[管理番号:4489]
性別:女性
年齢:35歳
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以前の質問と回答は下記と思います。
4408:左の一箇所からピンク色の母乳 がでました。
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以前質問させていただいた(回答はないようですが)内容と一部重複しますがよろしくお願いいたします。
1月始めに断乳しその後搾乳したところ、4日目とその1週間後は白い母乳だったのですがさらにその1週間後は左の一箇所からピンク色の母乳がでました。
1人目の授乳中も断乳の時も、また今回2人目の授乳中も搾乳することは
ありましたが1度もそのようなことはありませんでした。
それから1週間後また搾乳した時には黄色っぽい母乳だったのですが、
2月(上旬)日同じ箇所から鮮血のみがでました。
その日は健診で乳エコーをとった後でした。
(ちなみに結果は後日異常なしときました)
その後1週間、また1週間と搾ると同じ1箇所のみ茶色の分泌液がでています。
(他の箇所からはまだ母乳が少しでます。)
下着についたりすることはなく、乳輪のあたりを押すと出る感じです。
今月(上旬)日に総合病院を受診、分泌液の検査、エコー、マンモをしていただきました。
診察時は分泌液は出ませんでしたが、マンモ後に少量の茶色の分泌液が出たので検査に出していただきました。
1週間後の分泌液は血液が混じっているも悪性所見なし、エコー、マンモの検査結果も異常なし。
しかし、前日かかった母乳外来では同じ箇所から茶色の分泌液が搾ると少しずつ出ていました。
先生にそのことをお伝えし、「まだ茶色の分泌液が出てますが、結果からは大丈夫ということですか?」と聞くと「100パーセントではないですが、心配ならMRIとりますけど?」との返答。
素人で分からず専門家診てもらった方がと受診したのに、なんだかハッキリせずこのままで良いのかと疑問です。
とりあえず1ヶ月後にまた母乳外来にかかり分泌液がまだでるか確認し、その後乳腺外科にかかるようにしました。
田澤先生でしたらどのような対応をされるか教えていただきたいです。
お忙しいところ申し訳ありませんが御回答よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「以前質問させていただいた(回答はないようですが)」
⇒本当ですか?
今まで一度も「無回答」としたことはありません。(あの「868」でさえも…)
ただ、私も(このホームページの)管理者も見落としているものがあるかもしれません。
もしも(必要ならば)再度Qしてみてください。
「心配ならMRIとりますけど?」
⇒全く無駄な検査です。 MRIは診断目的で行うべきではありません。
敢えて、コメントはしません。
「田澤先生でしたらどのような対応をされるか教えていただきたいです。」
⇒これは是非、最近更新した今週のコラム『今週のコラム 71回目 『乳管内の腫瘍を想像させる分泌なのかだけが重要』なのです。』を参照してください。
「分泌液の細胞診」をしている時点で、そもそも、その医師が「乳頭分泌の意義に関して理解して」診療しているのか疑わしいものです。
○重要なことは「分泌液が茶色とか、そういうことではなく(分泌液に血液が混じっていると言うだけの話であり、その分泌液自体には全く意味はありません)」その分泌が「何を意味するのか?(言いかえれば、「乳管内病変を想像させるのか?」
となります)」
結論から言えば
「卒乳期の(多孔性の乳汁分泌が有る中での)血性分泌」には殆ど意味がありません。
おそらく、「1箇所の乳管から出血」しているのだと思いますが、(普段なら1週間以内で修復される傷も)卒乳期であるため、(量が多い)分泌液により修復が
(邪魔されて)遅れているだけでしょう。
私であれば、
「エコーで異常所見がない」ことが確認されれば、まずは「3カ月間」継続するか確認します(その間は敢えて絞らない方がいいでしょう。再出血の原因となるため)
3カ月後分泌が止まっていれば、それで「やはり卒乳期の一過性の出血の修復が長引いただけだったな」ということになるし、
もしも「3カ月後も継続」していて、(他の多孔性の分泌が治まっているのに比べ)「明らかに分泌量がある(この「量」も重要です)」場合には「乳管造影」を提案します。
★上記を良く理解してください。
現時点で「自分が置かれている状況」を良く理解すれば、「現時点で不安になったり、いろいろな(MRIのような)無駄な検査をすることがバカバカしく」なるのではないでしょうか。
冷静になることを期待します。