乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:1513]
性別:女性
年齢:38歳
カテゴリー3の石灰化のことで、不安なので相談させてください。
ちょうど1年前に乳腺専門医の居る近くの乳腺外科クリニックで初めての乳がん検診を受け、エコーは異常なし。デジタルマンモグラフィで左乳房にいくつか石灰化が見つかりましたが、「形と数から言うと良性でいい」「カテゴリー2」「一年後の定期検診」と言われました。
その後、不安のため、総合病院でマンモグラフィとエコーを受けましたが、エコーは異常なし。デジタルではなくフィルムのマンモグラフィで、石灰化すらうつっていない状態でした。
総合病院の乳腺専門医の先生には「フィルムの方が解像度は良いと言われて
いるので、あやしい石灰化は必ずうつるから、万が一、石灰化があったとしても悪性ということはまず考えられない」と言われました。
そして先日、一年後の定期検診を同じクリニックで受けたところ、エコーは異常なし。マンモグラフィで左乳房の石灰化が少し増えているが、良性。「正常範囲なので、また次回、一年後の検診でいいです。
様子を見ていきます」と言われましたが、カテゴリー3でした。
先生には、「良性の石灰化でも増えることがある。良性悪性と言っても数だけの問題じゃない。集まったからイコールがんという訳ではない。だから様子を見ます。心配ありません」「悪性の疑いがあったら半年後に再検査とか言いますから心配ないということ。とにかく一年後でいいです」と言われました。
でも、通常カテゴリー3以上の石灰化は、悪性が否定できないため、3~4ヶ月後に再検査すると書いてあったり、こちらでは、ステレオガイド下マンモトーム生検のある施設で診てもらうべきと書かれてあったりで、本当に今回の先生のおっしゃるとおり一年後の定期検診でいいのか、不安になっています。
良性の石灰化でも増えることはあるのでしょうか?
前回より少し増えたから、良性で正常範囲の石灰化でも、カテゴリー3という判定になったのでしょうか?
限りなくカテゴリー2に近く、悪性の可能性はそれだけ低いということでしょうか?
一般的な3~4ヶ月後くらいにステレオガイド下マンモトーム生検のある施設で診てもらうべきでしょうか?
それでも万が一の場合は早期発見の可能性が高いのでしょうか。
それともすぐに診てもらう方がいいのでしょうか?
あと、今回の先生にセカンドオピニオンを希望してマンモグラフィの画像をお借りすることはどうしても言い出しにくいのですが、初めて行く病院で、もう一度マンモグラフィなどの検査を受けて、前回より少し増えていると言われた事を伝えれば、前回との比較はできなくても、現状から判定してもらえるのでしょうか?
検索すると、「マンモトームがある病院」と出てきますが、マンモトームとステレオガイド下マンモトーム生検は同じものですか?
不安も大きく、まだよくわからなくて、質問ばかりで本当にすみません。よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「通常カテゴリー3以上の石灰化は悪性が否定できないため、3~4ヶ月後に再検査すると書いてあったり、こちらではステレオガイド下マンモトーム生検のある施設で診てもらうべき」
⇒カテゴリー3では(ステレオガイド下マンモトーム生検:ST-MMTを行えば)20%程度に癌がみつかります。
 石灰化は「3~4カ月程度」では「マンモを撮影しても変化がでない」ので「3~4カ月後の再検査など無意味」です。
○半年後に「再マンモ」もしくは「ST-MMT」とするべきです。
 私が「石灰化はST-MMTの有る施設で診てもらうべき」という理由は2つあります。
 ①ST-MMTをした事がない医師では「この石灰化は結局癌なのか?」という回答を殆ど得る機会がないため、「我々から見たら、それは癌の可能性が高いからST-MMTすべき」という石灰化を無駄にフォローしてしまう
 ②ST-MMTの無い施設では「もしかして癌かな?と思った際にも、他に選択肢がない(ST-MMTのある施設に紹介するにも決め手がない)ので、どうしてもギリギリまで経過を見てします。
 
「良性の石灰化でも増えることはあるのでしょうか?」
⇒勿論、「増えたからと言って」悪性(癌に伴う石灰化)とは限りません。
 ただし、「1年間で増加」には注意が必要です。
 
「前回より少し増えたから、良性で正常範囲の石灰化でも、カテゴリー3という判定になったのでしょうか?」
⇒増えたからというよりも、 「増えた結果」 集簇性石灰化として「カテゴリー3の範疇」となったのではないかと思います。
 
「限りなくカテゴリー2に近く、悪性の可能性はそれだけ低いということでしょうか?」
⇒私は画像を見ていないのでコメントし難いですが…
 担当医のコメントからは「そのように判断している」ように思います。
 担当医のコメント通り「本当に、癌を疑えば半年後とする」と思います。
 
「一般的な3~4ヶ月後くらいにステレオガイド下マンモトーム生検のある施設で診てもらうべきでしょうか?」
⇒「3~4カ月後」が一般的だとは思いません。(変化を見ると言う意味では極めて中途半端です)
 「経過をみる」なら「6ヵ月」
 「(必要なら)ST-MMTをしてもいいかな。と思う」のなら、「(わざわざ3カ月も待たずに)ST-MMTの有る施設で診てもらってください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、丁寧なご回答ありがとうございます。
ぜひ先生に診ていただきたいのですが、遠方なので難しいのが本当に残念です。
子どもたちもまだ幼いので、何かあったら…と思うとすごく不安です。
万が一、半年後に悪性と診断がついたらすごく後悔するのでは…という気持ちもあるので、ST-MMTのある施設で診てもらおうと考えています。
申し訳ありませんが、もう少し質問させてください。
①今の時点で、もし悪性と診断がついても、充分早期発見の可能性が高いのでしょうか?
担当医のコメントから考えると、6ヶ月後に再検査を受けたとしても早期発見になる可能性が高いのでしょうか?
②今回の担当医にセカンドオピニオンを希望してマンモグラフィの画像などをお借りすることは、どうしても言いにくいのですが、初めて行く病院で、もう一度マンモグラフィなどの検査を受けて、前回より少し増えていると言われた事を伝えれば、1年前との比較はできなくても、現状から診断することは充分可能でしょうか?
③ST-MMTのある施設で診てもらい、ST-MMTが必要なく経過観察という判断をされた場合は、より良性の可能性が高いと思って、安心して経過観察したらいいのでしょうか?
それとも強くST-MMTを希望した方がいいのでしょうか?(それでも先生のように本人の意思を尊重して検査していただけるか分かりませんが…)
④ST-MMTで良性だった場合、将来的にその石灰化に悪性の診断がつく可能性はないのでしょうか?そのくらい診断率は高いのでしょうか?(検査には技術が必要と書いてありましたが…)
⑤例えばST-MMTを受けて、結果が良性と出ても、検体にがん細胞が見つからなかっただけで、他の部分にがん細胞があったとしたら、ST-MMTをすることにより、がん細胞が周りに散らばったりして、将来的に、より広がったり進行して、がんが発見されるというようなリスクはないのでしょうか?
⑥ST-MMTのある施設を探していますが、検査ができるかどうかは分かっても、先生がよく書かれている「ST-MMTを積極的に行っている施設」を探すにはどうしたらいいのでしょうか?有名な施設などあるのでしょうか?
近くの総合病院はマンモトーム40例/年と少ない気もしますし、ST-MMT がある大学病院を受診することも考えたのですが、先生の他の質問者様への回答に、「大学病院ではおうおうにして癌を見逃して進行させてしまうケースが目立つ…」という内容もあり、気になってしまいます…
何か目安などもあれば教えていただきたいです。
質問が多くて本当に申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

回答

「今の時点で、もし悪性と診断がついても、充分早期発見の可能性が高いのでしょうか?」⇒間違いなく「早期」です。
 
「担当医のコメントから考えると、6ヶ月後に再検査を受けたとしても早期発見にな
る可能性が高いのでしょうか?」
⇒早期は間違いありません。
 ただし「非浸潤癌」かどうかまでは保証はできない。という違いはでてきます。
(可能性はそれでもかなり低いですが…)
 
「前回より少し増えていると言われた事を伝えれば、1年前との比較はできなくて
も、現状から診断することは充分可能でしょうか?」
⇒可能です。
 
 あとは「ご本人の希望」次第です。
 
「ST-MMTのある施設で診てもらい、ST-MMTが必要なく経過観察という判断をされた場
合は、より良性の可能性が高い」
⇒そう思います。
 医師にとっては「他院へ紹介する」ことと「自施設で検査する」では、「検査の適
応に自ずから違いが出る」のです。
 ♯もちろん「石灰化の診断に対する経験値が違ってくる」こともあります。
 
「それとも強くST-MMTを希望した方がいいのでしょうか?」
⇒それこそ、「ご本人次第」です。
 「少しでも可能性があるのであれば、不安に思って経過するよりも検査したい」という希望であれば、そうすべきです。
 
「ST-MMTで良性だった場合、将来的にその石灰化に悪性の診断がつく可能性はないのでしょうか?」
⇒ありません。
 私は「数多くの症例で確認した」ので、現在は「良性の場合には経過観察していません」
 
「検査には技術が必要と書いてありました」
⇒勿論「経験が必要」です。
 
「石灰化を上手く採れるかどうか」です。
 ○「目的の石灰化を採取」さえすれば、「診断の確実性に変わりはありません」
 
「ST-MMTをすることにより、がん細胞が周りに散らばったりして、将来的に、より広
がったり進行して、がんが発見されるというようなリスクはないのでしょうか?」
⇒ありません。
 これはST-MMTに限らず、「超音波ガイド下の」マンモトームやバネ式針生検でも全
く同様です。
 
『「ST-MMTを積極的に行っている施設」を探すにはどうしたらいいのでしょうか?』
⇒年に100件以上が目安です。
 週に3件行うと、年に150件程度となりますが、週2件以上の施設が最低ラインだと
思います。
 
 大学病院の何が悪いかといえば「若くて未熟な医師が多い(勉強の場だから当たり前
ですが…)」ということもありますが、それ以上に「担当医がコロコロ変わる」とい
うことも見逃せません。
 例えばST-MMTにしても「入れ替わり立ち替わり」では「一人の医師の技術は磨か
れません」
 ○技術を磨くには、少数の医師で「多くの症例」が必要なのです
 
 

 

質問者様から 【質問3】

以前、左乳房のカテゴリー3の石灰化について質問させていただいた者です。
丁寧にご回答いただいて本当にありがとうございました。
田澤先生にご回答していただき、病院を調べて受診をしました。
「マンモグラフィから、悪性の可能性はとても低い石灰化だけど、不安なら受けておいたらいい」と言ってくださり、12月初旬にステレオガイド下マンモトーム生検を受けました。
病理診断の結果、「乳腺症」とのことで、安心することができました。
ST-MMT を受けてから3週間程経ちましたが、昨日、入浴時に分泌物に気付き、左の乳頭の辺りを圧迫すると、1ヶ所から赤茶色の出血があることに気付き不安になりました。
でも、以前の「管理番号344:マンモトーム生検後の乳頭出血」様の質問と田澤先生のご回答を読ませていただいて、ST-MMTの影響だから心配しなくていいと思いました。
でも念のため本日、検査を受けた病院を受診してきました。
ST-MMTの後、痛みもなくなり、今は切開して針を刺した辺りに少ししこりのようなものが残っているのと、乳頭の周りに皮下出血が残っている状態です。
受診した結果、「エコーにはしこりの部分に血のかたまりが映っているだけ。
まだ乳頭周辺にも皮下出血が残っているし、中に溜まっているものがたぶん乳頭から出てきてるだけだと思う。
ただ、そういう経験があまりない。
(ST-MMTの実施件数は年100件程度はしている病院だと思います)
このまま1ヶ月くらい様子を見て、血性乳頭分泌がなくなればST-MMTによるものと思っていいが、もしかしたら乳管内乳頭腫や、エコーやマンモグラフィに映らない別のがんなど、別のものかもしれない。
様子を見て、追加で検査が必要になるかもしれない」と言われ、とても不安になって帰ってきました。
検査前には、しこりも血性乳頭分泌もなかったはずです。
田澤先生のマンモトーム生検後の乳頭出血についての「心配はありません」「安心して様子を見て大丈夫です」「血性乳頭分泌が起こることは珍しくはありません」「針生検により血性乳頭分泌は時々起こります」「(検査後の血性乳頭分泌を)癌と結びつける必要は一切ありません」というご回答の通り、何の心配もないのでしょうか?
安心して様子を見て大丈夫なのでしょうか?
それから、授乳を終えて1年半以上経ちますが、セルフチェックで乳頭からの分泌物をチェックすると、両方の乳頭の4~5ヵ所ずつくらいから、うすい黄色透明~白色の分泌が続いています。
どちらかというと量は減っている感じがしますし、血性ではなかったので、特に気にしていませんでしたが、「乳頭異常分泌」も不安になってきました。
これは、乳腺症によるものの可能性が高いのでしょうか?
その場合、様子を見ていてもいいのでしょうか?
色々な事がとても不安になり、質問させていただいて本当にすみません。
どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
メール内容を読みました。
担当医がどの程度の経験を持っているか解りませんが、こと「ステレオガイド下マン
モトーム生検」に関しては、私は「私自身が1300件以上」の経験をもっているし、
(おそらくこのケースではむしろ)「それ以上の数の超音波ガイド下マンモトーム生
検の経験」が違うのだと思います。
是非、私の意見を参考にしてください。
○ただのST-MMT後の内出血が溶けて「分泌している」だけです。
全く心配ありません。
「もしかして(本物の)血性分泌」などと心配する必要は一切ありません。
安心して様子を見てください。
「田澤先生のマンモトーム生検後の乳頭出血についての「心配はありません」「安心して様子を見て大丈夫です」「血性乳頭分泌が起こることは珍しくはありません」「針生検により血性乳頭分泌は時々起こります」「(検査後の血性乳頭分泌を)癌と結びつける必要は一切ありません」というご回答の通り、何の心配もないのでしょう
か?安心して様子を見て大丈夫なのでしょうか?」
⇒その通りです。
 一切の(余計な)心配はありません。
 
「授乳を終えて1年半以上経ちますが、セルフチェックで乳頭からの分泌物をチェックすると、両方の乳頭の4~5ヵ所ずつくらいから、うすい黄色透明~白色の分泌が続いています。」
⇒全く普通のことです。
 断乳後「5年位」分泌があるのは、よくあります。
 
「これは、乳腺症によるものの可能性が高いのでしょうか?その場合、様子を見ていてもいいのでしょうか?」
⇒「乳腺症」によるものではなく、たんに「断乳後に分泌が継続している」だけの話です。
 
 異常でも何でもありません。
 
「色々な事がとても不安になり、質問させていただいて本当にすみません。」
⇒私から見れば「全て無用な」心配です。
 安心して「新年をお迎え」ください。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生、先日は「ST-MMT後の乳頭出血について」ご回答いただいて本当にありがとうございました。
田澤先生のおかげで、あれから3週間、「ただのST-MMT後の内出血が溶けて分泌しているだけなんだ」と、安心して過ごす事ができました。
田澤先生の「管理番号:344 マンモトーム生検後の乳頭出血」様への「決して長くは続かないのでご安心ください」「2週間程度、触らない様にしておけば、(2週間後)『血性分泌が治まっている』事が十分期待できます」というご回答を読ませていただいたので、できるだけ触らない様にして過ごしてきました。
ステレオガイド下マンモトーム生検を受けてから6週間経ち、切開して針を刺した辺りに少し残っていた「しこり」もほとんど触れなくなり、乳頭の周りの皮下出血もすっかりなくなりました。
他の症状も何にもありません。
田澤先生にご回答いただいてから3週間経ち、様子観察となっている乳頭出血に対する再診の日も近づいて来ましたので、もう血性分泌が治まっているかと思い、久しぶりに左の乳頭の辺りを軽く圧迫すると、まだ血性分泌が続いていました。
ティッシュペーパーに取ってみると、前回ご相談した時よりも、色は多少薄くなっていますし(薄い茶褐色)、量も少し減っている感じです。
でも、なかなか治まらないことが不安です。
前回の受診時の主治医からの説明によると、再診時に乳頭出血が続いていれば、「乳管内乳頭腫」や「エコーやマンモグラフィにも映らない別の部分の乳がん(←乳頭近くの非浸潤性乳管がんのことでしょうか…?)を疑って、追加で検査が必要になるかもしれないとのことだったので、なかなか治まらない乳頭出血について、長く続けば続く程、マンモトーム生検による乳頭出血の可能性よりも、マンモトーム生検をした石灰化とは違う所に乳がんがある可能性や、乳管内乳頭腫の可能性が高くなっていくのだろうか…と不安で仕方ありません。
次回受診日に追加検査をすることになるかもしれないことや、どんな検査をするのかという不安もあります。
マンモトーム生検後の乳頭出血は、長くてどのくらい続くものなのでしょうか?
まだ続いていてもおかしくないのでしょうか?
乳房内の傷は治るのに時間がかかるものですか?
前回ご相談した時よりも、色が多少薄くなっていたり、量も少し減っている感じなので、治まるのに時間がかかっていますが、マンモトーム生検による乳頭出血がまだ続いているだけと思っていていいのでしょうか?
他の部分の乳がんを疑う必要はないのでしょうか?
もう少し追加の検査は待ってもらって様子を見たいと希望したいと思っていますが、どのくらい様子を見ていればいいのでしょうか?
いつも助けていただいて本当にありがとうございます。
何度も本当に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「様子観察となっている乳頭出血に対する再診の日も近づいて来ましたので、もう血性分泌が治まっているかと思い、久しぶりに左の乳頭の辺りを軽く圧迫すると、まだ血性分泌が続いていました。」
⇒気になる気持ちは解りますが…
 冷静に考えていただきたいのは、その「血性分泌が始まった」のは「ステレオガイド下マンモトーム生検の後」ですよね?
 「ステレオガイド下マンモトーム生検の結果が乳腺症」ということは「石灰化と乳管内病変は全く無関係」ということです。
 ◎「ステレオガイド下マンモトーム生検を行い内出血したとたんに、(全く別に存在していた)乳管内病変から分泌が始まった」というのは、「あまりにも偶然を考え過ぎ」ですよね?
 あまり「特殊なケース」を想像するのは良くありません。
 「乳腺内で出血する機会(ステレオガイド下マンモトーム生検)があった」わけですから、「それが原因」と考えるのが妥当です。
 もう少し様子を見ましょう。
 
「長く続けば続く程、マンモトーム生検による乳頭出血の可能性よりも、マンモトーム生検をした石灰化とは違う所に乳がんがある可能性や、乳管内乳頭腫の可能性が高くなっていくのだろうか…と不安で仕方ありません。」
⇒「ステレオガイド下マンモトーム生検」をする前にも「血性分泌」があったのならば、そう考えてもいいかもしれませんが…
 「ステレオガイド下マンモトームをした後に起きた血性分泌」を「別の原因:たまたま別に存在していた乳管内病変が、(何故か)急に血性分泌を始めた」と考えるのは「あまりにも確率を無視した」考えだと思います。
 
「マンモトーム生検後の乳頭出血は、長くてどのくらい続くものなのでしょうか?まだ続いていてもおかしくないのでしょうか?乳房内の傷は治るのに時間がかかるものですか?」
⇒ケースバイケースです。
 それよりも「理論的に考える」ことが重要です。
 
 ◎例えとしていいか解りませんが…
 それまで「鼻血のでていなかった」人が、昨日「転倒して顔面を強くぶつけた」として、今日「鼻血がでた」⇒「鼻の奥に出血性の腫瘍がある?」などと考えるでしょうか?
 物事には「原因と結果」があります。 やはり「原因として考えられる第1候補がある」以上、「もしかして、あれかも?これかも?」みたいに不安になる必要はありません。
 ★実際の医療は「そのような確率」から成り立っています。
 もしも、「あらゆる可能性を考えた診療」などしていたら、「ただの風邪の患者さんに、PETをとったり、念の為に抗がん剤を飲んでおきましょう」みたいな「とんでもないこと」になってしまいます。
 
「他の部分の乳がんを疑う必要はないのでしょうか?」
⇒この場合には(私ならば)全く考えません。
 
「もう少し追加の検査は待ってもらって様子を見たいと希望したいと思っていますが、どのくらい様子を見ていればいいのでしょうか?」
⇒3カ月位は(最低でも)様子を見ましょう。
 
◎みなさんが「血性分泌に過敏」になっている気持も理解できますが、「単孔性の血性分泌は(しこりが無い限り)早期乳癌の発見への手掛かり」にすぎません。
 他に「血性分泌を考える理由が無い」場合には、「早期乳癌の発見の手掛かり」として「単孔性ならば」乳管造影を是非勧めます。
 ただし、「他に原因となりうる候補がある」場合、(例えば、妊娠出産授乳、今回のような生検など)様子をみるべきです。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生、いつも本当にありがとうございます。
何度も申し訳ありません。
マンモトーム生検後に乳頭出血があってから4週経ったので(マンモトーム生検から7週後です)
経過観察になっていた乳頭出血の再診に行ってきました。
乳頭出血の色もうす茶色になり、量も減っているので、田澤先生のおっしゃる通り、心配ないと思って、受診も終了になるかなぁと期待して行ったのですが…
前回受診時の、マンモトーム生検後に血腫ができていた辺りをエコーで確認してもらったところ、
「ちょっと黒っぽくしこりみたいに写ってくる所がある」
「場所はマンモトーム生検で針を刺した近くで、前回の血腫があった辺りとだいたい同じ所だが、前回は丸くて血腫という感じのしこりだったけど、今回それとは違う形で写ってきている。
前回の血腫はもう吸収されている頃と思う。
マンモトーム生検による影響で、そういうふうに写っているのかもしれないけど、そうとは言い切れない。ちょっと気になる」
(昨年10月に乳腺専門のクリニックで検診を受けた時も、11月に今の病院でST-MMTを受ける前の診察を受けた時も、エコーでは異常なしと言われていましたが…)「今までエコーで写ってなかったしこりが急に写る事もある」
と言われ、細胞診をすることになりました。
細胞診をした際、「(細胞診で)こんなに血液が引けることはあまりない。
考えられるのは、血が貯まっていたか、血液を分泌するような腫瘍があるのかもしれない」
「もし乳がんが見つかったとしても、小さい小さいしこりなので、(実際の大きさは聞きませんでしたが…)早期で間違いない」
と言われました。
一週間後に細胞診の結果を聞きに行きますが、その時にマンモグラフィをもう一度撮影して、その所見によっては細胞診で何も出なくても、超音波ガイド下マンモトーム生検をするとのことです。
田澤先生ならどのような可能性をお考えになりますか?
ST-MMTで、石灰化は「乳腺症」と診断がつき、乳がんは見つかりませんでしたが、ST-MMTの針を刺した近くに検査後にしこりのように写っている所があり、そこに乳がんが見つかるような可能性は高いのでしょうか?
ただのST-MMT による影響でそのように写っているだけの可能性が高いのでしょうか?
乳がんであったとすれば、急にしこりが見つかるような乳がんであるなら、進行が早かったり浸潤している可能性が高いのでしょうか?
小さくて早期だとしても、浸潤している可能性が高いのでしょうか?
血液を分泌するような乳がんとは、どんな乳がんが多いのですか?非浸潤のものが多
いのですか?
検診や受診で説明を受けると不安や分からない事が多いのですが、田澤先生にご相談させていただき、知識も経験も豊富な田澤先生のご回答をいただくと、不安な気持ちから冷静になれたり、本当に救われています。
何度も申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「マンモトーム生検後に乳頭出血があってから4週経ったので(マンモトーム生検から7週後です) 乳頭出血の色もうす茶色になり、量も減っているので、田澤先生のおっしゃる通り、心配ないと思って、受診も終了になるかなぁと期待」
⇒私も、そう思います。
 
「ちょっと黒っぽくしこりみたいに写ってくる所」「「場所はマンモトーム生検で針を刺した近くで、前回の血腫があった辺りとだいたい同じ所だが、前回は丸くて血腫という感じのしこりだったけど、今回それとは違う形」
⇒面白い担当医ですね。
 ちゃんと「自分でエコー」してますか?
 もしも「技師さんのエコー」であれば、「いくらでも解釈ができる」のだと思います。
 
「マンモトーム生検による影響で、そういうふうに写っているのかもしれないけど、そうとは言い切れない。ちょっと気になる」 「今までエコーで写ってなかったしこりが急に写る事もあると言われ、細胞診をすることに」
⇒私には理解できない診療です。
 そんなことを言っていたら「術後の患者さんの創部」も「術後瘢痕の可能性もあるけど、そうとは言い切れない。」となってしまいます。
 そんな医療をしていたら「収集がつかなく」なってしまいます。(患者さんにも余計な、無駄な心配と負担をかけることになります)
 
『「(細胞診で)こんなに血液が引けることはあまりない。考えられるのは、血が貯まっていたか、血液を分泌するような腫瘍があるのかもしれない」』
⇒あまりにも「非常識に思える」のは私だけでしょうか?
 状況(ST-MMT後)を考え合わせても「やっぱり血腫でしたね。確認できて良かったですね。」で終わるのが通常です。
 往生際が悪いのか?まさか「本当に、血液を分泌する腫瘍」なる可能性を信じているとは「常識的に」考えられません。(乳腺専門医なのですか?)
 それを「血液を分泌する腫瘍???」そんなものはありません。
 ご安心を。
 
「もし乳がんが見つかったとしても、小さい小さいしこりなので、(実際の大きさは聞きませんでしたが…)早期で間違いない」と言われました。」
⇒腫瘍ではない(ただの血腫です)のでご安心を。
 
「一週間後に細胞診の結果を聞きに行きますが、その時にマンモグラフィをもう一度撮影して、その所見によっては細胞診で何も出なくても、超音波ガイド下マンモトーム生検をするとのことです。」
⇒私には信じられません。
 何か「以前、見逃しをして痛い経験をした過去」でもあるのでしょうか?
 あまりにも「常識を逸脱」しているようにしか(私には)思えません。
 ○そもそも「ST-MMT」をして、そんなに短時間で「再度マンモがラフィーを撮影する」など「常識外」と言えます。(かなり痛いし、組織修復にも良くありません)
「田澤先生ならどのような可能性をお考えになりますか?」
⇒ただの「血腫」です。
 少し冷静になって考えた方がいいですよ。(と、担当医に行ってあげたい)
 
「ST-MMTで、石灰化は「乳腺症」と診断がつき、乳がんは見つかりませんでしたが、ST-MMTの針を刺した近くに検査後にしこりのように写っている所があり、そこに乳がんが見つかるような可能性は高いのでしょうか?」
⇒そんな例は(私自身で1500例以上はST-MMTしていますが…)1例もありません。
 そもそも「ST-MMT直後」であり、しかも(ST-MMT前に)超音波で異常無なのに、更に(細胞診で)血液がひけたのに、「血腫以外の可能性」を考える医師がいる事に(未だに)驚きを禁じ得ません。
 
「ただのST-MMT による影響でそのように写っているだけの可能性が高いのでしょうか?」
⇒「瘢痕と血腫」です。
 
「乳がんであったとすれば、急にしこりが見つかるような乳がんであるなら、進行が早かったり浸潤している可能性が高いのでしょうか?小さくて早期だとしても、浸潤している可能性が高いのでしょうか?」
⇒そんな『無駄な心配』は、今すぐに止めましょう。
 
「血液を分泌するような乳がんとは、どんな乳がんが多いのですか?非浸潤のものが多いのですか?」
⇒そんな癌はありません。
 そんな解釈は「正気の沙汰」とは思えません。
 
「検診や受診で説明を受けると不安や分からない事が多いのですが、田澤先生にご相談させていただき、知識も経験も豊富な田澤先生のご回答をいただくと、不安な気持ちから冷静になれたり、本当に救われています。」
⇒御評価、ありがとうございます。
 私が他の医師と違うのは「圧倒的な経験」です。
 担当医にとっては「珍しい」事でも、私にとっては「普通のこと」にしか見えません。
 余計な心配をせずに、ご安心を。
 ただ、「これ以上、無駄な検査をされる」ことは、非常に遺憾に思います…
 担当医と御相談ください。(担当医は何を、そんなに心配しているのでしょうか?
 常識的に考えた診療をすべきです)
 
 

 

質問者様から 【質問6】

田澤先生、本当にありがとうございます。
田澤先生からのご回答に、ホッとして涙が止まりませんでした。
多少遠方でも、自分が行ける範囲の中で、そして大学病院以外で、ST-MMTの件数も多い病院(それでも田澤先生のご経験とは比べ物になりませんが…)をできる限り探したつもりだったのですが…
そして、診ていただいている担当医の先生は、乳腺専門医で、ベテランの先生でもあるのですが…
(エコーも、技師ではなく担当医がしています。)
とにかく田澤先生に診ていただくことができればよかったのに…と心から思います。
遠方すぎるのが残念でなりません。
田澤先生のおかげで、安心して結果を聞きに行くことができますが、担当医には「細胞診で何も出なくても、マンモグラフィの所見によっては、超音波ガイド下マンモトーム生検をすることになる」と言われているので、「ちょっと黒っぽくしこりみたいに写ってくる所」が「瘢痕と血腫」なら、田澤先生のおっしゃる通り、追加の検査は「無駄な検査」なので、できるだけ様子を見たいと担当医と相談したいと思います。
「瘢痕と血腫」なら、細胞診で血液が引けたので血腫はさらに小さくなっている可能性はありますか?そして様子を見ているうちにさらに吸収されたりしますか?
瘢痕も、時間とともにエコーでも見えなくなったりしていきますか?
そしていずれは、エコーで確認しても、
「しこりみたい」に写らなくなり、ST-MMTをする前の「エコーは異常なし」の状態に戻るのでしょうか?
追加の検査を待ってもらい、前回の質問でおっしゃっていたように、最低でもマンモトーム生検から3ヶ月くらいは様子を見ていればいいのでしょうか?
それとも、田澤先生なら、もう受診しなくてもいいくらいですか?定期検診でいいくらいですか?
マンモグラフィは結果を聞く前に撮影しておくように言われているのですが、「組織修復にも良くない」なら、マンモグラフィをすることによって、また乳頭出血したり、エコーで何か見えてくる可能性もあるのでしょうか…?
担当医が「瘢痕と血腫」ではなく「別の腫瘍や乳がん」も疑っているなら、「細胞診では乳がんの確定診断にはならない」し、細胞診で何も出なくても、「採取できる量が少ないから、がん細胞が出なかったのかも…より詳しくマンモトームしましょう」となるなら、どうして「細胞診」をしたのでしょうか…?
それなら最初から「針生検」や「超音波ガイド下マンモトーム生検」をする方が、まだわかる気がするのですが…
「乳がんの検査」について読んでみても、今回の検査の選択の仕方がよくわかりません…
ST-MMTの組織診断の結果は、
病理診断:Mastopathy
所見:乳管小葉過形成を認めます。
   悪性所見はありません。
   No malignancy
と書いてあり、
担当医からは「乳腺症」「放っておいても乳がんになるリスクはない」「一年に一回の定期検診でいいくらいかも」と説明を受けましたが…
乳がんになるリスクが高いという「異型乳管過形成」とは違うのですか?
この結果は、放っておいてもがんになるリスクのない「乳腺症」ですか?
ST-MMTをしたのは、ちょうど排卵の頃だったのですが、何か関係ありますか?
お忙しいのに、質問ばかりで本当に申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「細胞診で何も出なくても、マンモグラフィの所見によっては」
⇒「マンモトームによる瘢痕(引きつれ)」を「新たな所見」とされる可能性が十分に有りそうです。
 
『「瘢痕と血腫」なら、細胞診で血液が引けたので血腫はさらに小さくなっている可能性はありますか?』
⇒細胞診をすることで、「新たな出血を起こす可能性」もあります。
 
「そして様子を見ているうちにさらに吸収されたりしますか?」
⇒最終的には「必ず」吸収されます。
 その期間は「血腫の大きさ」によります。
 
「瘢痕も、時間とともにエコーでも見えなくなったりしていきますか?」
⇒マンモトーム後の瘢痕は「1年後」でも解ります。
 「ST-MMT後1年でマンモを撮影」すると、「石灰化が消えた代わりに、ST-MMTによるscar(瘢痕)がマンモに写るのです」
 
『そしていずれは、エコーで確認しても、「しこりみたい」に写らなくなり、ST-MMTをする前の「エコーは異常なし」の状態に戻るのでしょうか?』
⇒何れは戻ります。
 ただし「1~2年は瘢痕」となり(知らないでいると)それ自体が「要精査」とされます。
 
「追加の検査を待ってもらい、前回の質問でおっしゃっていたように、最低でもマンモトーム生検から3ヶ月くらいは様子を見ていればいいのでしょうか?」
⇒それで「十分すぎる」位です。
 
「それとも、田澤先生なら、もう受診しなくてもいいくらいですか?定期検診でいいくらいですか?」
⇒私であれば「あとは、検診で」とします。(患者さんが1年後も当院を希望される場合は、そのようにします)
 そのための「ST-MMT」です。
 「○カ月後、経過観察」とするのでは「ST-MMTをした意味が半減」します。
 あくまでも「白黒をつけるため」なのです。
 
「マンモグラフィをすることによって、また乳頭出血したり、エコーで何か見えてくる可能性もあるのでしょうか…?」
⇒挟む強さによっては「ありえる」でしょう。
 
『どうして「細胞診」をしたのでしょうか…?』
⇒ステップを踏んでいるつもりかもしれません。
 
『ST-MMTの組織診断の結果は、病理診断:Mastopathy所見:乳管小葉過形成を認めます。
悪性所見はありません。
No malignancy
と書いてあり、担当医からは「乳腺症」「放っておいても乳がんになるリスクはない」「一年に一回の定期検診でいいくらいかも」と説明を受けました』
⇒その通りです。
 
『乳がんになるリスクが高いという「異型乳管過形成」とは違うのですか?』
⇒全く違います。
 「異型」が重要なのです。
 ○ちなみに「異型乳管過形成」は「癌になるリスクが高い」というよりは、(2mm以下というだけで)『正真正銘の癌』です。
 
「この結果は、放っておいてもがんになるリスクのない「乳腺症」ですか?」
⇒その通りです。
 
「ST-MMTをしたのは、ちょうど排卵の頃だったのですが、何か関係ありますか?」
⇒無関係です。





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