まずは(随分、昔となりましたが…)今週のコラム42を読んでみてください。
この中の記載に「皮膚科紹介」とありますが、(実際はこの記載では端折っていますが)下肢に皮疹があり(それで、前医の担当医は)皮膚科を紹介しているのです。
その皮膚科での自己抗体だなんだと検査漬けで何ら解決しない診療は読んでもらえば想像つくでしょう。
私の経験では無論全員ではありませんが、症状が特に強い人の中で20%程度にこのような下肢の皮疹(皮疹があるだけでなく、寧ろそちらの疼痛症状の方がメインとなるくらい)を伴っていることに気付いていました。
★言い訳となるかもしれませんが…
私は皮膚科医でも(無論)無く、更に言えば(乳がんプラザのお陰?で肉芽腫性乳腺炎を日本一診ているとは思いますが)あくまでも「乳癌診療に比べれば圧倒的に」関心が薄いのはこれまた事実です。(スミマセン)
なので結節性紅斑(類似?)症状の合併がどういう意味を持つのか?についてはさほど気にしないようにしていました。(実際に肉芽腫性乳腺炎の治療としてステロイド投与すると、下肢の症状の方が速やかに軽快します)
結節性紅斑を調べると「炎症性疾患」や「自己免疫疾患」に出やすい(一つの原因ではなく、それらの結果として起こる)皮下脂肪に炎症がおこり結果として皮膚に結節が起こるとあり、更に難治性の場合にはステロイドが効果的のようなので、まさに合致します。
私なりの結論として
乳腺に起こる(無菌性で)ある程度自己免疫が関連して起こる肉芽腫性乳腺炎に、(炎症性疾患や自己免疫疾患に伴って起こりやすい)結節性紅斑が時に合併する。
そして、(合併したとしても)治療は(どちらも)ステロイドなので、(結節性紅斑を気にする必要は無く)肉芽腫性乳腺炎の治療をすればよい
是非、参考にしてください。