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非浸潤性乳管がん

[管理番号:10413]
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳管がん
症状:石灰化
投稿日:2022年7月4日

はじめまして。
6月(上旬)日にマンモを受け石灰化カテゴリー4と言われました。
6月(下旬)日に局所麻酔をして細胞検査をし、
1週間後に非浸潤性乳管がんと診断されました。

でも、手術をしてみたら浸潤してる部分が
見つかるかもしれないし、分からないそうです。
検査で、浸潤してない部分を取り逃がす事はよくある事でしょうか?

まだしこりになっていないとの事でしたが、
診察の後に受け取った説明記録には、
今回、みぎ乳房にしこりが見つかりました
大きさ5センチ とありました。

さらに、ホルモン受容体 陰性
HER2 陰性
組織グレード ハイグレード

ネットで調べたらトリプルネガティヴとあり、
進行ご早いようですが、浸潤しないか心配です。

ハイグレードなのも、予後が心配です。

手術は8月に全摘予定です。

非浸潤がんならそれで治療は終了。
再建は同時にしますか?後にしますか?
と言われましたが想像ができず、田澤先生はどちらが良いと思いますか?

3才の息子が寝た後に夜な夜な乳がんプラザQ &Aを見せて頂いています。

今から転院だと手術時期が遅くなってしまうのが
怖いのですが、先生からの所見も伺いたいと思っています。
同時に2箇所の病院で診て頂くことは可能なのでしょうか。

息子の為にまだまだ息子から見える場所に居てあげないといけません。

混乱していて乱文になり申し訳ないですが、
先生のご意見やアドバイスをお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

非浸潤癌の範囲が5cmだとして、その中に1mmの浸潤部分があっても「術前の組織診では解らない」のは当然です。
病変全体を(手術標本で)評価して、初めて「全てが非浸潤癌なのか?」判明するのです。

そもそも(現時点では)非浸潤癌なのだからサブタイプを測定すること自体、まったく無駄! 気にしないように(そもそも非浸潤癌でHER2検査は適応外ですよ)

同時再建するかどうか?は純粋に自分の問題であるので、(そのことについて)私がコメントすること自体無意味です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/12
***

質問者様から 【質問2】

抗がん剤について
性別:女性
年齢:46才
病名:乳がん
症状:非浸潤がんから浸潤がん
投稿日:2022年8月16日

お世話になります。

以前、非浸潤癌について相談させて頂いた者です。

その後、右側全摘手術と病理検査を経て細かい内容が決定が判りました。

非浸潤のはずが浸潤部分が3箇所見つかりました。
浸潤部分は(0.6 0.3 0.1センチ)
非浸潤部分(4.4 2.4 4.3センチ)
ステージ 1
組織学的異形度 1
ホルモン受容体 陰性
ハーセプテスト 3+

今後の治療は再発予防として
TC療法 ドタキタセル+シクロホスファミドを
3週間毎に4回
ハーセプチン点滴を3週間毎に18回
と説明されました。

抗がん剤は抵抗がありますが、それ以上に再発が怖い
ので頑張ろうと思います。

田澤先生に伺いたいのは、
治療に使うお薬や期間はこれで妥当と思いますか?

田澤先生の元で治療を受ける場合は入院しなくとも、
通院で治療できますか?

田澤先生にセカンドオピニオンして頂ける場合は
どちらにご連絡したらよろしいですか?

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

最大浸潤径が6mmですね?
5mm以下ならば無治療となるところですから、微妙な数値と言えます。

TC+trastuzumabは(抗HER2療法をやると決めたのであれば)妥当です。
セカンドオピニオンは不要ですよ。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/29
***

質問者様から 【質問3】

分子標的薬について
性別:女性
年齢:46
病名:乳がん
症状:石灰化で見つかりその後摘出してステージ1 HER2陽性乳がん
投稿日:2022年8月31日

先日はありがとうございました。

田澤先生のお言葉に背中を押して頂き、
セカンドオピニオンは受けずに今の病院が提案してくださった
治療を受け始めました。
8/(下旬)ハーセプチン
8/(下旬)初めてのTC療法をしてきました。

このまま、ハーセプチンの効果を信じて治療を進めていきたいと
思ったのですが、同じように初期のHER2乳がんで
ホルモン陰性の方が「パージェタ」という
お薬を使っているそうで、とても興味深くネットで
お薬について検索しています。

管理番号7404 も拝読させて頂きました。

私もホルモンが効かないので今度再発してしまったら
一生抗がん剤と思うと恐ろしくて、
使えるものなら再発してからではなく、
間に合うなら今からパージェタ追加できたら安心です。

田澤先生の患者ではいのに縋り付いてしまい
心苦しいのですが、
田澤先生が私の主治医だとしたら、どうしてもと
頼み込んだら化学療法をパージェタ追加しての処方
に切りかえる事を検討して頂けますか?
それとも、最初TC+ハーセプチンで継続ですか?

今は乳腺外科の主治医から離れ、今は腫瘍血液内科に
バトンタッチされているのですが、
質問があれば乳腺外科に予約を取り直してくださいと
言われていますが、確かにその通りですが、
目の前に専門の先生が座ってるのにその場で聞けないのは歯がゆいです。

最後余談まで入れてしまい申し訳ありません。

どうか、田澤先生の力強いお言葉をお待ちしております。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

Pertuzumabの添付文章をお読みください。(ネットで何でも見れる時代です)

(以下、抜粋)
HER2陽性の早期乳癌の術後患者のうち、再発リスクの低い患者(リンパ節転移のない患者)における本剤の有効性及び安全性は確立していないことから、再発リスクが高い患者を対象とすること。

理解できましたか? 質問者は絶対に適応基準から外れます。(もしも行ったら保険で査定されます)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/8
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