「SUNDAY FLICKERS」
一之輔の現(4代目)アシスタント「石田 紗英(いしだ さえ)」が7月一杯で退任となりました。
私は2代目アシスタントである「番井奈歩(ばんい なほ)」の頃から聞いています。
「番ちゃん(一之輔は番井奈歩の事を、そう呼んでいました)」は、猛獣「一之輔」と「対等」にわたりあい、時には番組内で「本気の喧嘩」までしていました。しばしば(一之輔に駄目出しまでする)「その返し」がとっても好きで「サンフリにのめり込んだ」のは私だけではないでしょう。
それに比べると、3代目「汾陽麻衣(かわみなみ まい)」そして現(4代目)「石田 紗英」と、やや「物足りなさ」を感じます。([返し]が物足りず、一之輔がいら立つ場面が随所に見られます) ♯放映局が減ってきているのとは無関係ではないと思います。
あの伝説のアシスタント「番井奈歩」の再登板が、もしも8月に叶うならば「私の人生は再度輝きをます」ことになります。(少々誇張した表現はお許しください)
それでは、前回の続き
組織診について、どうして「精度に差が出るのか」
エコーを出して具体的に説明しましょう。
○まずは「エコー画像の解説」
表面から「皮膚」 白矢印
「皮下脂肪」黄色矢印
「乳腺」 赤矢印
「筋肉」 白矢印
「肺」 黄色矢印
このような層構造となっています。
腫瘍は「乳腺の層」に存在します。
ここで針(バネ式にしろ、マンモトームにしろ)を「腫瘍」に挿入しようとします。
角度が急であると…
勢い余って、「筋層」を貫いて「肺」に刺さってしまいます。
それで、このように「かなり角度を寝かせる」必要があります。
(まずは、皮膚を破っています)
そのまま進めていくと…
(ここでは、乳腺の中を長い距離通っています)
更に進めて…
(ここで、ようやく腫瘍を貫きました。)
◎お解りでしょうか?
腫瘍を「安全に」穿刺するには、「角度を寝かせること」が必要となり、
「角度を寝かせる」と必然的に「針が乳腺の中を長い距離通る」こととなるのです。
○乳腺の中を「長い距離」通ることの何が「大変」なのか?
(20歳代~50歳代では)乳腺は「硬い」のです。
この「硬い乳腺」の中を「針を進ませる」ことが実は最も大変なところであり、熟練を要するところなのです。
♯慣れない(若い)医師や非力な(女性)医師は、ここで苦労するのです。
皆さんの中にも「若い医師」が「硬くて、上手く刺さらないなー」と苦労しているシーンを経験している人がいるかもしれませんが、殆どの場合は「これ」なのです。
若い医師は「勢い余って」肺に刺さるのが怖くて「力を出せない」し
女性医師は「力がない」ので「乳腺の中を針を通せない」のです。