[管理番号:8133]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:
先生にお聞きしたくメールさせていただきました。
会社の検診で低エコー域の乳腺症がありました。
また、低エコーの線維腺腫や濃縮嚢胞がありました。
カテゴリーは2になります。
そのあと乳腺外科にて確認のためエコーしてもらいましたが悪いものではないから気にしなくていいと言われました。
こちらの医師にも低エコーと低エコー域の違いを聞きましたが、あなたはとにかく悪いものはないのだから正常だからそんなこと考えなくて大丈夫!!と笑われました。
先生にお聞きしたいのが、低エコーと低エコー域の違いです。
それら2つの言葉は乳癌の時にも使われますよね?
乳癌のときに『低エコーや低エコー域』を使う場合と
乳腺症や線維腺腫のときに『低エコーや低エコー域』を使う場合の違いは何ですか?
ご多忙なのに訳のわからない質問をごめんなさい。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「先生にお聞きしたいのが、低エコーと低エコー域の違いです。」
→これは難しいことではありません。
質問者も
「乳腺症」を「低エコー域」
「線維腺腫」や「濃縮嚢胞」を「低エコー」
と表現されていますが、まさにそこに回答が潜んでいます。
★乳腺症は「腫瘤非形成性病変」なので、『おおよそ、この範囲』という意味で低エコー『域』を使います。
線維腺腫や濃縮嚢胞は「腫瘤」なので『この所見というピンポイントの所見』という意味で(域は使わずに)低エコーを用います。
「それら2つの言葉は乳癌の時にも使われますよね?」
→★を参照するとお解りですね。
乳癌でも、(普通に)「腫瘤」ならば「低エコー」となりますし、「腫瘤非形成性病変」であれば「低エコー域」と表現されます。
「乳癌のときに『低エコーや低エコー域』を使う場合と乳腺症や線維腺腫のときに『低エコーや低エコー域』を使う場合の違いは何ですか?」
→『今週のコラム 213回目 つまり、「乳腺症とは(全て)境界不明瞭」なのです。』をご参照ください。
腫瘤であれば、「線維腺腫」や「癌」があるので、それは「低エコー」となるし、
腫瘤非形成性病変であれば(それが、「乳腺症」であれ「癌」であれ)「低エコー域」となるのです。