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断端陽性について

[管理番号:2220]
性別:女性
年齢:46才
初めまして。
お世話になります。
昨年12月○○日に左乳房温存術を受けました。
術前検査でC領域に4mmの浸潤癌、AC領域に長細く5cmほどの病巣があり、MRIでは病巣の広がりがモヤモヤしていてどこが境界線か先生も悩んだままの手術でした。
術後病理の結果です。
【C領域】
腫瘍径(浸潤部):0.2×0.5×0.3cm
腫瘍の広がり(ductal spreadを含める):不明(追加切除検体にも入管内癌の進展があります)
組織型:invasive ductal carcinoma, papillotubular carcinoma
浸潤度:g+
切除断端:cut surface +(追加切除検体)
組織学的異形度:Tubular 3, Mitosis 1, Nuclear 2 Tumor grade 2
ER:99% PgR:90% HER2:1+ MIB1:10%
【12時(AC領域)】
大きさ:1.8×3.5×0.5cm
組織型:DCIS, cribriform and flat type
浸潤度:g+
切除断端:cut surface +
組織学的異形度:low grade
リンパ節転移:センチネル 0/2
でした。
AC領域については術前のエコーマーキングではこれよりもっと大きくマーキングされた気がします。
(2×5×1cmくらい)
断端陽性について質問です。
もともと怪しい病変の広がりが大きく見えたので私は無理な温存は希望してませんでした。
先生は、多少手術で取り残しが出てしまっても放射線で叩くから心配ないと強く温存を勧められましたので多少の断端陽性は覚悟してました。
しかし、結果を見て、先生から10箇所(C領域2箇所, AC領域8箇所)に断端陽性がある。
切り口に露出しているがいずれも非浸潤の部分なので放射線でカバーします。
と説明がありました。
ショックで落ち込んでます。
どの方向へという話はうかがってません。
画像では四方八方に赤い線が伸びてたように見えましたが記憶が定かではありません。
わかりづらくすいません。
ネットなどで、非浸潤で僅かな断端陽性なら放射線でカバーできると見たことがありますが、10箇所なんていうのは見たことがありません。
あまりにも多く怖いです。
先生は「再発率は全摘しても変わらない。
希望されても自分は再手術はしない」とはっきりおっしゃられました。
患者としてはたとえ数%でもできるかぎりの事をして再発率を減らしたいと思ってます。
○私の乳癌の場合、主治医の言う通り本当にこのまま放射線とホルモン剤で大丈夫なのか、それとも再切除が必要でしょうか。
セカンドオピニオンや転院も考えていますが、もし検討後、転院で再切除になった場合、転院先の病院も大変混んでいて手術はまた今から3ヶ月くらい先になるのではと思ってます。
○無治療のままこんなにたくさんの癌を残したままほったらかして待ってもよいものか、リンパ転移や遠隔転移をしないか。
それともこのまま切除せずに早く放射線をした方が安全なのか心配で心配でたまりません。
長い文ですいません。
田澤先生の御意見をお聞かせください。
○私のタイプはルミナールAですか?
予後はどうでしょうか?再発の確率はどうでしょうか。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(5mm), pN0, pStage1, luminalA
超早期癌です。
「10箇所(C領域2箇所, AC領域8箇所)に断端陽性がある。切り口に露出しているがいずれも非浸潤の部分なので放射線でカバーします。」
⇒私ならば「再切除」にします。
 
 いくら「非浸潤癌」といっても、「あまりにも多方面」であり「温存乳房内再発のリスク」は無視できないと思います。
 
「先生は「再発率は全摘しても変わらない。」
⇒これは「遠隔転移再発」のことですね。
 その通りです。
 ただ「乳房内再発のリスクが高すぎる」と思います。
 
「希望されても自分は再手術はしない」とはっきりおっしゃられました。
⇒何故でしょうか?
 「温存を強く勧めた」手前、引っ込みがつかないのかもしれませんね。(例え、自分の家族でもそのようにするのでしょうか?)
 私には「理解不能」です。
 
「○私の乳癌の場合、主治医の言う通り本当にこのまま放射線とホルモン剤で大丈夫なのか、それとも再切除が必要でしょうか。」
⇒再切除を(私なら)勧めます。
 
「○無治療のままこんなにたくさんの癌を残したままほったらかして待ってもよいものか、リンパ転移や遠隔転移をしないか。」
⇒「非浸潤癌」なのですから、「数カ月単位で浸潤癌になったり(まして)リンパ節転移や遠隔転移をする」というのは「明らかに考え過ぎ」です。
 それよりも「非浸潤癌が(放射線でも)生き残り」数年後に「浸潤癌」となり再発するリスクを回避することこそ、重要と思います。
 
「○私のタイプはルミナールAですか?」
⇒ルミナールAです。
 
「予後はどうでしょうか?再発の確率はどうでしょうか。」
⇒pT1a, pN0なので「文句なしの予後良好」です。
 再発リスクは「5%以内」と言えます。
○せっかくの「早期発見」なのだから「局所再発の種を残しておく」ことを(私は)勧めません。(自分の家族なら説得します)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

No.2220で10箇所の断端陽性について質問した者です。
お忙しい中、心のこもったご回答ありがとうございました。
田澤先生のお話を聞いて、自分の考えが的外れではなかったんだと安心しました。
少しでも前を向きたく来月頭にセカンドオピニオンを受けることになりました。
私も再切除したい気持ちで、その方が今後長い治療を受けていく中で向き合っていける気がします。
*ただ(前回の質問と重複してしまうかもですが)他の方の質問で、その方の通われている病院(江戸川病院ではありません)で、術後の再手術は2ヶ月以内がよいと言われたという文を読みましたが、早い方がよいのですか?私の場合、多分間に合いません。
そして主治医の話で気になることがあります。
手術前に、場合によっては全摘したい希望を伝えたところ、全摘だと放射線をあてないリスクがあると言われました。
*今後、再切除となった時、全摘でも取り残しや、皮膚、皮下、脂肪、胸筋への再発がよくありえるという事なのでしょうか。
それを考えると、全摘で放射線はあてなくて大丈夫なのですか。
温存+放射線の方が皮膚、皮下、脂肪、胸筋の再発が起こらないのですか。
怖くてたまりません。
*私の場合、再切除での全摘のデメリットは、乳房を失うこと以外、何か他にリスクを負うことはありますか。
セカンドオピニオン先でも再切除の提案をされるとは限りません。
*その場合、他の病院をさがすというのもありですか。
*主治医は再手術はしないと言われましたが、もしこの状態(断端露出)のまま治療に入ることになった場合、どの様な治療が好ましいでしょうか。
ブースト照射の対象になりますか。
*前回の質問の回答で乳房内再発のリスクが高いというのはのびてる方向でしょうか、それとも露出10箇所という数の多さでしょうか。
*一般的に再発率というのは、2~3年後より、5年、10年、20年後と年々高くなってしまうのですか。
田澤先生のおっしゃる通り、せっかく早期で見つかったことを無駄にしたくありません。
なんとか良い方向にいって早く落ち着いた治療に入りたいです。
なんだか頭の中がごちゃごちゃしてしまい質問がいろいろ飛んですいません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「*今後、再切除となった時、全摘でも取り残しや、皮膚、皮下、脂肪、胸筋への再発がよくありえるという事なのでしょうか。」
⇒そんな事はありません。
 
「それを考えると、全摘で放射線はあてなくて大丈夫なのですか。」
⇒「全摘で術後照射をする適応」は「腋窩リンパ節転移」です。
 
 4個以上転移がある場合には「推奨度A]となります。
 ただし、この場合も(殆ど起こらない)「局所再発のため」というよりは「全生存率の改善のため」です。
 質問者は全く該当しません。
「温存+放射線の方が皮膚、皮下、脂肪、胸筋の再発が起こらないのですか。」
⇒全摘でも起こりません。
 
「*私の場合、再切除での全摘のデメリットは、乳房を失うこと以外、何か他にリスクを負うことはありますか。」
⇒ありません。
 
「セカンドオピニオン先でも再切除の提案をされるとは限りません。*その場合、他の病院をさがすというのもありですか。」
⇒「あり」です。
 
「*主治医は再手術はしないと言われましたが、もしこの状態(断端露出)のまま治療に入ることになった場合、どの様な治療が好ましいでしょうか.」「ブースト照射の対象になりますか。」
⇒なります。
 
「*前回の質問の回答で乳房内再発のリスクが高いというのはのびてる方向でしょうか、それとも露出10箇所という数の多さでしょうか。」
⇒数の多さです。
 
「*一般的に再発率というのは、2~3年後より、5年、10年、20年後と年々高くなってしまうのですか。」
⇒この場合の「再発」とは「局所再発のこと」ですね。
 断端陽性が「非浸潤癌」の場合には「5年~10年」に注意が必要です。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

たびたびの質問、ご解答ありがとうございます。
再びご相談したい事があります。
12月末に左乳房温存術
C領域 浸潤部 0.2×0.5×0.3cm(他に追加で腫瘍の広がりあり)
AC領域 大きさ1.8×3.5×0.5cm DCIS
断端陽性あり
その後、断端陽性についてセカンドオピニオンを受けることができましたがセカンドオピニオンへ持っていった資料へは病理結果も切り出し図も入っていなかったようで、セカンドオピニオン先の先生は資料がたりず詳しい事が解らないので再度それらの資料をもらってら診断してくださるとのことで現在手術した病院へ依頼中です。
それでも、持っていった術前のCT、MRIの画像で見る限り、かなり広がりがあって(乳頭の方にも)これは最初から全摘の対象だったのではないか、また、手術はAC領域とC領域の間を数cm残しているが、すべて繋がっていたはずで、やはり癌が残っている可能性から再切除をした方がよいのではないかと、いろいろわかりやすく説明してくださいました。
手術した病院へ追加資料を依頼しに行き、前回あまり説明がなかったので主治医へもう一度断端陽性の状態をうかがったところ、前回は10箇所といっていたのが今回数えたら「12箇所だった」と。
びっくりしました。
方向などは「わからないな。
5ミリ以内かな、断端露出もあるみたい。」「乳頭にものびてるかも」「浸潤部近くにもあるみたい」と前回とは違ったことも言われ、怖いことばかり、そしてわからない、わからないばかりの答えしか返ってきません。
こんなにわからないものなのでしょうか。
また前回は「AC領域とC領域は繋がっているかわからない」という話だったのに今回は「AC領域とC領域はつながっているよ。だから残っていると思う」なんていう話も。
何故つながっていると判っていながらACとCの間を数cmも残して切除したのか理解できません。
とは言ってもここまで面倒をみてくださった主治医に対してあまり悪い
気持ちになりたくなく心の中で闘ってます。
複雑な気持ちです。
念のためもう一度再切除について尋ねると「放射線でやっつければいいのに、手術したいのなら他の病院へ行ってください」と言われました。
私が神経質すぎだとも言われました。
セカンドオピニオン先の先生は田澤先生と同じご意見で、将来の事を考えると再切除した方がいいので、切り出し図を見て、手術を希望するなら引き受けてもよいとおっしゃってくださいました。
お願いするつもりです。
ただ混み合っていて4月か5月頭になってしまうそうです。
元の病院でやってもらえれば皆さんのように迅速に切除してもらえるはずが12月からこんなに時間も経ってしまい不安でたまりません。
というのも、主治医のわからない、わからないと言う言葉を聞くと、残っているのは非浸潤部分だけだよという言葉も信じられなくなってしまい、浸潤部も残っていたらどうしようと今さら気になってきました。
○もし、浸潤部が残っていたら4~5ヶ月も期間があいて、全摘した場合、リンパの検査はどうなるのですか。
手遅れになりませんか。
どうしたらよいでしょう。
手術から1ヶ月以上経ち、主治医に薬だけでも出してもらえないかと聞いたら「あなたがセカンドオピニオンを望んでいるのだから遅れても仕方がない」と処方されていません。
○早くホルモン剤だけでも治療を始めなくていいのか焦りますがどうでしょうか。
今はただただ主治医の話を黙って聞いているだけですが○私はこれから先どうなってしまうのでしょうか。
もうパニック状態です。
私が神経質すぎて間違ったおかしな事を言ってるのか、間違った行動をしてしまったのかなど自分の事もよくわかりません。
○またホルモン剤についてですが、手術前にホルモン剤を1ヶ月だけ処方されノルバデックスを飲んでいましたが、その間生理が止まってしまい、薬を止めて手術後すぐに生理が来ましたが薬の影響ですか。
その後、2回生理が来ましたが、今までより出血量がすごく多くなり、下腹部げパンパンに張ってしまいました。
もともと子宮筋腫があったのですが、ノルバデックスによる副作用で筋腫が大きさなると聞いたことがありますがそれでしょうか。
一度婦人科で診てもらうつもりです。
○もしその影響だとホルモン療法はできなくなってしまうのですか。
田澤先生にばかり頼ってしまいすいません。
本当なら手術が終わって一段落しているはずが精神的にやられてます。
今は、田澤先生の解答に励まされながら何度も読み返し、ここで諦めてはいけないと頑張ってます。
お忙しい中すいません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「持っていった術前のCT、MRIの画像で見る限り、かなり広がりがあって(乳頭の方にも)これは最初から全摘の対象だったのではないか、また、手術はAC領域とC領域の間を数cm残しているが、すべて繋がっていたはずで、やはり癌が残っている可能性から再切除をした方がよいのではないか」
⇒この辺りが信憑性がありそうです。
 
「○もし、浸潤部が残っていたら4~5ヶ月も期間があいて、全摘した場合、リンパの検査はどうなるのですか。」
⇒前回の「センチネルリンパ節生検で陰性」であり、「浸潤径が5mm」なので、その心配は無用です。
 最大病変はさすがに摘出されている筈なので(万が一、数ミリ以下の浸潤巣が残っていたとしても)「リンパ節転移までは考えなくても良い」と言えます。
 
「手遅れになりませんか。どうしたらよいでしょう。」
⇒「全摘をご希望」されているのであれば、特に問題ありません。
 
「○早くホルモン剤だけでも治療を始めなくていいのか焦りますがどうでしょうか。」
⇒セカンドオピニオン先で処方してもらってはどうでしょうか?
 
「○またホルモン剤についてですが、手術前にホルモン剤を1ヶ月だけ処方されノルバデックスを飲んでいましたが、その間生理が止まってしまい、薬を止めて手術後すぐに生理が来ましたが薬の影響ですか。」
⇒タモキシフェンには直接の作用は無い筈ですが、「影響はありそう」です。
 
「その後、2回生理が来ましたが、今までより出血量がすごく多くなり、下腹部げパンパンに張ってしまいました。もともと子宮筋腫があったのですが、ノルバデックスによる副作用で筋腫が大きさなると聞いたことがありますがそれでしょうか。」
⇒そんな短期間で「筋腫が大きく」はなったりしないと思います。
 それより可能性が高いのは「タモキシフェンによる直接の子宮粘膜への作用」でしょう。
  
「○もしその影響だとホルモン療法はできなくなってしまうのですか。」
⇒それは(婦人科の診察)次第です。
 一般的には「タモキシフェンによる刺激作用」は徐々に落ち付いてきます。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

12月手術、断端陽性十数箇所
セカンドオピニオンの病院へ無事転院し、4月下旬頃に全摘することになり、これから転院先の病院で検査をする予定です。
田澤先生に相談して本当によかったです。
早く手術をしてしまいたいという焦りから大学病院に駆け込み不信感を抱いたまま手術をしてしまった自分の責任ですね。
大学病院と転院先の病理ですが浸潤径が2×5×3mmから2.5×2.3mmへ変わりましたが大きい方を正と考えておけばよいでしょうか。
また一からスタートの様な形になってしまいました。
病巣が乳房上部広範囲に広がっていて検体の断端に一部焼灼変性を伴うとありました。
焼灼変性とはどうゆうことですか。
非浸潤と言われた検体の中にも1×0.5mmの浸潤があり、浸潤部の露出もありました。
このように広範囲に広がっている場合、再手術後、他にも浸潤部が見つかる可能性はありますか。
また見つからない可能性もありますか。
その場合ステージが上がってしまうのですか。
浸潤径の合計がステージになりますか。
いくつも浸潤しているとそれだけ全身へ回る確率は高くなるのでしょうか。
待ち時間がまだまだ長いため、あれこれまた悪いことばかり考えてしまいます。
今はホルモン剤を飲み始めています。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「大学病院と転院先の病理ですが浸潤径が2×5×3mmから2.5×2.3mmへ変わりましたが大きい方を正と考えておけばよいでしょうか。」
⇒大きな違いは無いようです。 いずれpT1a(5mm以下)です。
 
「病巣が乳房上部広範囲に広がっていて検体の断端に一部焼灼変性を伴う」「焼灼変性とはどうゆうことですか。」
⇒乳腺を電気メスで切離するのですが、その電気メスでの熱による変性です(つまり、その部位を直接電気メスが通ったということです)
 
「非浸潤と言われた検体の中にも1×0.5mmの浸潤があり、浸潤部の露出」「このように広範囲に広がっている場合、再手術後、他にも浸潤部が見つかる可能性はありますか。」「また見つからない可能性もありますか。」
⇒「浸潤部が見つかる可能性」はありますが、(初回手術により)「最大病変は摘出されている筈」なので、「有っても微小浸潤」の可能性が高いです。
 
「その場合ステージが上がってしまうのですか。浸潤径の合計がステージになりますか。」
⇒「2cmを超える浸潤巣が新たに見つかる可能性はほぼゼロ」でしょう。
 浸潤径は「最大浸潤径」で表します。(足し算はしません)
 
「いくつも浸潤しているとそれだけ全身へ回る確率は高くなるのでしょうか。」
⇒無関係です。
 あくまでも「最大浸潤径」が関係します。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

こんにちは。
12月に手術、10箇所断端陽性、転院で手術待ちの相談をしている者です。
先生、聞いてください。
転院先で左再手術のため造影MRIをとったとこ
ろ、今度は右側の乳頭すぐ下(足元の方向ではなく、背中方向といったらよいでしょうか。)にしこりが見つかりました。
組織診をしてもらい今結果待ちです。
乳頭下でわかりずらいようですがエコーでも確認できました。
昨年10月に左のしこりも右のしこりも自分で見つけ、大学病院からの開業医のクリニックで診てもらい、左は乳癌と診断されましたが右はエコーに何も写らないから大丈夫と言われました。
その後、例の大学病院へ写り、
左側の温存手術という流れになったのですが、その時造影MRIも撮っています。
しかし、医師は右側の画像を見た様子はありませんでした。
その他の検査結果は画像やデータも見せてもらえず触診もなかなかしてもらえませんでした。
この時にも今回見つかったしこりはMRIに写っていたはずでしょうか。
やっとの思いで左側もここまで来たと思っていたのに、また右側にも見つかり、あまりにもショックでどうしてどうしてと思うばかりです。
大きさは5mmくらいで、くりっとしていてまわりに広がっている様子はないそうです。
先生は白黒はっきりさせましょうと言われました。
覚悟はできていますが、両側乳癌の場合片側に比べ予後はどうなりますか。
これはどちらかの転移になるのでしょうか。
幸い、田澤先生にも左側については初期だからと言っていただき安心しましたが、
これが右側もとなるとどうなってくるのでしょうか。
また両側手術の事を考えると全摘再建など大変な手術となりますか。
怖いです。
術後は不便ですか。
左側の事だけでも気持ちがいっぱいいっぱいなのに、また右側の事で辛いです。
そうこうしているうちに再手術も5月になりそうで10月にしこりを見つけ
12月に手術、もうかれこれ半年以上苦しい思いです。
まだかまだかと待っています。
何度も頑張ろうと自分に言い聞かせ前を向いたり、不安になったりです。
長々とすいません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「造影MRIをとったところ、今度は右側の乳頭すぐ下にしこり」
「組織診をしてもらい今結果待ち」
「この時にも今回見つかったしこりはMRIに写っていたはずでしょうか。」
⇒その可能性はあります。
 
「覚悟はできていますが、両側乳癌の場合片側に比べ予後はどうなりますか。」
⇒両側も片側も「予後には無関係」です。
 
「これはどちらかの転移になるのでしょうか。」
⇒それは1000%ありません。
 乳腺の「右と左」は「月ほども」遠いのです。
 ♯乳癌が「対側乳腺に転移するなどありません」
 
「幸い、田澤先生にも左側については初期だからと言っていただき安心しましたがこれが右側もとなるとどうなってくるのでしょうか。」
⇒「右側」も(万が一癌だとしても)「十分小さいので」状況に変化はないと思います。
 
「また両側手術の事を考えると全摘再建など大変な手術となりますか。」
⇒大変なものではありません。
 
「術後は不便ですか。」
⇒「腋窩は無関係」なようなので(万が一)右側が癌であっても「不便となる様な」手術にはなりません。
 大丈夫です。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

お世話になります。
No.2220で断端陽性手術待ちの間に反対側の胸に新たなしこりが見つかった者です。
いつもご回答ありがとうございます。
左側再手術を待っている間、MRIで右側に3~5mm程のしこりが写りコアニードル針生検をしましたが、判定できませんでした。
3検体取りました。
#1-3のいずれも繊維性結合織と脂肪組織から成り、乳腺組織は含まれない。
#3 検体中に上皮細胞が数個集簇する像を認める。
細胞がごくわずかで、周囲組織との関係が不明瞭であるため、判定はできない。
となりました。
先生は画像から良性のようではあると仰っていますが、再度コアニードル針生検してきました。
またうまく判定できないということはありますか。
良性であることを願いながらいろいろ調べていましたら、
線維腺腫と葉状腫瘍は区別がつきにくいとか、葉状腫瘍は悪性化して大変怖い印象を受けました。
葉状腫瘍の可能性はありますか。
MRIには写ってます。
乳癌だったにしても良性だったにしてもなんか不安が残ります。
もしこれが良性だったとしても摘出した方がよいのでしょうか。
また田澤先生の質問コーナーでは葉状腫瘍はマージンを多く取るとありましたが、
私の右のしこりは乳頭のすぐ下で1cmのマージンを取ると乳頭が取れてしまうくらいの距離です。
この場合はどのように摘出するのでしょうか。
このしこりは自分で昨年の9月頃に自分で触って気づいていましたが、
急にできたものか何年前からあったかはわかりません。
47才という年齢から線維腺腫の可能性は低いですか。
組織針で線維腺腫と出ても葉状腫瘍だったことがあるようですが、
私のように5mmくらいだとどのような治療になるケースが多いですか。
葉状腫瘍はしっかり切除すれば治りますか。
両側乳癌だったら両側再建も考えていましたが今まだ全くどちらかわからず結果が出ないことには気持ちもスッキリせず、どう考えて待ってたらいいのかわかりません。
左側断端陽性に続き、右の事も心配になり今の不安を急いで質問させていただきました。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「左側再手術を待っている間、MRIで右側に3~5mm程のしこりが写りコアニードル針生検をしましたが、判定できませんでした。」
⇒質問者には可哀想なことです。
 何故こうも、「手技的に問題のある」医師が多いのでしょうか?
 大変悲しくなります。
 やるからには「100%間違いない」ようにしなくては、なりません。
 
「先生は画像から良性のようではあると仰っていますが、再度コアニードル針生検してきました。」
⇒今度こそ、上手くいくように願っています。
 
「またうまく判定できないということはありますか。」
⇒常識的には「それは許されない」と思います。
 
「葉状腫瘍の可能性はありますか。」
⇒画像診断が不明なのでそれは解りません。
 
「私の右のしこりは乳頭のすぐ下で1cmのマージンを取ると乳頭が取れてしまうくらいの距離です。この場合はどのように摘出するのでしょうか。」
⇒乳頭は「直接浸潤」でもしていない限り問題ありません。
 
「このしこりは自分で昨年の9月頃に自分で触って気づいていましたが、急にできたものか何年前からあったかはわかりません。47才という年齢から線維腺腫の可能性は低いですか。」
⇒「何年前からあったかわからない」のであれば、全く不明です。
 
「組織針で線維腺腫と出ても葉状腫瘍だったことがあるようですが、私のように5mmくらいだとどのような治療になるケースが多いですか。」
⇒摘出です。
 
「葉状腫瘍はしっかり切除すれば治りますか。」
⇒勿論です。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

お世話になります。
昨年末12月に左乳房温存術、10カ所以上断端陽性で
転院後いよいよ来週に左乳房全摘手術を控えています。
術前MRIで右側にも5mm程のしこりが乳頭直下に見つかり、一回目、コアニードル生検で細胞が取れず、次に細胞診ともう一度コアニードルを行いました。
結果、細胞診は鑑別困難。
液性成分を背景に、軽度核腫大を示す腺上皮細胞をシート状、乳頭状集塊で認める。
核クロマチン増加は目立たない。
背景にはSpindleな核が見
られ筋上皮細胞と思われる。
わずかに泡沫細胞あり。
増殖性病変であ
り、線維腺腫など良性病変を推定する。
一方、コアニードルの結果は2回報告が出てきて
1回目は硬化した繊維性間質内に、小型腺管、小胞巣を作る上皮細胞が増生する。
腺管を形成する上皮は小型で異型は示さず、腺管は比較的均等に分布する。
硬化性腺症と診断する。
悪性所見は見られない。
との報告、その次に免疫染色を検討した結果、浸潤癌と確定し報告します。
と追加報告がでました。
内容は
硬化した繊維性間質内に不規則な小型腺管や索状の小胞巣が散在する。
硬化性腺症に類似した形態であるが、胞巣の辺縁が不整で、間質との間に乳管壁が介在しない。
p63の免疫染色では多くの細胞集塊の周囲に筋上皮が介在しない。
浸潤性乳管癌(硬癌)と診断する。
癌細胞は中等度の核異型を示し、核分裂像は少ない。
Grade 1
ER: 3a(11%) PgR: 0(0%) HER2: 0 Ki67:1.5%
この結果から右乳房温存術をする予定ですが、画像診断でMRIではしこりが真ん丸く、
白くはっきり写っていてまわりとしっかり境目がわかる感じで
MRIでは良性の所見が出ていることと、病理の結果内容から、
主治医は摘出したら良性だったというケースが稀にあるので
センチネルリンパ節生検を手術と同時にやるか後日やるか決めてほしいと言われました。
今のところ主治医はセンチネル生検を今回手術と一緒にやる事を勧められていて予定に入ってますが、やらないなら今日の午前中までにキャンセルをしなければなりません。
センチネル生検をやり、もし術後病理で良性となった場合、リスクが大きいと思います。
私は左側リンパもセンチネルを取っているため、両側になってしまいます。
今回センチネル生検をやらない時は、後日やるそうです。
午前までもう間に合わないとは承知で田澤先生のご意見をお聞かせください。
○免疫染色検討後、最終報告で浸潤癌と出ているのにこの病理結果から、術後良性にひっくり返る可能性はありますか。
○この病理結果から今回センチネル生検をやるべきか後日やった方がよいか、田澤先生ならどう判断されますか。
○最終報告で確定と出ているのだから癌は確定でしょうか。
○もし後日センチネル生検をやる場合、術後どの位期間以内にやるべきでしょうか。
そもそも、術後にセンチネル生検をやっても正確性に欠けることはありませんか。
手術直前にこんな事になってしまい大変混乱しております。
今日午前までの決断が苦しいです。
落ち着いて手術を待つどころではなく何も手につきません。
いつも長い文ですいません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
最初に
「細胞診やコアニードルではなく」最初から「マンモトーム生検」をしていれば、
「診断に苦慮する必要は無かったのに」と思います。
「○免疫染色検討後、最終報告で浸潤癌と出ているのにこの病理結果から、術後良性にひっくり返る可能性はありますか。」
⇒「浸潤癌と確定」しているから「ひっくり返る可能性はない」と思います。
 通常、「あとからひっくり返る」場合は、(術前の)病理診断で「癌が強く疑われる」などの「疑い病名」となります。
 
「○この病理結果から今回センチネル生検をやるべきか後日やった方がよいか、田澤
先生ならどう判断されますか。」

⇒どちらでもいいとは思います(ご本人次第でしょう)
 ただ「この程度の癌(例え浸潤癌でも)」であれば、「リンパ節転移は無い」確率が圧倒的に高いので、「腋窩には手をつけない」でも、何ら差し支えありません。
 つまり、(乳癌と確定後)わざわざ「後日センチネルリンパ節生検を行う」必要はありません。
 もしも(万が一が心配で)「センチネルリンパ節生検をするなら、同時」にしましょう。(センチネルリンパ節生検であれば、腋窩への負担はありません)
 
「○最終報告で確定と出ているのだから癌は確定でしょうか。」
⇒確定です。
 
「○もし後日センチネル生検をやる場合、術後どの位期間以内にやるべきでしょうか。」
⇒全く制限はありません。
 
「そもそも、術後にセンチネル生検をやっても正確性に欠けることはありませんか。」
⇒腫瘍の位置にもよりますが…
殆ど問題ありません(但し、このケースでは 後日センチネルリンパ節生検が必要とは思いません)

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