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定期検査について

[管理番号:11851]
性別:女性
年齢:45
病名:浸潤性乳管がん
症状:*ステージⅡA *ルミナールB
投稿日:2024年06月10日

初めてご相談させて頂きます。
現在、術後1年8ヶ月経過、初期治療中です。

?病理診断(43歳時)
浸潤径:1.5cm
ER:陽性(90%)
PgR:陽性(80%)
HER2:陰性
悪性度グレード:2
ki-67:32%
腋窩リンパ節転移:1/8
断端:陰性(近接)
脈管侵襲:あり

BRACA遺伝子検査:陰性
オンコタイプ検査:RS26
(9年遠隔再発率21%)

?治療経過
??乳房部分切除術、腋窩リンパ節郭清
??放射線療法(16回+4回ブースト照射)
??化学療法(AC4回→ドセタキセル4回)
※肝機能異常により、後半2回は80%に減薬
??ホルモン療法(10年:タモキシフェン)
+経口抗がん剤(1年:TS-1)
※TS-1残り5コース

?相談内容
術後、1年8ヶ月が経過しました。
これまで抗がん剤治療に伴う血液検査は頻回に行ってきましたが、採血以外の検査
(視触診・エコー・マンモグラフィ・CT・MRI・PET・腫瘍マーカー等)は、術後一度も行っておりません。

術後すぐに治療方針の説明はありましたが、定期検査についての言及はこれまでにも一切ありませんでした。

乳癌診療ガイドラインでは「年一回のマンモグラフィと定期的な医師の診察を受けることが一般的」とされているようですが、実際、田澤先生が仰るように、先生や施設によってバラツキがあるとのこと。
必ずしもしなければならないということではなく、また患者さんの症状によっても異なってくるだろうということも理解しております。

ただ、自分はある程度再発リスクがあるから念入りの抗がん剤メニューを勧められたのだという認識でおり、1年8ヶ月の間血液検査だけ(腫瘍マーカーなし)で、局所再発や遠隔転移の兆候は把握出来るものなのだろうかと不安が募ってしまいます。

お伺いしたいのは、ネットや資料で定期検査について調べますと、「術後」と「初期治療後」とされているものがありますが、どちらを基準とするのが正しいのでしょうか。

「手術後」からではなく、「初期治療後」から始まるとすれば、経口抗がん剤TS-1の残り5コースが終了したら、私は定期検査をして頂けるようになるのかも知れません。
ただ、その場合には丸2年、採血以外の検査をしないことになりますが、それでも問題ないのでしょうか、、、

主治医に直接伺える関係性であればよいのですが今現在難しく、考え難いこととは思いますが、検査を忘れられているか、もしかしたら先生との関係性が起因で検査をして頂けないのかとも思う心境で、大変悩んでおります。

ご見解を頂けることがありましたら幸いです。
宜しくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

主治医に直接伺える関係性であればよいのですが今現在難しく、考え難いこととは思いますが、検査を忘れられているか、もしかしたら先生との関係性が起因で検査をして頂けないのかとも思う心境で、大変悩んでおります。
⇒施設によりバラバラなので、本当に心配ならば自分で動くしかありません。(その気が無い主治医に、期待するのは無理)

そのような患者さんが市川外来に(主治医に内緒で)半年に1回通院しているのは、
私には理解できます。
ご参考に。

メディカルプラザ市川駅

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/18
***

  

質問者様から 【質問2】

定期検査について
性別:女性
年齢:45
病名:浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2024年06月21日

ご返答ありがとうございました。
地方在住ですが、近々、メディカルプラザ市川駅又は江戸川病院に伺えたらと考えております。
その際はどうぞ宜しくお願い致します。

そしてまたのご相談で、申し訳ありません。
前回ご相談した通り、術後1年8ヶ月採血以外の検査をしていなかった不安から、近くの内科で腫瘍マーカーの検査を受けました。
CEAは基準範囲内でしたが、CA15-3が37と上限値を超えており、主治医に伝えてPET検査となりました。
異常は見つかりませんでしたが、病院でも腫瘍マーカーの検査をしたところ、CA15-3は33とやはり上限値を超えていました。
(手術前に一度だけ検査していたようで、その時の値は16とのことでした)
主治医は今後について、腫瘍マーカーを測って様子をみていくが、乳がんの再発や転移ではない、婦人科系のがんかもしれないとのことで、来週婦人科での検査となりました。

婦人科の検査も終えていない状況で恐縮ですが、こういった場合、田澤先生はどうお考えになるでしょうか。

①主治医が仰るように、乳がんの再発や転移の可能性は低いでしょうか。
それはどういった理由からでしょうか。

②エコー検査は必要ないでしょうか。
私は乳腺クリニックで針生検を受け『乳腺症』と診断された半年後、健診も兼ねて自主的にPET検診を受けたことがあります。
その際はどこも光りませんでしたが、同じ検診で技師さんが行ったエコーでは、カテゴリー4と5の所見の悪性の画像を見つけて下さっていた、ということがありました。
直後、残念ながら病院ではその所見を見落とされてしまったのですが、半年の経過観察を経て『乳がん』診断後のPET検査では、原発だけでなく腋窩も光っていました。

こうした経緯から、PET検査では見つからない段階の再発が万が一あったとしても、エコー検査をしたら見つけられる場合もあるのでは、と思いました。
(局所再発だったら、再び手術をするにも早期に越したことはないと思うのですが)

ご見解をお聞かせ頂ければ幸いです。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

CA15-3が37と上限値を超えており、主治医に伝えてPET検査
⇒正しい判断と言えます。

異常は見つかりませんでした
⇒経過観察(とりあえず2か月後再検)と(私なら)します。

主治医は今後について、腫瘍マーカーを測って様子をみていくが、乳がんの再発や転移ではない、婦人科系のがんかもしれない
⇒CA15-3と「婦人科系の癌」は無関係でしょう。

①主治医が仰るように、乳がんの再発や転移の可能性は低いでしょうか。
⇒「高い」とはいいませんが、やはり経過観察すべきです。

②エコー検査は必要ないでしょうか。
⇒腫瘍マーカーが見ているのは基本的に「遠隔」再発であり、(万が一、局所再発があったとしても)それとは無関係です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/7/8
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