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術後病理結果 断端陽性

[管理番号:8836]
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年8月25日

はじめまして。

左乳房の浸潤癌で乳房部分切除術を行いました。

術後病理結果は下記のとおりです。

残念ながら断端陽性(乳頭側)となりました。
切除した癌とはまた別の浸潤癌(φ2mm)が病理診断で見つかりました。
術中迅速診断では陰性だったそうです。
また、切除検体の乳管内(乳腺?かの)に複数の癌細胞が見つかっていると知らされています。

手術前のMRI画像では、癌とは確定診断できないが、白く広範囲に広がる影についても指摘を受けています。

切除検体が断端陽性、複数のがん細胞の確認、MRI画像。
これらから
追加手術で全摘を考えています。
主治医は全摘も対応は可との事でしたが、放射線25+5回とホルモン療法を提案してくれています。
全摘を希望する理由が局所再発の心配をなくす事でしたが、主治医から全摘のリスクとして伺ったのが、若いと全摘しても乳腺の取り残しの可能性が出てくる点(皮膚が壊死しない程度の厚さで残すため)でした。
全摘でも局所再発(発生)の可能性があることをしり、追加手術か治療かで悩んでいます。
全摘で再発の可能性が低いのであれば、全摘を選びたいのですがアドバイスいただけますようお願いいたします。

診断
-locus AC,
-tumor size:2foci; ①invasive component; 2×3mm, in- situ component; 5mm
②2×2mm

-Invasive ductal carcinoma, scirrhous type.
-in-situ component: solid,
-nuclear grade 2 (atypia score 3, mitotic score 1) -histological grade Ⅱ(tubule and gland formation 3; 3+3+2=7)


-Invasive ductal carcinoma, scirrhous type.
-in-situ component: not found.
-nuclear grade 1 (atypia score 1, mitotic score 1) -histological grade Ⅰ(tubule and gland formation 3; 3+1+1=4)
-specimen margin: see comment for invasive carcinoma
(乳頭側)(*)
         Free for in-situ carcinoma by 6mm(内
側)
①②
-Ly0, V0, f, comedo necrosis (-), calcification (-) -lymph nodes: negative; #sentinel LN(-) 0/1 (on
operation)
-pT1a pN0(sn)

-immunohistochemistry(①)
ER: J-Score3b(50%≦)
PgR: J-Score3b(50%≦)
HER2 0

-Ki-67; 15.10% (virtuoso) (①)

所見
左乳腺AC領域部分切除検体(3×3.  5×2cm)
全割して検討した。
割面では、明らかな結節を認めない。

組織学的には、核クロマチンの増量と核腫大を伴う異型細胞が索状、
個在性に浸潤する。

浸潤癌径は2-3mmと小さいが、核異型は比較的高度である。
腺管形成は認めされず、浸潤性小葉癌との鑑別のため、免疫染色を施行したが、E-CADHERINは陽性であった。
浸潤性乳管癌、硬性型である。

既存の乳腺組織間質から脂肪組織に浸潤している。
浸潤癌から少し離れてDCIS集族を認める。
DCISの広がりは見られない。
 乳管侵襲は見出せず、センチネルリンパ節は陰性。

切断断端は筋上皮の裏打ちが見られず、CK5/6陰性であった。
いじょうより、硬性腺症は否定的で、浸潤性乳管癌 硬性型と診断する。
サイズはφ2mm、細胞異型は主腫瘍より乏しく、主腫瘍からの連続性はないように思われる。
切除検体の乳頭側断端に浸潤癌が見られること
になるが、術中迅速時の乳頭側断端は陰性であった。
断端については
臨床的に判断をしてください(*)

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「主治医から全摘のリスクとして伺ったのが、若いと全摘しても乳腺の取り残しの可能性が出てくる点(皮膚が壊死しない程度の厚さで残すため)」
⇒全くナンセンス!(大変失礼ですが、その医師個人の自信の無さと言わざるを得ません。)

 全摘で局所再発のリスクなどありません。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

術後病理結果 断面陽性
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年8月31日

先日は全摘への不安について解消していただきありがとうございます。

まだ主治医との面談前なので追加で数点質問をさせてください。

術後の病理結果から、乳管内(乳腺?)に複数のがん細胞が見つかったと聞いています。

(数、大きさについては病理結果で示されておりません。
また担当医からも伺っていません)
そこで質問です。

質問①温存した胸も同じように乳管内に複数のがん細胞があると想像していますが、
エコーやMRI、細胞診などで手術前に確定診断する方法はないのでしょうか?
質問②確定の為の検査は不要で全摘さえすればよいのでしょうか?
質問③この乳管内にがん細胞が複数ある状態は珍しいことでしょうか?主治医は“変わっている”という表現を使っていました。

質問④田澤先生なら、全摘を勧めますか?それとも、放射線治療(25+5)とホルモン療法でよいレベルでしょうか?
質問⑤抗がん剤治療は必要ですか?
質問⑥すでに術前で見つかった腫瘍は手術で部分切除を行いましたが、これから全摘をする場合、センチネルリンパ節生検は主な腫瘍がない場合ですとどのように行うものでしょうか?
質問⑦術前にエコーでの診断を行う際、主治医が別医師(部長)にエコー画像の確認の依頼をするなど、複数人体制で確認を行ってくれており安心感すら抱いていましたが、病理結果のヒアリングのあたりから、主治医に少し不安を感じるようになりました。
(病理結果に記載された内容について質問したところ、主治医も理解できておらず、改めて病理担当へ質問していただいており、現在回答待ち)。
長く付き合っていくことになる病院と主治医ですので、信頼関係を結べるように正直に主治医に向き合った方がよいですね。

田澤先生に聞く質問ではないでしょうが、どのように向き合えば主治医との信頼関係が強くなるか、アドバイスいただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「質問①温存した胸も同じように乳管内に複数のがん細胞があると想像していますが、エコーやMRI、細胞診などで手術前に確定診断する方法はないのでしょうか?」
⇒顕微鏡レベルのことなので無理です。

「質問②確定の為の検査は不要で全摘さえすればよいのでしょうか?」
⇒全摘すれば「残存が本当にあったか?」は明らかになります。
 それ以外では、あくまでも「推測」にすぎません。

「質問③この乳管内にがん細胞が複数ある状態は珍しいことでしょうか?主治医は“変わっている”という表現を使っていました。」
⇒乳管内病変は時にskipして存在します。(だから温存手術の際には、特に乳頭側は、乳頭直下を超えて乳管を切除するのです)

「質問④田澤先生なら、全摘を勧めますか?それとも、放射線治療(25+5)とホルモン療法でよいレベルでしょうか?」
⇒全摘もしくは(最低限)乳頭側方向の追加切除を勧めます。

「質問⑤抗がん剤治療は必要ですか?」
⇒抗がん剤を勧める理由(根拠)がありません。

「質問⑥すでに術前で見つかった腫瘍は手術で部分切除を行いましたが、これから全摘をする場合、センチネルリンパ節生検は主な腫瘍がない場合ですとどのように行うものでしょうか?」
⇒センチネルリンパ節生検を前回行ってますよね?(2度行うことはありえません)

「どのように向き合えば主治医との信頼関係が強くなるか、アドバイスいただけますでしょうか?」
⇒正直、全くわかりません。