[管理番号:11322]
性別:女性
年齢:65才
病名:左乳癌
症状:
投稿日:2023年09月11日
初めまして。いつも前半はほっこりさせて頂き、後半はとても勉強になります。宜しくお願い致します。
10年前、健診にて左乳癌。dcis
手術は左乳房温存、乳頭切除、センチネル陰性。
乳房下縁の断端は5mmで陰性?→アリミデックス内服開始.放射線なし
病理
dcis.ER+.PR-.HER2+1.ki67<5%.NG1
手術一年後の検診にて断端近くに小嚢胞9mmあり、針生検で肉芽?と診断(組織はあまり取れていない)
手術後2年目では9→6mmの肉芽?の針生検も検体不適正にて経過観察。
その後の毎年の検診(エコー、マンモ)で肉芽?は変化なし
アリミデックスは4年で中止(他の病気のため)
手術から10年後、その肉芽?が形を変えて、エコーで(8mm)、組織診で浸潤癌と診断されました。
初手術から10年目の再度の左乳房温存手術。
造影CT、MRI、リンパ造影、リンパ節は写らず、腫れなし、腫瘍は限局。
病理は浸潤乳管癌、solid type NG2
ly0.V0.ER80%.PR0.ki67 20%、断端陰性、t=6mm
アロマシン内服開始。
先生のQ&Aを読ませていただくと、局所再発は取って終わりのようです。しかし新たな乳癌の場合は、その治療をするようです。
質問①
私は新たな乳癌なのでしょうか?局所再発なのでしょうか?
取り敢えずオンコタイプはだしました。
放射線よりも全身治療が先だそうです。
乳癌ガイドライン2022をみると、局所再発でも予後不良と、書いてあるのでとても不安です。
質問②
私の治療は今後どうしたらよいでしょうか?
オンコタイプを待っている間に放射線はできると思ったのですが、要らないそうです?先ずは全身からと。順番があるのですか?
先生の記事をみると、手術一年後の肉芽?を何とかしたかったです。
抗癌剤は細かい手作業が出来なくなると聞いているので避けたいですが、、
オンコタイプに、よりますか?
御忙しい所宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問①
私は新たな乳癌なのでしょうか?局所再発なのでしょうか?
⇒経過からは「どう考えても」局所再発です。
質問②
私の治療は今後どうしたらよいでしょうか?
⇒(初回術後に)放射線していないのだから「当然」放射線は必須となります。
薬物療法はOncotyepDXの結果に従いましょう。
先生の記事をみると、手術一年後の肉芽?を何とかしたかったです。
⇒正直…
「検体不良の挙句に、癌でした」では、余りにも困ったものです。
抗癌剤は細かい手作業が出来なくなると聞いているので避けたい
⇒その場合には(もしもRS>25となった場合には)TCではなくECにしてもらいましょう。(痺れはtaxaneです)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/9/18
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