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部分切除手術後1年で発生した石灰化について

[管理番号:13184]
性別:女性
年齢:45
病名:右乳がん部分切除後に発生した石灰化
症状:
投稿日:2025年11月04日

こんにちは。
以前、管理番号11339でホルモン療法と不妊治療について質問した者です。
その後、胚移植をしたのですが妊娠に至らなかった為、タモキシフェンを開始して現在も服用中です。

タモキシフェン服用開始と前後して昨年、術後一年のマンモで元々癌があった辺りに石灰化が見られた為、マンモトーム生検を受けました。
生検をするに当たり、主治医の見立ては「おそらく局所再発だろう」という感じ(の物言い)だったのですが、実際の検査結果は陰性で、癌ではないという結果でした。
しかし念の為、3ヶ月後にエコー、またその3ヶ月後にマンモを受けて、これらも特に問題はなく、次は6ヶ月後にまたマンモを受けるように言われていました。

その後、家庭の事情でアメリカに引っ越した為、6ヶ月後のマンモはアメリカで受けました。(術後2年のタイミング。)
結果、半年前のマンモと比較して石灰化が若干広がっているように見えるから、再度マンモトーム生検を勧められ、こちらの病院で人生2回目のマンモトーム生検を受けました。(その際にこちらの医師にも、石灰化の見た目が明らかな良性のものとは違う。念の為確認した方が良い、と言われました。)
生検結果は、今回も陰性で癌ではないという診断だったのですが、色々と腑に落ちないというか疑問に思う所があるので、田澤先生に質問させてください。

①この石灰化は、癌でないとすると一体何なのでしょうか。これまで話した日米複数の医師の意見をまとめると、「見た目はすごく癌っぽいけど検査では良性と診断される石灰化」なのだと思います。

②前回も今回も、マンモトーム生検では十分なサンプルが取れたと聞いたのですが、
現時点で良性の石灰化が今後悪性に変わることはあるのでしょうか。(局所再発、あるいは新規の癌で。)

③今回、石灰化が若干広がっているように見えるという事で再度の生検を受けたのですが、今後も大きくなっていくのでしょうか。(こちらの生検担当の医師からは、石灰化がなくなる事はないだろう、と言われました。)

④こちらの医師からは、Heterogeneous dense breastである事と、50歳以下の若年発症である為、毎年MRIとマンモを交互に受ける(1月にMRIをしたら半年後の7月にマンモというスケジュール)を勧められています。田澤先生なら、どのような検査をどれくらいの頻度で勧めますか?

実際に画像を見ないと何とも言えない部分はあると思うのですが、既に2回マンモトーム生検をしており、今後の経過に不安があります。
先生のご経験上、私のケースは一体何が原因と考えられるのか、教えていただきたいです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

部分切除手術後1年で発生した石灰化
→これは普通に考えて(局所再発よりむしろ)「術後瘢痕の変性や壊死組織にできる異栄養性石灰化=dystrophic calcification」の可能性が高い。

形状によっては「壊死型石灰化」的に見えることもありますが(メール内容からは、
2回ともそのように判断されているようですが)通常は「壊死型」よりも「やや」粗大であることが特徴です。
いずれ2回もST-MMTで確認しているのだから「異栄養性石灰化=dystrophic
calcification」ですね。大丈夫ですよ。と言われていることでしょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/11/19
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