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病理検査結果について

[管理番号:8293]
性別:女性
年齢:41歳
病名:左乳癌
症状:
投稿日:2020年2月13日

初めて質問させて頂きます。

今年の1月に左胸全摘を行い、先日病理検査の結果が出ました。

ステージ1 ルミナールA(ER5+3,PgR5+3,HER2+1,MIB-1LI<10%)乳管がん、とのことで、タモキシフェンを服用になりました。
病理検査結果の用紙をもらいましたが、内容が分からない箇所があります。
以下検査結果の内容です。

乳頭レベルから約2cm頭側cの領域に1.8??1.2cmの範囲で進展するDCISがみられます。
中等度拡張する乳管が乳管が疎に集簇しており、内腔にはcribriform,solid,comedo,low papillary growthがみられます。
3mm大までのIDCが3ヶ所に認められます。
小管状からなるscirrhous growthを呈しています。

(1t,c(d),gf,inv/p-t,t-inv3mm,INFb,Ly1,v0,EIC+,NG1)
inv/p-tとINFbが意味が分かりません。

私の場合、組織型は硬がんになるのでしょうか。

腫瘍がもう少しで2cmに迫る大きさであったこと、脈管侵襲(Ly1)だったことが気になって再発率が高くなるのでは、と急に不安になってしまいました。
再発の可能性は高いでしょうか。

また、素人考えでお恥ずかしいのですが、サブタイプとMIB-1は手術した病院とは別の病院で針生検したものの結果のようですが、切除した乳房で調べなくても良いのでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「inv/p-tとINFbが意味が分かりません。」
→inv/p-t : あまり見ない記載ですがinv(invasion)浸潤部分が切り出し図のp-tに存在しているという意味では?

 INFb : INF(infiltrative growth)癌の浸潤増殖様式の分類
     a:膨脹型 膨張性に増殖し周囲間質と一線を画す
     b:aとcの中間
     c: 浸潤型 小胞巣、小細胞性に浸潤し周囲間質との境界が産め医療

「私の場合、組織型は硬がんになるのでしょうか。
→「scirrhous growthを呈しています」からは、そのように読めます。(他に手懸りがありません)

「再発の可能性は高いでしょうか。」
→浸潤径は3mmです。
 かなり低いです。
 ご安心を。

「また、素人考えでお恥ずかしいのですが、サブタイプとMIB-1は手術した病院とは別の病院で針生検したものの結果のようですが、切除した乳房で調べなくても良いのでしょうか。」
→ER,PgR,HER2は変わらないと思いますが、MIB-1は手術標本の方がいいでしょう。