[管理番号:12596]
性別:女性
年齢:57
病名:乳癌
症状:
投稿日:2025年03月26日
昨年ステージ2b サブタイプは、ルミナールHER2と診断されました。当初2.7センチの腫瘍と少し離れたところに小さい腫瘍1つ、 リンパは5又は6個転移でした。
治療は、ドキソルビシンとエンドキサンを4回、ドセタキセルとパージェタとトラスツズマブを4回現在終了し、来月手術後パージェタとトラスツズマブを14回投与します。
2.7の腫瘍は1センチ弱となり、離れた所の腫瘍は目視不可能となりました。手術前にCTで広がり確認後、全摘又は温存かで手術とのことです。手術は選べるが複数腫瘍があった人は、目視できない所に残っている可能性もあるので、全摘の方か安心との説明でした。
そこで何点か質問がございます。下記にご回答頂ければ幸いです。
①少し離れた所の腫瘍は生検をしておりませんが、同じタイプか
②腫瘍が1つの人でも、目視できない腫瘍が複数ある可能性はないのか、単数の場合に温存でも安全とされる理由
③局所再発率において温存と全摘は何%の差
④全摘し放射線治療しなかった場合、再発時に放射線治療が選択できる方が有利か
以上となります。宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①少し離れた所の腫瘍は生検をしておりませんが、同じタイプか
⇒それは解りようがありませんが以下の2つを参考にしましょう。
1.通常「明らかに大小の違いがある」場合には「大きい方のサブタイプで(全ての)治療を行う}
つまり、(明らかに小さい方を)サブタイプ目的で生検することは(そもそも)無いのです。
2.(離れているとはいえ)2つの腫瘍の位置関係が明らかに(同一乳管内を示唆するような)位置であれば、daughterとして「同じサブタイプ」と考える
②腫瘍が1つの人でも、目視できない腫瘍が複数ある可能性はないのか
⇒無論その可能性はあります。
だから「温存手術は原則として術後照射が必須」となるのです。
単数の場合に温存でも安全とされる理由
⇒「単数が安全」ではなく「複数だと(単数より)よりリスクが高い」というのが真実ですよ。
③局所再発率において温存と全摘は何%の差
⇒温存では「乳房内再発は照射をしても10年で5%程度」に対し全摘では「ほぼ」ゼロ
④全摘し放射線治療しなかった場合、再発時に放射線治療が選択できる方が有利か
⇒その考え方には(私は)賛成しません。
全摘するのであれば「局所再発は無」と考えるべきであり、(万が一局所再発した場合には)「放射線ではなく手術」をしましょう。(術後に照射はありですが…)
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(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/16
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