[管理番号:8633]
性別:女性
年齢:47歳
病名:未定
症状:たまに乳房痛
投稿日:2020年6月15日
?市のマンモグラフィーで、左胸に石灰化がみつかりカテゴリー3
で精密検査になりました。
大学病院の乳腺外科で、超音波、マンモグラフィーを行い、石灰化も大きめでおそらく乳腺症の可能性が高いが、念のためと組織診をしました。
超音波で確認できる位置と同じようなので、しこりに超音波での組織診となり今週の土曜6/20に結果がでます。
診断結果をもちろん聞いてからにはなりますが、超音波での組織診で陰性とでたら癌の疑いはないということでしょうか?
その場合、今後は石灰化は経過観察でいいのでしょうか?
それとも、石灰化の場合はステレオガイド下のマンモストームを依頼してすべきでしょうか?
石灰化でもマンモストームしない場合もあるのでしょうか?
その場合、そこの病院ではできないようで、その病院の本院か他の病院になります。
田澤先生にみてもらいたい場合は、今までの
診断結果をすべて持参しなければ行けませんか?
診断確定の前に教えていただきたいと思い相談しました。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「診断結果をもちろん聞いてからにはなりますが、超音波での組織診で陰性とでたら癌の疑いはないということでしょうか?
その場合、今後は石灰化は経過観察でいいのでしょうか?」
⇒非常に「いい」質問と言えます。
これには明確な回答が存在します。
★ 要点は「超音波ガイド下マンモトームで採取した部位が、(そのマンモグラフィーでカテゴリー3とされた)石灰化の部位と一致しているのか?」となります。
これを確認する方法は以下です。
①「病理結果で石灰化が採取されている」かつ、(再度マンモグラフィーを撮影して)②「石灰化が減っている」
↓
①及び②を満たしていればOKとなります。
「それとも、石灰化の場合はステレオガイド下のマンモストームを依頼してすべきでしょうか?」
⇒上記(①及び②の両方を満たしていない限りステレオガイド下マンモトームすべきです)
「田澤先生にみてもらいたい場合は、今までの診断結果をすべて持参しなければ行けませんか?」
⇒不要です。
当院でマンモグラフィーを取り直せば(石灰化を狙ってMMTEしているわけだから、再度マンモは必要)、紹介状も資料も不要です。
質問者様から 【質問2 】
石灰化でカテゴリー3の組織診について
性別:女性
年齢:47歳
病名:不明
症状:石灰化、しこり、乳房痛
投稿日:2020年6月16日
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再質問をする場合は、原則として1週間以上あけてからお願いします。
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ご回答いただきありがとうございます。
超音波ガイド下マンモトームで採取した部位が、(そのマンモグラフィーでカテゴリー3とされた)石灰化の部位と一致しているのか?
①「病理結果で石灰化が採取されている」かつ、(再度マンモグラフィーを撮影して)②「石灰化が減っている」
上記を担当医に聞く場合はそのまま質問すれば大丈夫でしょうか。
また、診断結果を聞く際には何か聞いておいた方がいいことはありますか?
あまり多くは説明してくれない先生でして。
①「病理結果で石灰化が採取されている」とありますが、
今回の検査は針生研組織診(超音波ガイド下)と記載がありました。
この検査は石灰化を採取して調べることができるのでしょうか?
説明を聞いた際には、今回はしこりの一部を採取。
石灰化を直接検査するにはマンモグラフィーを使っての検査になると聞きました。
「②石灰化が減っている」というのは、組織診で石灰化を採取できたから減ってるということでしょうか?
大学病院のため、再度検査だと時間がかかりそうですが、お願いした方がいいということですね?
もし、不要と言われた場合には田澤先生にお願いすることは可能でしょうか?
石灰化は取り切ることは可能なのでしょうか?
もし、良性だったとしても今後、検診の度にひっかかってしまいそうです。
色々と質問ばかりですいませんがよろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
メール内容は了解しました。
重要な視点をご指摘します。
マンモグラフィーで見えた石灰化を調べるには「直接、石灰化をターゲットとした方がよい」これは当たり前ですよね?
その手技がST-MMTです。
ただ、(ST-MMTの設備がない。もしくはST-MMTの予約が入りずらい)などの理由でST-MMTが出来ない場合に
「ここが石灰化の部位かな?」と、超音波で「想像(あくまでも想像です)」した部位を超音波ガイドで「MMTE]もしくは「CELERO]もしくは「CNB]することはあります。(質問者のケースもこれです)
実際に、その「想像が当たっていたのか?=石灰化の部位を捉えていたのか?」確認する方法が前回、指摘した下記なのです。(2つとも満たせば、その「想像」が「現実」だと確認できるのです)
1.採取された組織に石灰化が含まれている(病理組織学的に)
2.(採取されていれば、当然その分石灰化は減るはずだから)検査後のMMGで石灰化が減っている
「①「病理結果で石灰化が採取されている」とありますが、
今回の検査は針生研組織診(超音波ガイド下)と記載がありました。
この検査は石灰化を採取して調べることができるのでしょうか?」
⇒勿論!
ST-MMTとそれ以外の組織診(MMTE,CELERO,CNBなど)の違いは、あくまでも「石灰化そのものをターゲットにしているのか?」
だけであり、(結果として)石灰化のある部位を採取すれば、どの検査でも石灰化が採取されます。
「説明を聞いた際には、今回はしこりの一部を採取。
石灰化を直接検査するにはマンモグラフィーを使っての検査になると聞きました。」
⇒この医師のコメント通りだと、(そもそも)今回狙った部位は石灰化のある部位とは異なるという認識のようにも感じます。(そこを聞いてみましょう)
「②石灰化が減っている」というのは、組織診で石灰化を採取できたから減ってるということでしょうか?」
⇒勿論その通り。
「大学病院のため、再度検査だと時間がかかりそうですが、お願いした方がいいということですね?」
⇒石灰化に相当する部位と考えているのであれば、その確認は必要です。
「もし、不要と言われた場合には田澤先生にお願いすることは可能でしょうか?」
⇒可能です。
ただし、今回(超音波ガイド下で)採取した部位が石灰化に相当するものなのか?
それとも全く別の部位なのか? そこは確認しましょう。
★確認できないなどと言われたら、「病理結果と検査後のマンモで解る筈です」と
主張してみましょう。
「石灰化は取り切ることは可能なのでしょうか?」
⇒範囲によります。
小範囲ならST-MMTでほぼ取りきれるでしょうし、(そうでないなら)外科的生検(手術)するしかありません。