[管理番号:12215]
性別:女性
年齢:49
病名:乳癌 ER+ HER2 +
症状:化学療法前、胸にクリップを入れたところです。
投稿日:2024年11月09日
こんにちは、海外に在住のものです。八月の人間ドックで要精密検査になり、三ヶ月たった今、やっとひと通りの検査が終わりました。
ER +
HER+
しこり2.5cm 浸潤計1cm
内臓、骨転移なし
1).術前にAC 2週間ごとx4 のあと、パクリタキセルを毎週x12 回. トータル20週
2) TCHP もしくはTCH
を3週間毎x6 トータル18週
このどちらかの選択をしないといけないのですが、先生ならどの選択をされますか?
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1).術前にAC 2週間ごとx4 のあと、パクリタキセルを毎週x12 回. トータル20週
2) TCHP もしくはTCH
を3週間毎x6 トータル18週
このどちらかの選択をしないといけないのですが、先生ならどの選択をされますか?
⇒術前抗がん剤を選択する理由は何ですか?
もしも「小さくして温存」という理由でないならば、普通に手術先行とし(手術病理に応じた術後anti-HER2 therapyを)行います。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/26
***
質問者様から 【質問2】
パクリタキセルについて
性別:女性
年齢:50
病名:乳管がん Her2 陽性 ER陽性
症状:
投稿日:2025年02月07日
前回はご回答ありがとうございました。その後、海外で12月よりddac AC2週間おきX4 回を終えました。その後毎週パクリタキセルに、毎3週間ハーセプチンの予定でしたが、先生がしばらく不在との事もあり、パクリタキセルも3週間毎になりました。こちらは毎週で予定していたので、そのようにしてくださいと、お願いしましたが、変更出来ず、まずは1回目が済みました。そこで質問なのですが、
1) 副作用の身体の痛みがきつかったこともあり、2回目から、週1回に変えてもらえるとすれば、効果的に大丈夫なのでしょうか?
2) 毎週パクリタキセルの方が、良い結果と聞いたのですが、日本でパクリタキセルを3週毎しているのを見かけないのは、そう言う所からでしょうか?
3) 初回ハーセプチンにインフュージョンリアクション、(震え、熱38,5 )が出てしまい、50%の所で中断となりました。2回目は大丈夫な方が多いのでしょうか。
手術についてもお聞きしたいことがあります。また次回宜しくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
日本では「そもそも」paclitaxelはweekly投与しか保険上認められていませんが、無論海外であればOKなのでしょう。
1) 副作用の身体の痛みがきつかったこともあり、2回目から、週1回に変えてもらえるとすれば、効果的に大丈夫なのでしょうか?
⇒同じです。
2) 毎週パクリタキセルの方が、良い結果と聞いたのですが、日本でパクリタキセルを3週毎しているのを見かけないのは、そう言う所からでしょうか?
⇒違います。
あくまでもpaclitaxelはweeklyしか認められていないのです。(日本では)
3) 初回ハーセプチンにインフュージョンリアクション、(震え、熱38,5 )が出てしまい、50%の所で中断となりました。2回目は大丈夫な方が多いのでしょうか。
⇒「多い」ではなく、初回のみです。(2回目以降になる人は皆無です)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/26
***
質問者様から 【質問3】
心臓周りの水
性別:女性
年齢:50
病名:浸潤性入管癌 HER2 陽性 ER陽性 浸潤計2.9vm
症状:
投稿日:2025年02月26日
こんにちは。前回も的確な回答ありがとうございました。現在、DDAC x4 の後、パクリタキセル+ハーセプチンを3週間毎にしています。2回目以降、毎週パクリタキセルに変えてもらいたかったのですが(最初のプランでした)2度目の前、血液検査で好中球がまだ1.4と言う事で、1週間延期になりました。そして、3週間に一度のプランのままで行くことになりました。
本日、2回目を受け、前回インフュージョンリアクションが出たので、前日からモンテルカストの服用と、ハーセプチンの前に、ステロイドなどを入れました。田澤先生のおっしゃられた通り、2回目にリアクションがほぼ無いのであれば、そういう処置は必要なかったと思いますが、こちらでは通りませんでした。
一度目のパクリタキセルのあと、1週間後にCT(これは肺にあるMALTリンパ腫の経過観察のため)、2週間後に、抗がん剤の効果を見るためにMRIを受けました。MRIの結果は、がん細胞が、ほぼ見えない位縮小していると言う。嬉しい結果でした。CTでは、肺、気管に炎症と心臓のまわりに少量の水とありました。AC後すぐの心臓検査では、60%で抗がん剤前の62%から少し低下でした。
かかりつけ医は、今は気にする事はない、との事で2回目のパクリタキセルにすすみました。お伺いしたいことは、
1)心臓への負担が気になるのですが、少量の水が抗がん剤後発生することはありますか?経過観察で大丈夫なのでしょうか?
2) MRI の結果ですが、ハーセプチン、パクリタキセルの2週間後でした。ACが効いたのでしょうか?
3) 話は飛んでしまうのですが、肺リンパ腫のこともあり、放射線を避けたくて全摘希望です。癌細胞がなくなったし、温存を勧められています。先生ならどちらを勧めますか?
長くなりましたが、よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
1)心臓への負担が気になるのですが、少量の水が抗がん剤後発生することはありますか?経過観察で大丈夫なのでしょうか?
⇒心臓の負担とは無関係でしょう。
初回投与のtrastuzumabによるinfusion reactionの影響かもしれません。
2) MRI の結果ですが、ハーセプチン、パクリタキセルの2週間後でした。ACが効いたのでしょうか?
⇒そう思います。
3) 話は飛んでしまうのですが、肺リンパ腫のこともあり、放射線を避けたくて全摘希望です。癌細胞がなくなったし、温存を勧められています。先生ならどちらを勧めますか?
⇒術前抗がん剤をして全摘するのであれば、何のための術前抗がん剤?と、率直に思います。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/3/13
***
質問者様から 【質問4】
肺炎治療中、トロポニンが高いがパクリタキセル
性別:女性
年齢:50
病名:浸潤性乳管癌
HER2 陽性 ER陽性
症状:肺炎、心毒性
投稿日:2025年03月16日
いつも勉強になります、お返事ありがとうございます。現在AC 4回終了後、パクリタキセル+ハーセプチンを3週間毎に受けており、2回目は、好中球が戻らず、1週間遅れで再開しました。ハーセプチン初日に、インフュージョンリアクションがあり、その後のCT scanで、心臓周りの水と、肺、気管支に炎症があるとの事でした。その件に関して、事前に担当医と話すことができないまま、2回目のパクリタキセルが始まりました。
2回目、パクリタキセルの2週間後から、二日間ほど発熱があり、38.5度を超えたため、救急へ行ったところ、好中球が180、トロポニンのが80、尿に血液反応があるとの事でした。を受けたところ、心筋梗塞ではないとの事で、抗生物質をもらい帰宅してきました。抗生物質を飲み終わる翌日に3回目のパクリタキセル+ハーセプチンを予定しています。田澤先生にお聞きしたいことは、
①2回目を始める前に、CT scanで肺と気管支に炎症反応があったと言う事は、肺炎が起こるかもしれないということで、前もって防げるものでは無いのでしょうか?
②トロポニン80、1時間後に2回目75 と言う数値は、肺炎から起こり得るものということだったのですが、ACやハーセプチンによる心毒性とは考えられないですか?
③尿に血液反応があったことはトロポニンに関係しますか?腎臓、肝臓の障害とは考えにくいですか?
④抗生物質を1週間終えた翌日に、抗がん剤を再開することのことなのですが、治りきらないまま抗がん剤を始められるものですか?
⑤突然、手術のことになり、申し訳ございませんが、術前手術を受け小さくして温存は理解しているのですが、やはり放射線の副作用を避けたいため、全摘を希望しています。体に負担が少ないのは、やはり温存+放射線になるのでしょうか?
海外では、なかなか直接先生と話せる予約が取れず、歯がゆい思いをしています。こちらでこういった質問を受け付けてくださることに感謝しております。他の方の質問、先生の回答もとても参考になっております。よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
①2回目を始める前に、CT scanで肺と気管支に炎症反応があったと言う事は、肺炎が起こるかもしれないということで、前もって防げるものでは無いのでしょうか?
⇒「前もって防げる」とは?
無論その「程度」によっては抗癌剤そのものを中止したほうがいいことはあります。
②トロポニン80、1時間後に2回目75 と言う数値は、肺炎から起こり得るものということだったのですが、ACやハーセプチンによる心毒性とは考えられないですか?
⇒違うでしょう。
皆さん「心毒性」を気にするのは理解できますが(添付文章にそう書いてあるから)
ただ実際にanthracyclineによる心毒性は「生涯投与量」を超えない限りは「極めて」低頻度」だしtrastuzumabを1回やったくらいで「trastuzumabによる可逆的な心毒性」を心配することは「頻度的に」考えません。
③尿に血液反応があったことはトロポニンに関係しますか?腎臓、肝臓の障害とは考えにくいですか?
⇒考えすぎ!
普通に考えればanthracyclineによる膀胱炎でしょう。
④抗生物質を1週間終えた翌日に、抗がん剤を再開することのことなのですが、治りきらないまま抗がん剤を始められるものですか?
⇒それは状態次第です。 無論患者さん自身が「まだ治っていない」と不安であれば「当然」延期となります。
⑤突然、手術のことになり、申し訳ございませんが、術前手術を受け小さくして温存は理解しているのですが、やはり放射線の副作用を避けたいため、全摘を希望しています。体に負担が少ないのは、やはり温存+放射線になるのでしょうか?
⇒そう言う意味ではなく、「それでは何のために術前に抗癌剤をしているのか?」全く意味が解らないという率直な感想にすぎません。(身体の負担は術式とは無関係)
質問が多くなっているので、ここからは2か月程度は最低でも空けてください。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。(2か月程度空けてください)
2025/5/17
***
質問者様から 【質問5】
温存手術後 病理検査結果
性別:女性
年齢:50
病名:浸潤性乳管癌 Her2陽性 ER陽性
症状:
投稿日:2025年05月28日
いつもありがとうございます。こちらでの情報に、いつも助けられています。今回は、病理結果について質問させて下さい。
AC療法、パクリタキセル?ハーセプチンが終わり、1か月後の6/(上旬)に温存手術とセンチネルリンパ節生検を受けました。3週間が経ち、リンパ液がかなり溜まっており、痛みと闘っておりますが、徐々に治っていくものだと願っております。本日、手術後の病理検査が出ました。良い結果隣大変喜んでいますが、ハイグレードのDCISが気にかかっております。どなたかの質問内の回答では、マージンが3ミリ以上あれば問題ないとあったのですが、今回7mmということで安心していて、大丈夫でしょうか。宜しくお願いします。
以下
Sample previously incised for fixation:
Breadloafed x 9
Sample size:
5.2 x 5.8 x 3.0 cm (ML/SI/AP)
Sample weight:
57 grams
Localization wire(s):No
Presumed tumor bed:
Largest ML dimension 2.1cm
Largest SI dimension
1.5cm
Largest AP dimension
1.5cm
margins:
superior 2.4 cm
Inferior 1.7cm
Medial 0.5cm
Lateral 3.6cm
Anterior 1.1cm
Posterior 0.7cm
結果:
左乳房の切片では腫瘍床が認められますが、浸潤癌の残存は認められま
せん。腫瘍床内に9mm径の高悪性度DCISの残存巣が認められます。DCISは最も近い後方切除縁か7mm離れています。リンパ血管浸潤は認められません。
スライス4~5では、中心にコイル状マーカーを含む以前の生検空洞が同定されています。スライス
6~7では、中心にコイル状マーカーを含む以前の生検空洞が同定されています。磁性シードとコイル状マーカーを囲む線維腺組織は不規則な外観を呈しており、腫瘍床を反映している可能性があります(スライス1~6)。不規則な線維腺組織のすぐ外側に0.9cmの平滑な単房性嚢胞が認められます(スライス6~8)
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
今回7mmということで安心していて、大丈夫でしょうか。
⇒大丈夫です。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。(2か月程度空けてください)
2025/8/4
***