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非浸潤性乳管がんの診断について

[管理番号:9456]
性別:女性
年齢:41
病名:非浸潤乳管がん
症状:
投稿日:2021年6月6日

 2月のがん検診でカテゴリ3の要精密検査の診断を受け、精密検査(マンモ、エコー)を実施したところ、左乳房に乳腺の石灰化が広範囲に見つかったため、マンモトーム検査(4本採取)を実施したところ、「DCIS」の判定が出ました。

 このため、大学病院を紹介され、そちらでもマンモ、エコー、MRI、PET等の検査を実施し、かつ精密検査時の持ち込みブロックの病理検査も実施しました。
その結果が次の通りです。

 ①持ち込みブロックについて、「小葉や乳管を伴ったにゅせん組織4本採取され、うち1本で、検体辺縁部に約1㎜の腫大核を有する平坦状の小型乳管集簇を認める。
LowgradeDCISではあるが、量的に少なく「疑い」に留める。
ER(+;100%)PgR(+;
100%)Ki-67;5-10%
 ②MRIの所見は、「造影前T1W1で左乳腺内に線状~粒状の高信号が認められる。
血性分泌物を含む乳管を見ていると考えます。

DCISと関連の強い所見です。
BD領域~乳頭下(深部やや情報まで)に病変の存在が疑われます。

 「このままでは、がん細胞ではあるが、量が少ないため、確定診断ができません。」と言われ、1度目のマンモトームでがん細胞の一片を採取していることから、残された細胞を採取したく、マンモトーム(4本採取)を実施しました。
その結果が次の通りです。
「小葉や乳管を伴った乳腺組織が採取されており、2の検体で800μmの平坦状病変を認める。
Ki-67;1-2%。
悪性病変とはいいがたい。

 今後の方針としては、経過観察で半年に一度検診を受診するよう言われております。

 1度目の検査結果でDCISとの診断が出ていて、大学病院の病理検査でもがん細胞を認めているにも関わらず、採取された量が少ないという理由で、経過観察でよいという診断をうけてしまい、大変心配しております。
体内にがん細胞があるのに、本当にこのまま経過観察でよいのでしょうか。

 もし、田澤先生ならばどのような判定をなさるのか、先生に診察していただけるのか、是非、回答いただければと思います。

 よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「もし、田澤先生ならばどのような判定をなさるのか、先生に診察していただけるのか、是非、回答いただければと思います。」
⇒ST-MMTを2回行っているのですね?

「平坦型異型(flat epithelial atypia)」であれば、ある程度広範囲の採取(つまり、摘出生検:手術)をお勧めします。
 ご希望であれば「手術相談メール」を。

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