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HER2陽性乳癌、トリプルネガティブ、手術後の化学療法についての質問

[管理番号:11354]
性別:女性
年齢:51
病名:HER2陽性乳癌
症状:無症状、痛みもしこりも何も感じない。定期検診を受けていなければ発見されていなかった。
投稿日:2023年10月03日

はじめまして。昨日上記タイトルの診断がついて10月(下旬)日に乳房温存切開手術が決まりました。
地元で乳がん検診を6か月ごとに受診しており、9月頭にマンモとエコーで怪しいと診断、その後すぐにMRI検査、その画像を乳腺外科専門医が判断して大学附属病院にて針生検をしました(入院手術をするのはその大学病院です)
病理組織検査報告は以下の通りです。

浸潤性乳管癌、硬癌(硬性型)、核グレード3 腫瘍細胞はAP染色に陰性である。扁平上皮への分化を示唆するが扁平上皮癌というほどではない。
Ki-67 23.6%(118/500)
ER判定結果 陰性(0%、allred score 0+0=0
PgR判定結果 陰性(1%、弱陽性、Allred score1+1=2
HER2判定スコア1+

8ミリで初期の初期という見立てでした。MRIではリンパへの転移は認められず温存で脇から切開です。手術中にセンチネルリンパ節生検をしながら切除するそうです(リンパ転移があったらその場で切除するようなことを担当医の方は仰っていました)
入院期間は6日~7日と言われました。

私が一番不安なのは術後の追加治療法です。抗がん剤、ホルモン療法、放射線、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、いろいろあるようですが、仕事や通常の生活を送りながら治療ができるのか心配です。

以上のような病状で術後はどのような治療になるのか覚悟をしたいので、わかる範囲で見立てをお願いします。必要となる(一般的な)治療期間も教えて頂けると幸いです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

抗がん剤、ホルモン療法、放射線、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、いろいろあるようですが
⇒勘違い

サブタイプと再発治療ではないことで全身療法は「抗癌剤(anthracycline followed by taxane)一択」であり、(温存なので)局所治療としては「温存乳房照射のみ」となります。

★免疫チェックポイント阻害剤は「トリプルネガティブの再発乳癌」が適応となります。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/10/11
***

  

質問者様から 【質問2】

術後反対側にも石灰化
性別:女性
年齢:52
病名:
症状:
投稿日:2024年04月17日

以前質問させて頂いたものです。
前回、最初の病理結果が最初はトリプルネガティブということでしたが、
最終病理でにルミナールAで(2023年10月(下旬)日に温存手術を受け)年明けに放射線25回治療とホルモン剤の服用開始となりました。放射線治療は2024年2月19日に25回無事に完走しました。
本日術後半年検診でエコーマンモCT検査をしたところ、術胸の反対側(右)に石灰化が見つかりました。
4㎜の大きさなので針生検ができないということで経過観察で7月に再検査です。
術側(左)も2年前に石灰化して経過観察に回り最終的に癌の確定診断下り温存手術になりました(腫瘍径8ミリ浸潤径1,1ミリ)
今回の石灰化は異形も見られず当然転移もしていないので今は経過観察と主治医には言われました。
私は術前も術後も先生の質問QAを熟読しております。
できれば早めに確定診断をつけてもらい、必要なら手術、何もないなら安心という心の平穏を取り戻したいと思っています。
先生のご指南を仰ぎたく存じます。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

術胸の反対側(右)に石灰化が見つかりました。
4㎜の大きさなので針生検ができないということで経過観察で7月に再検査です。

⇒要するに、(術前のマンモには無かった)新たな石灰化ということですね?

4㎜の大きさなので針生検ができないということで経過観察で7月に再検査
⇒ナンセンス!

石灰化が3か月程度で変化する筈がありません。
そんな無駄なことをするよりも(3か月で経過が見たい=完全に癌を否定できない)のであれば、ST-MMTするべきでしょう。
ご希望であれば「確定診断希望メール」してください。

「江戸川病院・メディカルプラザ市川駅での診断」はこちら。

「確定診断(生検)」メールはこちら。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/26
***

  

質問者様から 【質問3】

術後1年検診 薄い血流(低エコー+点状高エコー(+)
性別:女性
年齢:52
病名:
症状:
投稿日:2024年10月07日

いつも拝読させて頂いています。今回は術後一年検診の結果についての質問です。
まず私の今回のケースと類似していると思われる管理番号38526の方の質疑応答を熟読しました。
それを踏まえてお伺い致します。

●2023年10月(下旬)日
左C区域乳管がん温存手術 ステージ1 ルミナールA 浸潤径7ミリ 腫瘍径7ミリ
断端陽性なし リンパ節転移なし
核グレード1 組織学的グレード1(術後病理より) 放射線25回 補助治療レトロゾール服用中

●2024年4月(中旬)日
術後半年検診にて右乳房石灰化4ミリ所見も針指せずと言われたため田澤先生に5月下旬にマンモトームをして頂きました(結果陰性)同時にこの術後半年検診で左(術側)SCAR直下低エコー血流なしの所見ありでした。

●2024年10月(上旬)日(本日)
術後一年検診にてSCAR近傍に術後変化と思われる低エコー域とFluid(+)乳頭下からD区域方向に約24ミリ範囲に低エコー+点状高エコー(+)所々拍動派を認めますが既存血管の可能性あり。主治医によると薄い血流があるとのこと。

主治医はわたしは性格的に白黒はっきりさせないと気に病むタイプだから「念のためCNBやろうね」ということで
生検を受けて帰ってきました。主治医は他の患者さんなら3か月後ねというところだけど・・あなたの性格上ねという感じでした。上記の質問番号の方の回答にもあった通り術後一年というのは本物の腫瘍か創痕かの見分けが難しいようなのでCNBをして頂けたことには安心しています(万が一があっても命に係わる状況ではないと主治医談)

田澤先生の豊富な経験から肌感覚で構いませんので、この状況で乳房内再発である可能性についてコメントを頂けると大変有難いです。ご多忙とは重々承知の上ですが、何卒宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

術後一年検診にてSCAR近傍に術後変化と思われる低エコー域とFluid(+)乳頭下からD区域方向に約24ミリ範囲に低エコー+点状高エコー(+)所々拍動派を認めますが既存血管の可能性あり。主治医によると薄い血流があるとのこと。

主治医はわたしは性格的に白黒はっきりさせないと気に病むタイプだから「念のためCNBやろうね」ということで
生検を受けて帰ってきました。主治医は他の患者さんなら3か月後ねというところだけど・・あなたの性格上ねという感じでした。上記の質問番号の方の回答にもあった通り術後一年というのは本物の腫瘍か創痕かの見分けが難しいようなのでCNBをして頂けたことには安心しています(万が一があっても命に係わる状況ではないと主治医談)

田澤先生の豊富な経験から肌感覚で構いませんので、この状況で乳房内再発である可能性についてコメント
⇒「本物の腫瘍か創痕かの見分けが難しい」まさにこの通りだと思います。

確率的には(主治医の印象通り)「術後変化」だと思います。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/23
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