「抗HER2療法」は強力な治療です。「再発率を半分」にまで減らせます。
 
○不安な気持ちは「痛いほど」解りますが、「時が解決」します。
気分転換しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

よろしくお願い致します。
ホルミシスについてお聞きしたいです。
ホルミシスのパウダーが
配合されたホルミーシーツと言うものが癌患者に非常に良いと聞きました。
岩盤浴効果、免疫力アップ、基礎代謝アップ活性酸素を抑える抗酸化作用などさまざま良いことが書いてありますが、ただ各ホルモンも活性化させるとのことで、もちろん女性ホルモンもです。
他の癌患者には良いのかもしれませんが、やはり乳ガンには良くないのでしょうか?
あと水素水もいかがなものでしょうか?あと1日に温存術をしましたが、未だに痛みがあります。
ここ最近は痛みも増してます。
通常、こんなに痛みは続きますか?
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
私は全質問に回答することを是としていますが、「ホルミシスとかアガリクス」などについてのコメントは差し控えさせてもらいます。
どこかで誰かの「金銭的利益を損なっては申し訳ない」と思うからです。
「信じたい人には、お守りを高いお金で購入する」ようなもので、「精神的な安心感」は得られるのかもしれません。(全くエビデンスはありまえん)
 
「1日に温存術をしましたが、未だに痛みがあります。ここ最近は痛みも増してます。通常、こんなに痛みは続きますか?」
⇒寒くなると痛みは増す事があります。
 術後の痛みはそれなりに続きます。
 
 

 

質問者様から 【質問8】

よろしくお願い致します。
1日に手術を受けたのですが病理結果が年末年始を挟む為、念の
ため1月22日に話をすると言われました。
通常こんなに時間はかかるのですか?トリプルポ
ジティブ、リンパ節転移があった為、現在無治療、術後治療が遅くなることに対して
不安があります、。
抗がん剤の後に放射線になりますが全てが遅くなることに不安があります。
治療が始まるのは2月からだと思うのですが、その間に転移再発はないのでしょうか?
大学病院の為、毎回先生が変わるのも不安です。
あと術後から続いてる痛みですが全く良くならず逆に悪くなってます。
ロキソニンからリリカに薬が代わりましたが効果はありません。
痛みは二の腕から脇の下にかけて火傷のようなビリビリした感じ、腕の神経がつったようなこむら返りのような痛みがあり脇の下の
腫れもあります。
痛みも腫れも術後のものと言われますがそんな感じですか?
結局痛みも改善せず麻酔科のペインクリニックに回されました。
色々不安で耐えれません。
精神科でも鬱と診断されてしまいました。
お忙しい中、申し訳ありませんがお返事のほどよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。
「1日に手術を受けたのですが病理結果が年末年始を挟む為、念のため1月22日に話をすると言われました。通常こんなに時間はかかるのですか?」
⇒確かに時間は長めですが…
 「免疫染色、Ki67などまで全ての結果が確実にでる」ことと、「年末年始で外来が
混みあっている」ことの両方の事情がありそうです。
 
「トリプルポジティブ、リンパ節転移があった為、現在無治療、術後治療が遅くなることに対して不安があります、。」
⇒実際には「殆ど影響」ありません。
 
「治療が始まるのは2月からだと思うのですが、その間に転移再発はないのでしょうか?」
⇒ありません。
 
「大学病院の為、毎回先生が変わるのも不安です。」
⇒それは最初から解っていた筈です。(診断の段階から)
 
「あと術後から続いてる痛みですが全く良くならず逆に悪くなってます。ロキソニンからリリカに薬が代わりましたが効果はありません。
痛みは二の腕から脇の下にかけて火傷のようなビリビリした感じ、腕の神経がつったようなこむら返りのような痛みがあり脇の下の腫れもあります。痛みも腫れも術後のものと言われますがそんな感じですか?」

⇒肋間上腕神経の症状です。
 腋窩郭清の影響だと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問9】

たびたび申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
先生のおっしゃられてる『大学病院』と言うものが最近良くわかりました。
今更、遅いですが病院に対してすごく不信感があります。
術後治療は通常術後どのくらいから開始すれ良いのですか?やはり自分がトリプルポジティブなので進行や、増殖が早いのではないかと非常に心配です。
手遅れにはなりませんか?
順番も抗がん剤4→抗がん剤4+ハーセプチン→放射線→残りハーセプチン→ホルモン療法で良いのでしょうか?
今更、転院は出来ないでしょうし(○○は病院が少ない為)このまま
大学で診てもらうしかありませんが、色々ありすぎて素直に聞けません。
このQandAの中だけでも田澤先生に主治医になってもらいたいです。
私はそう思ってますが…
 

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。
前回も回答しましたが、「術後病理結果がでていない」のであれば、あまり考えても仕方がありません。
「術後治療は通常術後どのくらいから開始すれ良いのですか?」
⇒特に決まりはありません。
 手術は終えているのだから、焦る必要は全くありません。
 あくまでも「今後を見据えた」再発予防なのです。
 病理結果を確認してくら、「きちんと」行いましょう。
 
「やはり自分がトリプルポジティブなので進行や、増殖が早いのではないかと非常に心配です。手遅れにはなりませんか?」
⇒「手術している」のだから問題ありません。
 
「順番も抗がん剤4→抗がん剤4+ハーセプチン→放射線→残りハーセプチン→ホルモン療法で良いのでしょうか?」
⇒(抗HER2療法の中身はいろいろですが)抗癌剤+ハーセプチン⇒放射線照射⇒ハーセプチン単剤の順番は不変です。
 
 

 

質問者様から 【質問10】

よろしくお願いいたします。
今日、術後の病理結果を聞きました。
腫瘍の大きさ 2.2センチ(非浸潤も含めると3.2センチ)
リンパ節転移 あり1/25
切除断端 陽性 追加切除
エストロゲン 陽性
プロゲストロン 陽性
Her2 1+
Ki67 15%
グレード1です。
質問ですが針生検でher2が3+だったものが術後病理で1+になるのですか?これではルミナールAですよね?でもリンパ節転移があるので抗がん剤が必要と言われました。
ずっとトリプルポジティブだと思ってました。
どちらを信用すれば良いのでしょうか?
1+でもfishをしてもらうことにしてますが。
二回調べても1+だと言ってました。
それと生存率、再発転移率はどんなですか?
 

田澤先生から 【回答10】

こんにちは。田澤です。
pT2(22mm), pN1, luminalA, NG1
十分な早期乳癌です。
「HER2陰性だった」のですね。
「質問ですが針生検でher2が3+だったものが術後病理で1+になるのですか?」
⇒これは「標本の取り扱」に起因する可能性があります。
 この解釈は「担当医に聞いてみるべき」ものです。
 
「これではルミナールAですよね?でもリンパ節転移があるので抗がん剤が必要と言われました。」
⇒私は全く反対です。
 「ルミナールA」で「リンパ節転移1個」であれば「ホルモン療法単剤」とします。 
St. Gallen 2015votingより
 
「ずっとトリプルポジティブだと思ってました。どちらを信用すれば良いのでしょうか?1+でもfishをしてもらうことにしてますが。」
⇒大学病院では「組織の固定」など「誰が責任を持っているのか?」不明となると思います。
 このあたりは「担当医に説明責任」があります。
 
「生存率、再発転移率はどんなですか?」

無治療 ホルモン療法単剤 ホルモン療法+抗がん剤
10年生存率 80% 85% 89%
10年再発率 37% 24% 16%

 
 

 

質問者様から 【質問11】

よろしくお願いいたします。
担当医が「トリプルポジティブだと思ったんだけどね。
針生検は細胞が小さいから」と言われました。
一度her2 3+で出たものが1+で信用して良いのでしょうか?トリプルポジティブとルミナールAでは天と地の差があると私は思っています。
ここまで来ると誰かの物と取違じゃないかと信用になりません。
サブタイプは術前術後で変わるのですか?腫瘍の大きさ、リンパ節転移があるからAC療法4→タキサン4を勧めると言ってます。
田澤先生が抗がん剤を勧めないと判断なさるなら私は喜んでやりませんが。
ルミナールAはあまり抗がん剤が効かないとQandAにも書かれてますので私は抗がん剤の必要はないですよね。
ずっと避けたいと思ってたので…担当医はリンパ節転移四個なら放射線、一個でもあれば抗がん剤と言います。
リンパ節も25個も取る必要があったのでしょうか?
2月○○日に取り残しの手術をします。
そこは非浸潤癌だそうですが取り残し細胞でも検査はできますか?自分のサブタイプが何かわかりません。
どちらを信用すれば良いのでしょうか?
やはり術後病理の方が確実なのですか?
ルミナールAと思って良いですか?
12月○日に最初の手術をして未だに無治療です。
大丈夫なのでしょうか?取り残しがあると知らずリンパマッサージもしてますが大丈夫ですか?もう大学は信用なりません。
田澤先生、これからもよろしくお願いいたします。
最後にst.gallen2015votingとは何ですか?
 

田澤先生から 【回答11】

こんにちは。田澤です。
「トリプルポジティブだと思ったんだけどね。針生検は細胞が小さいから」
⇒私は「この解釈」は「理論上おかしい」と思います。
 
「一度her2 3+で出たものが1+で信用して良いのでしょうか?トリプルポジティブとルミナールAでは天と地の差があると私は思っています。」
⇒通常考えるべきは(前回もコメントしましたが…)「手術標本を迅速に固定したのか?」という問題です。」
 「ホルマリン固定せずに、暫く放置」すると「免疫染色の染色性が低下」するのです。
 この辺りは「担当医に聞いても無駄」かもしれませんね。
 大学病院では「誰が責任を持って」いるのか明確ではないので…
 
「サブタイプは術前術後で変わるのですか?」
⇒変わりません。
 
「腫瘍の大きさ、リンパ節転移があるからAC療法4→タキサン4を勧めると言ってます。田澤先生が抗がん剤を勧めないと判断なさるなら私は喜んでやりませんが。」
⇒私であれば「ホルモン療法単剤」です。
 その「上乗せ効果」は前回の回答を参照してください。
 
「担当医はリンパ節転移四個なら放射線、一個でもあれば抗がん剤と言います。」
⇒これは「誤り」です。
 「4個なら放射線+抗がん剤」 「1~3個ならば抗がん剤(放射線無し)」という意味です。
○今時、「ルミナールA」で「リンパ節1個でもあれば抗がん剤」とは…
  まるで「サブタイプの考え方が無かった20年前の、リンパ節転移有⇒抗がん剤 
 無⇒抗がん剤しない」の時代に戻ったかのようです。
 
「リンパ節も25個も取る必要があったのでしょうか?」
⇒本来は「術前の画像所見を参考」にして郭清すべきです。
 
「そこは非浸潤癌だそうですが取り残し細胞でも検査はできますか?」
⇒できません。
 非浸潤癌で「HER2の測定」は決してしてはいけません(適応外です)
 
「どちらを信用すれば良いのでしょうか?やはり術後病理の方が確実なのですか?」
⇒サブタイプについては「何度もコメントしているように」標本の取り扱という問題があります。
 
「ルミナールAと思って良いですか?」
⇒その解釈は「担当医とよく相談」してください。
 
「12月1日に最初の手術をして未だに無治療です。大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 あくまでも「術後補助療法は、予防」なのです。
 
「取り残しがある知らずリンパマッサージもしてますが大丈夫ですか?」
⇒大丈夫です。
 
「st.gallen2015votingとは何ですか?」
⇒St. Gallen国際会議という「乳癌治療に影響を及ぼす国際会議」であり、「世界から専門家が出席して、投票votingの形でコンセンサス(合意)」を得る会議です。
 
 2015年の、その会議で「luminal Aで抗がん剤を追加する条件としてリンパ節転移の個数は?」という「問」に対する「投票voting」で「4個以上が最も多かった」という事です。
 
 

 

質問者様から 【質問12】

いつも丁寧な説明ありがとうございます。
手術標本を迅速に固定したのか?というのは誰もわからないことですよね?
ki67、グレードなどの数値でサブタイプの予測はできませんか?
術前術後でサブタイプが変わらないならやはりトリプルポジティブなのでしょうか?
仮にルミナールAとしてホルモン療法を開始して本当はトリプルポジティブだった場合、坑her2療法をしなかった事は非常に不利になりますよね。
これからの人生にも関わると思ってます。
どうして良いかわかりません。
担当医は入院するまで質問を紙に書いて来てね。
と言ってます。
一番最初に行ったクリニックに聞いたらプレパラート、ブロックが検査機関に残ってるかもと言うことです。
そこでは癌かどうかしか調べてません。
取り寄せて調べてもらった方が良いですか?
手術も終わってるのにサブタイプがわからないなんてどうして良いかわかりません。
 

田澤先生から 【回答12】

こんにちは。田澤です。
「ki67、グレードなどの数値でサブタイプの予測はできませんか?」
⇒さすがに無理です。
 
「術前術後でサブタイプが変わらないならやはりトリプルポジティブなのでしょうか?」
⇒「術前の針生検の標本が鍵」となります。
 
○想像してもらいたいのですが…
 HER2の免疫染色は、プラスが(標本が傷んだりして)マイナスになることはあっても「もともとマイナスのものが(何かの原因で)プラスにかわる」ことはないのです。
 その意味では、「HER2 3+であった(術前の)針生検標本」を再度確認することがいいと思います。
 手術標本が「何度調べてもHER2陰性」だとしても「術前の針生検標本がHER2陽性」ならば、やはり「HER2陽性」なのだと(私は)思います。
 
 

 

質問者様から 【質問13】

何回もすみません。
田澤先生のお考えは、やはりトリプルポジティブですか?
前回もお聞きしましたが一番最初のクリニックでのプレパラートは必要でしょうか?
トリプルポジティブなのにホルモン療法だけだとやはり再発率は上がりますか?(担当医はルミナールとしてますので)前回教えてもらった生存率、再発率はルミナールAでの数字ですか?
トリプルポジティブだと変更もありますよね?
今まで先生が長年診察されてて、こんな事はありましたか?針生検の細胞をもう一度調べてもらうことが最初にするべき事なんですよ?
再度担当医には聞きますが私はどうすればいいのでしょうか?本当に何度もすみません。
でも私も毎日辛いです。
再手術も辛いです。
 

田澤先生から 【回答13】

こんにちは。田澤です。
「術前の針生検」と「手術標本」のサブタイプの乖離については、多くの方が直面している問題のようです。
(質問者だけではありません)たまたま、昨日も「セカンドオピニオン」的に受診された方も同様の問題に直面していました。
その際にも説明させてもらったのですが…
私の考え方(サブタイプの考え方や術前の針生検が一般化されてから10年少しとなりますが)では「術前針生検の方が正しい」です。
 かつては、全症例で「術前針生検と手術標本の両方でサブタイプを検索(免疫染色)」しいいた経験から導き出したものです。
 
 ○当然ながら、ほぼ全ての症例で「術前も手術標本もサブタイプの結果は同様」となります。
  なかに「ごく少数の乖離」が有る場合には、「手術標本の取り扱によるエラー」という結論に達しています。
 
 ★針生検は「腫瘍の中心部から採取した標本を、その場でホルマリン瓶に入れます」
 これに対し、手術標本では「腫瘍だけでなく、周辺の正常乳腺や多くの脂肪組織などと一緒」になった組織を(術中及び術後暫く)放置した後にホルマリン固定容器に入れます。(この際の固定条件として余計な脂肪組織などが邪魔になるのは想像に難くないと思います)
  ↓
 どうでしょう?
 「免疫染色」という「生体反応を利用した」検査方法にとって、「迅速にきれいに固定した組織が理想的」なことが想像できると思います。
 
 ★更に、今回大事な事は、このような「免疫染色」では『元来存在しない生体反応が検出されることは、ありえない』しかし『元来存在していた生体反応が(ホルマリン処理の不手際により)失われることは、十分ありえる』ことです。
 つまり「HER2蛋白が陰性なのに陽性とでてしまうことはありえない」事である一方で「HER2蛋白が陽性なのに(生体反応が失われてしまった結果)陰性とでてしまうことは十分ありえる」となるのです。
「田澤先生のお考えは、やはりトリプルポジティブですか?」
⇒その通りです。
 
「前回もお聞きしましたが一番最初のクリニックでのプレパラートは必要でしょうか?」
⇒再度確認して「やっぱりHER2陽性」ならば、「確定」でしょう。
 
「トリプルポジティブなのにホルモン療法だけだとやはり再発率は上がりますか?(担当医はルミナールとしてますので)」
⇒「ルミナールAにホルモン療法単剤では24%」ですが、「トリプルポジティブにホルモン療法単剤では34%」となり、「10%上がります」
 
「前回教えてもらった生存率、再発率はルミナールAでの数字ですか?」
⇒その通りです。
 
「トリプルポジティブだと変更もありますよね?」
⇒ホルモン療法単剤では 「10年生存率は79%(ルミナールAに比べて6%低下)」となり、「再発率は34%(ルミナールAに比べ10%低下)」となります。
 ○抗HER2療法は「再発率を半減」させます。ただ、「再発率も生存率も3年しかデータがない」のですが…
 抗HER2療法を行うことで「3年再発率は4%」「3年死亡率は3%」となります。
 
「今まで先生が長年診察されてて、こんな事はありましたか?」
⇒冒頭でコメントしましたが、
 「手術標本での染色性の低下(針生検で陽性⇒手術標本で陰性)」はそれ程めずらしくはありません。
 私自身はここ何年も『手術標本でのER, PgR, HER2検索はしていません。(Ki67だけは病変全体でみるべきとの考えから手術標本だけで行っています)』
 だから、質問者のいう「こんなこと」は私自身の患者さんには起こる事はなく、セカンドオピニオンの場など「他院での問題」としてしばしば遭遇しています。
 
「針生検の細胞をもう一度調べてもらうことが最初にするべき事なんですよ?」
⇒可能であれば、それがいいと思います。
 
「再度担当医には聞きますが私はどうすればいいのでしょうか?」
⇒担当医に「針生検でのサブタイプを再確認」お願いする事です。
 
 

 

質問者様から 【質問14】

よろしくお願いいたします。
先日、担当医ではない先生と話をしてきました。
その先生だけが大学では乳腺専門医で立場が上になったので普段は外来や手術にはほぼ来ません。
大学はホルマリン漬けも大丈夫だし病理結果も大丈夫だとルミナールAだと言います。
癌細胞は多様化だから再発転移した場合、どのタイプが出るのかもわからないと…そんな事ってあるのですか?
反対側の乳房に新しく出来た物ならわかりますが…本当はトリプルポジティブなのにルミナールの治療をした場合どうなりますか?
本当はher2なのにハーセプチンをやらない事は不利益だし再発転移の可能性も上がりますよね?
その辺の話をしたら、あなたが決めて下さい、と言われました。
私は医者でもないのにサブタイプは決めれません。
最初の手術から2ヶ月も経つのに無治療のためノルバデックスだけ処方されました。
あと一番最初のクリニックのプレパラートを取り寄せてますが、その結果がどのように出るかわかりませんが結果が出たらまた相談させて下さい。
あと転院する場合、どのようなやり方が良いのでしょうか?
再手術が終わってからになりますが、先日の話であまりにも質問が多かったのか、納得をしなかったせいか大学の治療をしたくなければ紹介状を書きますよ、と言われました。
半分、見放されたような病院には居たくもないです。
あと脇の下の五センチ位下乳房の脇?が腫れてて何かが挟まってる感覚があります。
これは何なんでしょうか?2ヶ月も経つのに何も良くならず心配です。
 

田澤先生から 【回答14】

こんにちは。田澤です。
「その先生だけが大学では乳腺専門医で立場が上になったので普段は外来や手術にはほぼ来ません。
大学はホルマリン漬けも大丈夫だし病理結果も大丈夫だとルミナールAだと言います。
癌細胞は多様化だから再発転移した場合、どのタイプが出るのかもわからないと…そんな事ってあるのですか?」
⇒耳を疑いましたが…
 「再発」ではなくて、「術前の針生検の標本」と「手術標本」ですよね?
 全く無意味な話です。
 ○そんな医師の無意味な話よりも、「術前の針生検の標本でHER2陽性」であれば、「HER2陽性」です。
 
「あと転院する場合、どのようなやり方が良いのでしょうか?」
⇒紹介状と病理結果などがあれば大丈夫です。
 
「脇の下の五センチ位下乳房の脇?が腫れてて何かが挟まってる感覚があります。これは何なんでしょうか?」
⇒それは「肋間上腕神経の麻痺」による感覚障害だと思います。
 「その部分の感覚が無いから、自分のものでないものが挟まっている」と感じるのです。
 
 

 

質問者様から 【質問15】

いつもお世話になってます。
よろしくお願いいたします。
今後の治療の件ですが大学側は
ルミナールAとしていますがher2陽性の場合坑her2療法をやらなかった場合どうなりますか?
逆に本当にルミナールAで坑her2療法をやってしまった場合どうなりますか?
医者がルミナールと言っているのに患者がher2陽性と言えないですよね?正しい治療で根治したいです。
転院の話もまだ明確にはなってません。
まずは来週の再手術です。
私はどうすればいいのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答15】

こんにちは。田澤です。
「大学側はルミナールAとしていますがher2陽性の場合抗her2療法をやらなかった場合どうなりますか?」
⇒「再発率を下げる恩恵」にあやかれない事になります。
 
「逆に本当にルミナールAで坑her2療法をやってしまった場合どうなりますか?」
⇒「無用な負担」を体にかけることになります。
 
「私はどうすればいいのでしょうか? 」
⇒病理のセカンドオピニオンがあります。
 (手術前の)針生検での標本と「手術標本」の両方を再検査してもらうといいと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問16】

いつもお世話になっております。
よろしくお願いいたします。
追加切除も終わりやっと全ての結果が出ました。
今回の追加切除で切除した範囲には癌はありませんでした。
HER2について。
1 最初のクリニック 2+→fish陰性 ki67?
2 大学 3+→もう一度染色し直して3+
ki10%
3 手術標本 病理部で作成した標本 0
4 外科部で保存している標本 1+→fish陰性
ki67 15%
核異型1、核分裂1、核グレード1でした。
先生の話では「癌細胞達は多様性があり全てが一様ではありません。
検査する部分によって癌細胞の性質に違いがあることは不思議ではありません。
針生検では癌全体の一部分しか調べられていません。
術後の病理検査では癌細胞が一番密なところを検査します。
これらの結果を踏まえるとルミナールAと考えるのが妥当でしょう」と言う話です。
大学側は腫瘍の大きさリンパ節転移ありでAC療法、タキサン、ホルモン療法(リュープリン注射)放射線を提案されてます。
私は大学の針生検だけが陽性なのでher2は陰性と思いたいですが
田澤先生のお考えはやはりトリプルポジティブですか?
私の希望はホルモン療法、放射線ですがそこに抗がん剤をやって10年生存率4%再発率8%とは大きな数字ですか?
やはりher2が気になります。
田澤先生のご意見をお聞かせください。
 

田澤先生から 【回答16】

こんにちは。田澤です。
「HER2について。1 最初のクリニック 2+→fish陰性 ki67? 2 大学 3+→もう一度染色し直して3+  ki10% 3 手術標本 病理部で作成した標本 0 4 外科部で保存している標本 1+→fish陰性  ki67 15% 核異型1、核分裂1、核グレード1でした。」
⇒ここまでばらついていると、こちらから判断することは困難です。
 現場の医師の判断となります。
 
「先生の話では「癌細胞達は多様性があり全てが一様ではありません。」
⇒言っている事は正論ですが…
 ただ、それを言ってしまうと「針生検が無意味」となってしまいます。
 
「私は大学の針生検だけが陽性なのでher2は陰性と思いたいですが
田澤先生のお考えはやはりトリプルポジティブですか?」
⇒上記コメントの通りです。
 現場の判断に任せるしかないでしょう。
 
「私の希望はホルモン療法、放射線ですがそこに抗がん剤をやって
10年生存率4%再発率8%とは大きな数字ですか?」
⇒ここは「ご自分の価値観」となります。
 一般的には「あまり大きく無い」と思います。
 
 
 

 

質問者様から 【質問17】

いつもお世話になっております。
よろしくお願いいたします。
今更ながらセカンドオピニオンを受けようと思っております。
前回の質問で現場の医師に任せるしかないと言う回答を頂きましたが現場はki67、グレードなど低い事、大学の針生検だけ陽性と言うことでルミナールAとしています。
セカンドオピニオンで何と言われるかわかりませんが。
毎日毎日悩んで治療も進んでてなくて不安なだけです。
本当は田澤先生の回答が欲しいのですが…
抗がん剤をやりたくない一方で坑HER2療法を含めそれで良いのかと毎日悩んでます。
治療もどんどん遅くなり大丈夫なのかと悩んでおります。
ホルモン療法、放射線だけの治療にした場合、再発転移はすぐ起こりますか?
追加切除のキズもまだ痛みますがすぐにでも放射線はした方がいいですか?
抗がん剤をしなければ生存率も下がりますか?
私の病理結果はハイリスクになりますか?
 

田澤先生から 【回答17】

こんにちは。田澤です。
「HER2について。1 最初のクリニック 2+→fish陰性 ki67? 2 大学 3+→もう一度
染色し直して3+  ki10% 3 手術標本 病理部で作成した標本 0 4 外科部で保存している標本 1+→fish陰性  ki67 15% 核異型1、核分裂1、核グレード1でした。」
「前回の質問で現場の医師に任せるしかないと言う回答を頂きましたが現場はki67、グレードなど低い事、大学の針生検だけ陽性と言うことでルミナールAとしています。」
⇒最終的には「担当医が責任をもって」病理医に相談して、判断することです。
 タイムリーという訳ではありませんが、当院でもちょうど現在「同様なケース」で病理医と相談して検査をすすめているところです。
 やはり、病理医としての「包括的なコメント」が重要に思います。
 
「セカンドオピニオンで何と言われるかわかりませんが。」
⇒「病理のセカンドオピニオン」というものも存在します。
 3施設の全ての標本を「一括して評価してもらい、包括的にコメントしてもらう」
というものです。
 
「ホルモン療法、放射線だけの治療にした場合、再発転移はすぐ起こりますか?」
⇒回答10でコメントした通りです。
 再発率はホルモン療法単独でも決して高くはありません。
 
「追加切除のキズもまだ痛みますがすぐにでも放射線はした方がいいですか?」
⇒放射線照射は5カ月以内に開始すればOKです。
 
「抗がん剤をしなければ生存率も下がりますか?」
⇒これも回答10でコメントした通りです。
 もう一度読み返してください。
 生存率は4%しか違いません。
 
「私の病理結果はハイリスクになりますか?」
⇒ホルモン療法単独で「10年生存率85%」を「ハイリスク」とは、よびません。
 
 

 

質問者様から 【質問18】

いつもお世話になっております。
今日もよろしくお願いいたします。
昨日、セカンドオピ
ニオンに行って来ました。
大学の先生と同じように癌細胞は多様化だから…の話をされki67、グレードが低い事もあり、やはりルミナールAで良いだろうと言うお話でした。
抗がん剤治療ではザンカクトガレンの話を出されリンパ節転移1個なのでしなくも良いだろうと言うことでした。
自分の家族であれば抗がん剤は勧めないとおっしゃってました。
大学の先生はまだ若いから今のうちにキッチリと治療をした方が良いと言ってます。
セカンドオピニオンの先生はホルモンが3+なので確実にホルモン療法は効くのでホルモン療法+放射線で良いと言われました。
あと術後の定期検査はどの間隔で何をやれば良いのでしょうか?
大学は全て一年と言います。
エコーや採血などは3ヶ月ではないのですか?
セカンドオピニオン先も大変混んでて、やっとセカンドオピニオンを入れてもらい転院したい考えだったのですが、
病院は少ないし横の繋がりがあるから大丈夫、担当医を信じてあげて欲しいと言われました。
田澤先生ならば私の治療はどのようにされますか?
この結果を信じて大丈夫ですよね?
 

田澤先生から 【回答18】

こんにちは。田澤です。
「大学の先生はまだ若いから、今のうちにキッチリと治療をした方が良いと言ってます。」
⇒年齢は無関係です。
 
「あと術後の定期検査はどの間隔で何をやれば良いのでしょうか?」
⇒ホルモン療法の処方が3カ月に1回だから、それにあわせて「診察、超音波、採血」
 1年に1回のマンモグラフィーです。
 
「田澤先生ならば私の治療はどのようにされますか?この結果を信じて大丈夫ですよね?」
⇒HER2-と考えれば、ホルモン療法単独(抗癌剤無)です。
 
 

 

質問者様から 【質問19】

いつもお世話になっております。
よろしくお願いいたします。
結局、ホルモン療法+放射線になり1日から照射が始まります。
ホルモン療法でリュープリン注射もした方が良いと言われましたが以前QandAで35歳以下、もしくは化学療法閉経後の再開の場合と書いてありましたがリュープリン注射を2~3年勧められました。
注射は受けた方が良いのでしょうか?
効果と副作用を教えてください。
 

田澤先生から 【回答19】

こんにちは。田澤です。
「注射は受けた方が良いのでしょうか?」
⇒以前よりSOFT試験による解析では対象にはならないとお話していましたが、
 「ASCO 2016」のガイドラインではLH-RHagonistに対する適応が広くなり、「ステージⅡ以上であれば適応あり」となりました。
 私自身が必ずしも賛成はしませんが、「ガイドラインに有る以上、妥当性がある」
と考えます。
「効果と副作用を教えてください」
⇒効果:再発率の低減(程度は不明)
 副作用:
更年期症状(のぼせ、イライラ)
関節痛(この副作用が出ても、骨転移では?などとは、くれぐれも思わない様にしてください)
 
 

 

質問者様から 【質問20】

よろしくお願いいたします。
リンパ節郭清による痛みがどんどん増して来ます。
12月に最初の手術をして4ヶ月半経ちますが改善するより悪化してます。
脇の下と脇の下周辺が激痛です。
脇の下が腫れてる感じ、何か挟まってる感じもまだします。
肋間上腕神経が切れての事だとはわかってますが悪化することはありますか?ペインでリリカ処方してもらいたまに点滴もしますが効果がないです。
善くなるどころか激痛になることなんてあるのですか?あとタモキシフェンを飲みはじめて2ヶ月半経ちますが先週から手のこわばり、関節痛、気分の落ち込みがありほとんど横になってる状態です。
昨日リュープリン注射も打って来ました。
このような更年期障害のような感じはホルモン療法をしてる間ずっと続くのですか?リュープリンも始めたしもっと副作用は出ますよね?
 

田澤先生から 【回答20】

こんにちは。田澤です。
「善くなるどころか激痛になることなんてあるのですか?」
⇒通常は、改善してきます。
 大学病院でも「誰が執刀したのか」位は解っていますよね?
 医師がコロコロ変わるのは(大学病院だから仕方がないとしても)、一度その医師
に「手術操作との因果関係」について尋ねてみるといいと思います。(私に答えられ
るものではありません)
 
「このような更年期障害のような感じはホルモン療法をしてる間ずっと続くのですか?リュープリンも始めたしもっと副作用は出ますよね?」
⇒どちらかと言えば「慣れてくる」方が多いです。
 先々の心配をしても「取り越し苦労」になるかもしれません。
 まずは、様子を見ましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問21】

いつもお世話になっております。
よろしくお願いいたします。
無事、放射線も終わりましたが術後から続いてる腕の痛みが脇の下が擦れて痛い事がわかりました。
腫れなどはないのですが擦れてるのでベタつきと臭いがあります。
リンパ節郭清をして脇の下が変形するってことはありますか?
きっと股ズレのような感覚だと思います。
擦れが痛すぎて腕の痺れや肩甲骨の方まど痛みます。
それもと放射線の影響などあるのですか?
治すことはできますか?あとGWから太ももの裏が痛いです。
痛みは続いています。
術後5ヶ月で骨転移はありますか?前回の質問の件ですが手術室に入った先生の名前だけで執刀医は教えてくれません。
チーム医療だからと言って…
 

田澤先生から 【回答21】

こんにちは。田澤です。
「無事、放射線も終わりましたが術後から続いてる腕の痛みが脇の下が擦れて痛い事がわかりました。腫れなどはないのですが擦れてるのでベタつきと臭いがあります。」
⇒放射線皮膚炎による影響です。
 
「リンパ節郭清をして脇の下が変形するってことはありますか?」
⇒変形とは?
 リンパ節と脂肪を取っているので、多少は形は変わります。
 
「擦れが痛すぎて腕の痺れや肩甲骨の方まど痛みます。それもと放射線の影響などあるのですか?」
⇒影響はあります。
 
「治すことはできますか?」
⇒少しずつ改善すると思います。
 
「術後5ヶ月で骨転移はありますか?」
⇒ありません。
 
「執刀医は教えてくれません。チーム医療だからと言って…」
⇒凄いですね!
 チーム医療とは「聞こえはいい」ですが、「顔が見えない医療」ということですね。
 誰が術後の外来を担当しても構わない(許される)、誰もが責任を持っている様で「誰も責任を負っていない」
 
 このような医療は、医師自身の成長のためにも良くないと思いますが…(愚痴でした)
 
 

 

質問者様から 【質問22】

田澤先生、お久しぶりです。
よろしくお願いいたします。
術後8ヶ月経ちましたが二の腕、
脇の下、腕の付け根、乳房外側、またその外側の痛み、何かが挟まった感じが取れず大学のペインクリニックに通ってましたが「治りません。
薬だけなら乳腺から出してもらって
ください」と言われ終診となりました。
それでもどうしても痛いので他病院のペインに通ってます。
乳房切除後疼痛症候群と言われました。
乳腺外科では痛みは少しずつ改善していくと言われましたが全く改善せず逆に悪化してます。
乳房切除後疼痛症候群とはあまりいないのでしょうか?先生が今まで診察した患者さんでもこのように痛みの続く方はいらっしゃいましたか?じっとしてれば痛くないので寝たきりです。
動けば痛みが激痛になり具合が悪くなります。
術後8ヶ月はある程度普通の生活が送れますよね?ホルモン療法のせいか関節痛があり腰、足の付け根、膝の痛みも心配です。
指のこわばり、痺れも心配です。
今さらながらher2も陽性じゃないのかなど不安ばかりです。
手術はごくごく普通の乳癌の手術をしたしレベル2までの郭清は標準と
言われました。
この痛みが取れる日は来るのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答22】

こんにちは。田澤です。
「乳房切除後疼痛症候群とはあまりいないのでしょうか?」
⇒そんな名前を付けるかどうかのちがいであり、術後の疼痛は「個人差の範囲内」です。
「先生が今まで診察した患者さんでもこのように痛みの続く方はいらっしゃいましたか?」
⇒勿論、様々な方がいらっしゃいました。
 
 私の印象では、1年、2年と経つと自然と改善してきます。
 それまでは(質問者のように)「ペインクリニックに紹介」したりするのですが、2年以上ということは有りません。
「ホルモン療法のせいか関節痛があり腰、足の付け根、膝の痛みも心配」
⇒心配というか…
 「副作用が強くて日常生活に差し支える(しかも、そもそも術後疼痛も強いのに)」であれば、ホルモン療法を中止する事も考慮すべきなのです。
「この痛みが取れる日は来るのでしょうか?」
⇒必ず来ます。
 2年(長いとは思いますが)頑張りましょう。