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病理検査の結果について

[管理番号:6188]
性別:女性
年齢:43歳
お世話になります。
去年11月に乳がん告知をされて以来、こちらのページで勉強させていただいています。
先月2月に右房を全摘、センチネルリンパ節生検、
ティッシュ・エキスパンダー挿入をしました。
先日病理検査の結果が出たのですが、幾つか心配なことがあり
田澤先生に相談させていただきました。
【検査結果】
浸潤がん
一般型・硬がん
リンパ節転移なし
ER(+) PgR(+)
HER2 1+ (陰性)
LuminalB
がんの浸潤径(大きさ)2.1cm以上 (約2.8cm)
ステージⅡA
脈管侵襲 高度
Ki 67 28.3%
核異型度 2
経過観察 中リスク
手術前は「ホルモン療法が効くおとなしめのタイプ」と
担当医から聞いていたため、LuminalAと思っていましたが、
実は増殖能が高めのLuminalBだったということで少しショックを受けました。
LuminalBに関して田澤先生は「基本的に、予後良好群」
「再発低リスク」と仰っていたので、あまり心配する必要はないと思うことにしました。
ただ気になるのが、「脈管侵襲:高度」という点です。
担当医によると、リンパ節転移は無かったが、脈管にも10個ほどガン細胞が見つかったので、もしかしたら既に流れていってしまったか、死滅したかもしれないとの事でした。
脈管侵襲が確認された場合は、肺や骨などへの転移の危険があると
いうことで、恐ろしくなりました。
すぐに乳がんプラザのQ&Aで、脈管侵襲についての情報を探したところ、
" 脈管侵襲は「予後因子として確率されていない」ものなので
「参考程度に留める」べき "
" 病理結果の「脈管侵襲」はたんに「病理標本での所見」を病理医が判断しているだけです。
 病理医にとっても
「何か、他にやることはないのか?」といろいろと探して実行しているだけです。
 私が何度も行っている様に「気にしない事」です。
(私自身は全く気にしていません)"
と田澤先生が仰っていましたので、少し安心いたしました。
脈管侵襲については今回初めて知ったのですが、結構よくあるケースなのでしょうか・・・
「脈管に10個ほど」というのはかなり多い気がするのですが、実際どうなのでしょうか。
私は抗がん剤はしたくないのですが、担当医から抗がん剤を強く勧められました。
(AC療法3か月→ホルモン療法)
LuminalBの10年間の再発率は、25%で、抗がん剤を使うと15%になるとの事でした。
その10%を減らすために抗がん剤をする必要があるのでしょうか。
以前、ネットで調べたところ、ホルモン療法をすると再発率が
「半減する」とありましたが、担当医は「4割減少」と言っていました。
実際のところどうなのでしょうか・・・。
再発率についてイマイチわからないのですが、抗がん剤+ホルモン療法の場合と、ホルモン療法のみの場合の再発率を教えていただけますでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞ宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「脈管侵襲については今回初めて知ったのですが、結構よくあるケースなのでしょうか・・・」
「「脈管に10個ほど」というのはかなり多い気がするのですが、実際どうなのでしょうか。」

⇒私の回答に変更ありません。
 気にする必要ありません。
「25%で、抗がん剤を使うと15%になるとの事でした。」
「その10%を減らすために抗がん剤をする必要があるのでしょうか。」

⇒この数字がどこから来るのか不明ですが…
 そもそも質問者がルミナールAなのかBなのか不明です。(Aならば上乗せは殆ど無いでしょう)
 もしも「本当の数字」が知りたいのであればOncotypeDXしてみましょう。
「ホルモン療法をすると再発率が「半減する」とありましたが、担当医は「4割減少」と言っていました。実際のところどうなのでしょうか・・・。」
⇒??
 そこまでの再発予防効果は通常ありません。
「抗がん剤+ホルモン療法の場合と、ホルモン療法のみの場合の再発率を教えていただけますでしょうか。」
⇒再三、QandAでコメントしているように…
 ルミナールタイプでは「実際にAなのかBなのかで、全く異なる」ので、その数字は不明であり、(それを知りたいのであれば)OncotypeDXするしかないのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 】

病理検査の結果について
性別:女性
年齢:43歳
先日はお忙しい中、回答してくださりありがとうございました。
本当に心強く思っております。
脈管侵襲については気にする必要がないという事で、安心いたしました。
田澤先生からの回答をいただいてスッキリしました。
本当にありがとうございます!
私の場合、そもそもルミナールAかBか不明ということなんですね。
担当医からは「ルミナールBと思っていいでしょう」と
言われたので、てっきりBなのかと・・・
後で調べたところ、「Ki 67 についてSt.Gallen 2015では10-30%が
「中間ゾーン」と設定されています。」と田澤先生が回答されて
いましたので、私の場合(Ki 67 28.3%) もルミナールAとBの間と考えていいのでしょうか。
「中間ゾーン」となると、やはりOncotypeDXをしない限りは再発率はわからないのですね。
(本当は仰る通りOncotypeDXができたらいい
のですが難しそうです・・・)
中間ゾーンの再発率は不明なのであれば、確かに担当医が言っていた「再発率25%」もよくわかりませんね・・・
通常、ルミナールAかBかはっきりしていれば再発率もちゃんと
わかるのでしょうが、私の場合AかBかそれ自体もわからず、
再発率も不明というのが正直不安です。
ルミナールAかBかハッキリわかっている場合は、それぞれの治療法が
ある程度決まっているのかと思うのですが、
中間ゾーンとなると、治療法も少し曖昧になったり担当医の判断によってかなり変わってくるのでしょうか。
私の場合、抗がん剤(AC療法3か月)→ホルモン療法を勧められた
のですが、よく考えた末、結局ホルモン療法だけでお願いすることにしました。
(ノルバデックスを飲み始めて2週間が経過)
ホルモン療法は、女性ホルモンを餌にするタイプの乳がんによく効く
という説明を受けましたが、担当医が言っていたほど
(4割減少)は
再発予防効果がないということなんですね・・・。
副作用がつらいのと、また子宮体がんになる確率が普通の人よりも
高くなると聞きましたので、今後5年間どうなるのか不安です。
実際には再発予防率の減少が4割もないのであれば、もしかしたら
ホルモン療法もしなくても良かったのでは・・・とふと思ってしまい
ますが、ルミナールの場合、AにしろBにしろ、やはりホルモン療法は
しておいた方が良いのですか?
知識不足の上、まとなりのない質問で大変申し訳ありませんが、
どうぞ宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ルミナールの場合、AにしろBにしろ、やはりホルモン療法はしておいた方が良いのですか?」
⇒これが唯一の質問ですね?
 その通りです。
 
 ★そもそもネットに出てくる「ホルモン療法はつらい」と言う情報に踊らされて「先入観を持たない事」それが大事です。