[管理番号:12139]
性別:女性
年齢:54歳
病名:左乳がん
症状:
投稿日:2024年10月15日
9月(下旬)日に温存手術を受け、病理の結果が出ました。浸潤性小葉がん
腫瘍大きさ 1.9×1.7cm リンパ節転移なし
ホルモン感受性 高度ホルモン反応性
組織学的異型度 グレード2
脈管浸潤なし
HER2 1+
Ki67<10
でした。
術前では乳管がんでグレード1 腫瘍の大きさが2.1~2.3cmだってので、ステージ2a ルミナールAと言われていました。
小葉がんだったのととグレードが2になったことが気になり違いを尋ねたところ、ホルモン治療と放射線でいいと思うけど気になるようならオンコタイプDXを受けることもできると言われました。
その場では判断できず、いろいろ調べ、考えてみたのですか、ルミナールAでKi67も低値
ER PgRも100に近い数字だったと思います。(パソコン画面の病理結果を見せて頂きながらの説明だったのではっきりしませんが)
ルミナールAでも気になるならオンコタイプDXを受けた方がいいのか、それとも検査は受けずにホルモン、放射線治療を開始でよいのでしょうか?
また小葉がんの情報が良いものも悪いものもあり何を信じればいいのか分かりません。
抗がん剤はできれば受けたくないと思っていますが、後悔のない選択をしたいと思って思いきって質問させて頂きました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ルミナールAでも
⇒まず、厳密にいうと「この理解」が誤りなのです。
そもそも「ルミナールA,B」の分類は遺伝子のクラスター解析★をしての分類なので本来ER, PgR, Ki67の免疫染色結果に完全に一致するわけではありません。
あくまでもER,PgRが強陽性でKi67が極低値であれば、(おそらく)上記遺伝子解析をした場合には「ルミナールAに分類されるであろう」ということなのです。
気になるならオンコタイプDXを受けた方が
⇒理解できましたか?
質問者は「おそらく」(もしも遺伝子解析をしたら)「ルミナールAとなりそう」だけど、「絶対にルミナールAである」という訳ではないのです。
なので、(ER,PgR,Ki67だけの免疫染色による分類よりは、上記★による解析に近い)OncotypeDXで確認するの妥当と言えるのです。
♯OncotypeDXは21遺伝子の発現での解析なので上記★と無論、同じものではありません。
ただ、OncotypeDXの結果は、統計学的に「かなり信頼性の高い」ものであることは間違いありません。
また小葉がんの情報が良いものも悪いものもあり何を信じればいいのか分かりません。
⇒それ(小葉癌であること)は全く無関係です。
組織型のことなど忘れましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/11/2
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