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マンモグラフィー カテゴリー4 エコー 低エコー域→悪性疑い 細胞診 クラス3

[管理番号:12506]
性別:女性
年齢:48
病名:
症状:
投稿日:2025年02月21日

はじめまして。初めて乳がん検診に引っかかりまして、検査を進めていく中で不安でどうしようもなくこちらにたどりつきました。
よろしくお願い致します。

2024年12月に市の検診を受けました。定期的に検診は受診しており、2023年5月に受けた時は異常なしでした。今回もいつも診てもらっている婦人科で触診、市民病院でマンモグラフィーを受け、2025年1月にマンモグラフィー要精検で結果が返ってきました。
カテゴリー4で引き込みが見られるとのことでした。説明してくれた医師は、2人の読影者のうち、1人だけがカテゴリー4をつけていて、2方向撮影したうちの1方向にしか見られないので、なんとも言えないけれどという感じでした。

ただ前回のマンモグラフィーの写真にも薄く引き込みのようなものが映っていました。
その後の検査を受けるのに1~2ヶ月の待ち時間があるとのことで、そんなに長い期間放っておくのが怖く、個人でされている乳腺外科に精密検査をお願いすることにしました。
そこで、エコー、細胞診をしました。触診では触れず、エコーでは7ミリ×11ミリくらいの低エコー域、細胞診の結果は、クラス3でした。
細胞診の結果・・・Suspicious
INDETERMINATE Suspicious for DUCTAL CARCINOMA/Inconclusive
数十程の集合で異形細胞を少数認めます。N/C比増加、中等度クロマチン増量を示し核網は細顆粒状。核形は類円、軽度核縁不整を認め核小体は不明瞭。細胞質構築は泡沫状類円形細胞、結合蜜からやや疎な平面と軽度重積集合です。以上それらは異形細胞少数の為確定所見に不足しますが、DUCTAL CARCINOMA cellsの可能性を疑って臨床所見照合の上、精査にて確認必要例と考えます。
と記載されています。

個人病院の先生は、マンモグラフィーもエコーもすごく癌を疑うわけではないけど、どれもはっきりしないからと、大学病院を紹介してもらい、先日受診しました。
そこで、3Dマンモグラフィー、エコーの検査をし、来月に造影MRIとマンモトーム生検をします。大学病院の先生は、エコーでは9ミリの大きさが右胸CD領域あたりに1つ、悪性を疑うとのことでした。ステージは1かなと。3Dマンモグラフィーにもやはり、引き込んでるような画像がありました。
癌なんだと思うと涙が溢れて、ショックで何も手につきません。
エコーで悪性を疑うということは明らかに癌の所見があるということですよね。
マンモトーム生検をして、悪性でないこともありえますか?
ステージ1と言われましたが、浸潤癌であるということが、エコーで見えているということでしょうか?

ちなみに2014年9月~2018年8月まで、低容量ピルのヤーズを、2022年4月~2025年1月に要精査になるまで、ホルモン補填療法でエストラーナテープとデュファストンを使用していました。これがやはり乳癌の原因でしょうか?
脇や鎖骨や胸骨や右腰など、あちこち痛くて、右胸もチクチク痛んだり、3Dマンモの時もものすごく痛くて、押しつぶされて組織が中に広がっているかも、転移しているのかもと不安になります。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

エコーで悪性を疑うということは明らかに癌の所見があるということですよね。
⇒メール内容からは、そう思います。
その細胞診も(おそらく)そのクリニックの医師が(もう少し腕が良ければ)クラス5となるような「細胞診内容」のようです。(単に細胞数不足であり病理医は明らかに癌を疑っている)

マンモトーム生検をして、悪性でないこともありえますか?
⇒キチンと診断付けましょう。
♯寧ろ、ここまでの内容で(もしもマンモトームで良性となったとしたら)その結果を疑うべきです。
重要なことはここで「必ず100%の確定診断をつける」という強い意志です。

ステージ1と言われましたが、浸潤癌であるということが、エコーで見えているということでしょうか?
⇒エコー所見では「小さい」し「リンパ節転移も疑わない」という意味でいいことですよ。
♯エコーで非浸潤癌を疑うというのは、基本的に殆どありません。

ちなみに2014年9月~2018年8月まで、低容量ピルのヤーズを、2022年4月~2025年1月に要精査になるまで、ホルモン補填療法でエストラーナテープとデュファストンを使用していました。これがやはり乳癌の原因でしょうか?
⇒ホルモン補充療法はリスク因子ではありますが、そのせいにするのは不要です。

脇や鎖骨や胸骨や右腰など、あちこち痛くて、右胸もチクチク痛んだり、3Dマンモの時もものすごく痛くて、押しつぶされて組織が中に広がっているかも、転移しているのかもと不安
⇒これは100000%間違いですよ!!

極めて典型的な「ホルモン刺激症状」であり、質問者の年齢(卵巣が閉経へ向かい不安定となってきている)ところへ、今回更にストレスが加わり「卵巣が強い刺激を受けて不安定となっている」典型的な症状です。
転移とは1000%無関係です。
その点は絶対に誤解しないように!!

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/3/11
***

  

質問者様から 【質問2】

浸潤性乳管癌
性別:女性
年齢:48
病名:浸潤性乳管癌(硬性型)
症状:
投稿日:2025年04月11日

先日管理番号「12506」でご解答いただいた者です。その節はありがとうございました。
その後、造影MRIとエコー下マンモトーム生検をし、その結果を先日聞いてきました。
指摘されている1センチ弱の腫瘍以外にMRIでもう1カ所4ミリくらいのものが見つかり、そちらの細胞診もしました。
小さい方は、細胞診クラス2で良性ですとのことでした。
1センチくらいのものは、浸潤性乳管癌と診断されました。
サブタイプなどわかると思っていたのですが、まだわからないと言われ、手術してからの病理検査でわかると言われました。
結果説明の中で言われたことは、硬性型といううこと、癌の顔つき?はグレード2で弱くもなく強くもないとのことと、増殖力(KI67と書いていたと思います)10%でこちらも高くもなく低くもなくとの説明でした。
乳房温存手術と術後1ヶ月後から放射線治療25回の組み合わせになると言われました。
良性の腫瘍もあるので、全摘した方がこの先のことも考えて安全か確認しましたが、
その必要はないと言われました。
あと、MRIやエコーの画像上リンパの腫れもないので、摘出手術をしないでラジオ波での治も適応になると案内されましたが、なんとなく不安なので、手術を選択しました。5月下旬の手術予定です。
骨シンチやCTなどは勧められませんでした。
病名がはっきりして前を向かないといけないのですが、癌と診断されて不安と恐怖でいっぱいで、ふとしたら涙がこぼれたり、精神的にかなり不安定になっています。
今回、自覚症状はまったくなくしこりに触れませんでした。1年半前のマンモグラフィーでは異常は指摘されず、今回初めて引き込みを指摘され、エコーにはしっかりと映っていました。もっと早くに見つかっていたら、市の推奨の2年ごとの触診、マンモグラフィーだけでなく、エコー検査もきちんと受けていたらと悲しくなります。
私はきちんんと手術と放射線をして、サブタイプに応じた投薬などをしたら、大丈夫でしょうか?
またサブタイプなどが出た際には、田澤先生に相談させてください

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

結局癌だったことは(無論)残念でしたが、きちんと診断されてよかったです。1cm以下で見つかったのだから「早期発見」そのものです。

増殖力(KI67と書いていたと思います)10%でこちらも高くもなく低くもなくとの説明
⇒これは流石に違和感ですね。

Ki67=10%は「かなり」低値という解釈が普通です。

私はきちんんと手術と放射線をして、サブタイプに応じた投薬などをしたら、大丈夫でしょうか?
⇒勿論「早期発見」です。再発率はかなり低いと思います。

またサブタイプなどが出た際には、田澤先生に相談させてください
⇒主治医の説明に不安な場合や解らないことがあったら、遠慮せずに再質問してください。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/28
***

  

質問者様から 【質問3】

乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検後 病理検査について
性別:女性
年齢:48
病名:浸潤性乳管癌
症状:術後の病理検査の結果について
投稿日:2025年06月20日

こんにちは。以前から何度か質問させていただいております。いつもお世話になっております。
様々な検査を経て、浸潤性乳管癌と診断され、5月の下旬に乳房部分切除+センチネルリンパ節生検をしました。術中迅速診断でリンパ節転移なしだったので、腋窩郭清はしていません。断端も陰性でした。
本日術後病理検査の結果を聞きに行ってきました。
リンパ節の転移はなし、断端陰性。
ER(+)70~80、PGR(+)確か80程度、ホルモン剤が効くタイプ。
Ki67は15%(術前は10%でした)。
核グレード1(術前はグレード2でした)。
HER2はFISH検査の後、陰性でした。
しこりの大きさが術前は1センチ弱と言われていたのですが、術後の病理で3センチと記載されていました。
主治医の先生も、スライスされた標本を見ながら、もう一度病理の先生に問い合わせしますとのことでした。
術前に言われていたサイズとあまりにかけ離れていて、ものすごく大きいのでショックを受けて帰ってきました。
サブタイプは言われなかったのですが、私のサブタイプは何になるのでしょうか?ステージは何になるのでしょうか?
オンコタイプDXの適用にもなるので申し込みをしてきて、来月下旬に結果が出る予定です。
そのスコア次第、閉経前なのでスコア15を上回るようなら、点滴の抗がん剤(3週間毎のを4回)してから、放射線治療、ホルモン治療になりますと言われましたが、抗癌剤はしたくないです。
主治医の先生は多分ローリスクになると思うと言っていましたが、先生の見立てはどうでしょうか?
癌のサイズ1センチ程度と3センチでは大きな差がありますが、この大きさはオンコライプのスコアに影響するのでしょうか?
見せてもらった病理標本のうち真ん中の3枚の一部分づつに浸潤癌があり、それぞれ縦並びにずれていました。それを斜めにサイズを計測しているのかな?というのと、
ホルマリン固定の際に下側が広がる、ずれることがある?とおっしゃっていました。
あまり私には理解が出来ません。主治医の見解は3センチということはないといったご様子でした。
病理の結果は紙ではもらえなかったので、カルテ開示をお願いしてきましたが、まだ数週間かかります。
田澤先生のご見解を聞かせていただければ、ありがたいです。よろしくお願い申し上げます。
  

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

しこりの大きさが術前は1センチ弱と言われていたのですが、術後の病理で3センチと記載されていました。
術前に言われていたサイズとあまりにかけ離れていて、ものすごく大きいのでショックを受けて帰ってきました。

⇒画像はあくまでも「肉眼」、病理は「顕微鏡」です。 画像診断よりも病理診断の方が「拡がりが大きい」ことは寧ろ当然、だから「温存手術でもマージンをつける」のです。
そう思いませんか?

主治医の先生も、スライスされた標本を見ながら、もう一度病理の先生に問い合わせしますとのことでした。
ステージは何になるのでしょうか?

⇒その3cmが浸潤径ならばステージはpT2, pN0, pStage2Aだし、その3cmが非浸潤癌を含めての拡がりであり、浸潤径が2cm以下ならばpT1, pN0, pStage1となります。
要は「浸潤径」次第です。

サブタイプは言われなかったのですが、私のサブタイプは何になるのでしょうか?
⇒ERが陽性なのでluminal typeとなります。

オンコタイプDXの適用にもなるので申し込みをしてきて、来月下旬に結果が出る予定です。
⇒無論OncotypeDXの適応になる=luminal typeかつHER2陰性かつリンパ節転移3個以内ということです。

そのスコア次第、閉経前なのでスコア15を上回るようなら、点滴の抗がん剤(3週間毎のを4回)してから、放射線治療、ホルモン治療になりますと言われましたが、抗癌剤はしたくないです。
⇒誤り
 RSが26以上で抗癌剤の適応となります。 
 今週のコラム269回目を熟読しましょう。

主治医の先生は多分ローリスクになると思うと言っていましたが、先生の見立てはどうでしょうか?
⇒手懸りはER,PgRの陽性率とKi67とグレード1です。
やはりlow riskの可能性が高そうです。

癌のサイズ1センチ程度と3センチでは大きな差がありますが、この大きさはオンコライプのスコアに影響するのでしょうか?
⇒全く無関係

見せてもらった病理標本のうち真ん中の3枚の一部分づつに浸潤癌があり、それぞれ縦並びにずれていました。それを斜めにサイズを計測しているのかな?というのと、
ホルマリン固定の際に下側が広がる、ずれることがある?とおっしゃっていました。
あまり私には理解が出来ません。主治医の見解は3センチということはないといったご様子でした。
病理の結果は紙ではもらえなかったので、カルテ開示をお願いしてきましたが、まだ数週間かかります。
田澤先生のご見解を聞かせていただければ、ありがたいです。よろしくお願い申し上げます。

⇒それについてはシンプルに…

病理医の回答を待ちましょう

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/16
***

  

質問者様から 【質問4】

浸潤性乳管癌
性別:女性
年齢:48
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年07月30日

以前から何度か質問させていただいております。いつもありがとうございます。
病理結果と、オンコタイプDXの結果がわかりましたので、田澤先生に見ていただきたいです。

<病理診断>Invasive ductal carcinoma, C area,right breast,partial-mastectomy.
tubule forming type
size(invasive) 30X10X6mm
size(invasive + noninvasive) 30X10X6mm
組織学的波及度g, Ly0,V0.
Ki-67 index15%
pT2,pN0(0mo I)(sn), cM0,pSTAGE ⅡA
Tubular formation : Score 1
Nuclear pleomorphism : Score 2
Mitotic count : Score 1
B-R score : Grade 1
Sugical margin: negative

<病理所見>
みぎ乳房C領域部分切除による検体です。検体の大きさは9x7x2.5㎝です。割面に10x5mm程度の白色結節を認めます。
組織学的に、結節部分では、淡好酸性~好酸性の細胞質とクロマチンの濃い核とを有する核胞体比の高い異型細胞が、管状、小胞巣状、索状に配列し浸潤増殖しています、浸潤性乳管癌、腺管形成型です。管腔内に石灰化物を多数認めます。
病理学的グレード分類およびKi-67標識率は以下の通りです。

<病理学的グレード分類>
nuclear grading : grade 1,
nuclear atypia socore 2, mitotic counts <1/10HPF score 1, histological grading : grade 1, tubule formation score 1, nuclear atypia score 2, mitotic counts score 1, Ki-67 Labeling Index: 15%(hot spot) 腫瘍の乳管内伸展を認めますが、浸潤巣を越える広がりは見られません。腫瘍は乳腺組織に限局しています。腫瘍の広がりはmapping通りです。浸潤径は腫瘍径と等しく30x10x6mmです。断端は陰性です。脈管侵襲は明らかではありません。 オンコタイプの再発スコアは思っていたよりも高く20でした。9年遠隔転移率6%、抗癌剤上乗せ効果(50才以下閉経前)最高1.6%と書いてありました。 Er(+)7~8、PgR(+)6.9と記載があったと思います。(まだ手元にいただいてません) 主治医には閉経前はスコア16以上で点滴の抗癌剤(3ヶ月)と言われていました。 閉経前なので、ホルモン剤と卵巣機能抑制の注射はしますが、抗癌剤は副作用を考えた時に大きなメリットがあると思えません。スコア20とスコア21で上乗せ効果がだいぶ違いますが、20の場合は21に近い数字になるということでしょうか?(1.6%を越える?)私の病理の結果、オンコタイプの結果から見て、田澤先生でしたら、抗癌剤を勧められますか? それから病理結果について教えていただきたいのですが、腫瘍径と浸潤径が同じ数字でした。この場合は断端陰性だった場合でも広がりやすいなどはあるのでしょうか? 組織学的波及度gというのは、1番進んでしまっている(悪い)ということでしょうか?

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

回答はシンプルに『今週のコラム 269回目 PONDER(中間解析)とその解釈』をご覧ください。
質問者はpN0、閉経前でRS=20なのでtamoxifenだけです。(抗癌剤もLH-RHagonist併用もしません)

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上記回答は「未来永劫」変わらないので「でも、私の主治医が(ああ言った。こう言った。)という再質問は一切受け付けません」

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/8/18
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