乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:7030]
性別:女性
年齢:69歳
病名:乳癌
症状:なし

69歳の母のご相談をさせて下さい。

10年前に左乳房温存術後、放射線とホルモン療法(アリミデックス)を5年内服していました。

その後定期的に受診し、経過を見ていました。

しかし10年目の受診時に、レントゲン撮影検査で左胸水を指摘され、
PET検査をしたところ、胸骨旁リンパ節と縦隔リンパ節の多発リンパ節転移、胸膜播種により癌性胸膜炎と診断されました。

本人は全く自覚症状はありません。
もちろん、呼吸苦や息切れ、咳嗽もありません。

主治医より、ルミールAで症状もないため、フェソロデックスとイブランスの治療を勧められて、11月末より開始しています。

田澤先生にお聞きしたいのですが、体内リンパ節転移でも、ホルモン療法が第一選択でも大丈夫なのでしょうか?
また、癌性胸膜炎も症状が無ければ、やはりホルモン療法で経過を見ていてよろしいんでしょうか。

それともやはり、抗がん剤がファースト選択がいいのでしょうか。

晩期再発するケースはルミールAに多いとは知らず、家族は後悔ばかりで毎日泣いています。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「リンパ節転移でも、ホルモン療法が第一選択でも大丈夫なのでしょうか?」
「また、癌性胸膜炎も症状が無ければ、やはりホルモン療法で経過を見ていてよろしいんでしょうか。」
「それともやはり、抗がん剤がファースト選択がいいのでしょうか。」

→再発治療に「gold standard」はありません。

 主治医がホルモン療法を選択している理由は
 1.(そもそも)再発治療は「楽なものから行うべき」という考え方を持っている。
 2.Life-threatening(命を脅かす)ような状況ではない(胸水も少量だし、内臓転移もない)
 3.晩期再発は「大人しい」ことの裏返しだから、ホルモン療法が効くだろう。と想像(予測)できる。

★私個人の考えとしては、確かに「ホルモン療法である程度は効く」ことは期待できますが、今まで一度も抗がん剤を使ってこなかったわけだから、まずは「抗がん剤でガツンと叩く→(いい状態を)ホルモン療法で維持する」という方法を取ります。
 あくまでも「スタンダードはない」ので、考え方はさまざまなのです。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

ルミナールA 遠隔転移の治療について
性別:女性
年齢:69歳
病名:乳がん ステージ1 ルミナールA 10年後遠隔転移
症状:痰がらみ軽度

管理番号7030
前回の早い返答に感謝致します。

ルミナールA ステージ1 10年後の遠隔転移

フェソロデックス とイブランス治療1クールが終了しました。

副作用としては、手背と手関節に痒みを伴う蕁麻疹様の皮膚症状が出ている他は、特に変わらず過ごしております。

前回、田澤先生より"抗がん剤で叩いて、ホルモン剤でいい状態をキープする"治療方針を伺いました。
そのため自分なりに調べて
医師に相談してところ、ルミナールAは抗がん剤が効きにくいと伺いました。

治療方針を決める際に、ホルモン剤の効果が見られなくなったら抗がん剤治療になると主治医より聞いていましたが、ルミナールAではホルモン剤以上の治療効果は期待出来ないのでしょうか?

また、もしルミナールAに効果的な抗がん剤のレジメがあるなら、
やはりwPTX+BEV療法でしょうか。

数日前から時々痰絡みがあり、風邪症状か、それとも縦隔リンパ節転移の症状が出て来たのかと不安でいます。
転移の症状なら咳止めや去痰薬は効くのでしょうか。

お忙しい中大変申し訳ありませんが、御教示下さい。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

まずは、前回の回答をそのままここに貼り付けます。

→再発治療に「gold standard」はありません。

 主治医がホルモン療法を選択している理由は
 1.(そもそも)再発治療は「楽なものから行うべき」という考え方を持っている。
 2.Life-threatening(命を脅かす)ような状況ではない(胸水も少量だし、内臓転移もない)
 3.晩期再発は「大人しい」ことの裏返しだから、ホルモン療法が効くだろう。
と想像(予測)できる。

★私個人の考えとしては、確かに「ホルモン療法である程度は効く」ことは期待できますが、今まで一度も抗がん剤を使ってこなかったわけだから、まずは「抗がん剤でガツンと叩く→(いい状態を)ホルモン療法で維持する」という方法を取ります。
 あくまでも「スタンダードはない」ので、考え方はさまざまなのです

「ルミナールAではホルモン剤以上の治療効果は期待出来ないのでしょうか?」
→前回の回答を見ていますか?

 「抗がん剤でガツンと叩く」=「抗がん剤は効く」ということです。

 ★ルミナールAは「術後の再発予防としては予後の改善効果はない」ことは事実ですが、「再発病巣に対して効果がある」ことも、また事実なのです。

「また、もしルミナールAに効果的な抗がん剤のレジメがあるなら、やはりwPTX+BEV療法でしょうか。」
→「効果と副作用のバランス」からは、そうなります。
 ただアンスラサイクリンも強力です。(副作用もありますが…)『今週のコラム 138回目 効果と副作用のバランスがとれた抗がん剤で「いい状態を維持」するやり方があることを知ってもらいたいのです。』をご参照のこと。

 
「数日前から時々痰絡みがあり、風邪症状か、それとも縦隔リンパ節転移の症状が出て来たのかと不安」
→縦隔リンパ節にそんな症状はありません。

 胸水による「咳や呼吸困難」でもないようです。(痰が絡むということ=炎症=普通の上気道炎でしょう)





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