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乳房温存術での断端陽性について

[管理番号:8499]
性別:女性
年齢:46歳
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2020年5月7日

はじめまして。

3月中旬に右乳房温存術(1.5cm範囲の石灰化)を受け、術中迅速では断端陰性でしたが、詳しい病理の結果、9つに切った検体のうちの一つが断端陽性で1mm未満の露出があるとのことでした。

追加切除を勧められましたが、再手術に気持ちが付いていけず他の方法を尋ねたところ、標準治療ではないが局所再発率が7%から20%へあがるリスクを承知であれば、放射線の追加照射でも構わないとのことでした。

さらにホルモン剤を服用すれば5%程度リスクを下げることもできるが、副作用を考えると大きな効果ではないと。

マンモトームの結果では右乳管がんの微小浸潤疑いでしたが、術前のカンファレンスでおそらく非浸潤であろうとセンチネル生検はしませんでした。

術後の病理結果でも確定には至らなかったが、非浸潤がんということになっています。

追加切除がベストであることは重々承知の上で、なお決断に至りません…
こんな場合は浸潤がんの可能性も考えやはり手術すべきなのか、
もし再手術をしない選択をとるならブーストに加えホルモン剤を服用すべきなのか…悩んでおります。

どうかよろしくお願い致します。

診断:Ductal carcinoma in situ of the rt.breast
所見:DCIS
組織型:papillary/cribriform
核異形度:na2 mc2
コメド壊死:+
margin:positive
ER/PgR: PS4 IS3 total score7
HER2 testing:スコア2+
Ki-67 index: 68/739,9.2%

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「こんな場合は浸潤がんの可能性も考えやはり手術すべきなのか、
もし再手術をしない選択をとるならブーストに加えホルモン剤を服用すべきなのか…悩んでおります。」

⇒物事は整理しましょう。

1.病変の中心(おそらく90%以上)を評価して非浸潤癌なのだから、(僅かな断端に残存しているかもしれない部分に)浸潤癌を想定する必要はない。
2.非浸潤癌は、あくまでも局所(乳腺にしかない)なのだから(全身療法である)ホルモン療法はナンセンス(効果と副作用がバランスしない)

「浸潤癌が残っているかもしれないから」という理由ではなく(その可能性はほぼゼロです)、あくまでも『非浸潤癌は局所に留まっている状態だから、局所治療に拘るべき』と言う理由で「再切除」を勧めます。

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