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肉下種性乳腺炎について

[管理番号:9413]
性別:女性
年齢:36歳
病名:乳腺炎、関節炎
症状:乳房のしこり、痛み 関節の痛み
投稿日:2021年5月23日

はじめまして。

「肉下種性乳腺炎」について情報を求め、田澤先生のコラムに辿り着きました。

ご教授賜れますと幸いです。

現在、大学病院の乳腺外科にて乳腺炎、リウマチ・膠原病科にて関節炎と診断を受け、
プレドニンを服用しています。

下記の経過を経て現在に至ります。

【経過情報】

2019年5月に出産。

右乳房は陥没乳頭でほぼ使えず、左乳房で母乳育児。

今年3月中旬頃、右乳房に痛みとしこりを感じ、乳腺外科を受診。

乳腺炎と診断され、抗生物質と痛み止めを服用。

症状は改善せず、3月(下旬)日にセカンドオピニオンで別の乳腺外科を受診。

超音波所見で膿が溜まっているとのことから、その場で切開手術。

切開手術から6日目、右手首と右肘に痛みがで生じ、翌日には右手の甲が腫れる。

さらに翌日には両膝と両足首も痛み出し、数日で歩行が困難な状態に。

ー4月(上旬)日、乳腺外科の先生に症状を診てもらうも、
原因がわからないといわれ大学病院の総合診療内科への紹介状をいただく。

同日、大学病院を受診し、血液検査とレントゲンを撮るも原因不明。

(4月(上旬)日に、乳腺炎の方はほぼ治ってると診断され乳腺外科への通院は終了)

ー4月(中旬)日 関節の痛みは改善せず、大学病院内のリウマチ・膠原病科を受診。

血液検査は、リウマチ、膠原病、細菌感染の疑いはなし。

切開手術の影響で免疫の異常が出たのかもしれないと診断され、プレドニン15mgを服用。

ー4月(下旬)日 関節の症状が少し改善し、プレドニン10mgに減量。

同日、念のため乳腺炎の状態も診てもらった方がいいといわれ大学病院内の乳腺外科を受診。

超音波所見にて膿が溜まっていたため、その場で再度切開手術。
ドレーン装着。

大学病院の乳腺外科で複数の先生が術後の診察をしてくださり、
うち何人かの先生が「もしかしたら肉下種性乳腺炎かもね」と口にされました。

その場合、治りにくい、再発しやすい、治療方法はステロイド服用とききました。

ただ、リウマチ・膠原病科にてすでにプレドニンを服用中のため、効果があるかもしれないからこのまま様子を見てみましょうといわれました。

【お伺いしたい内容】

下記の3点について、お伺いできますと幸いです。

(1)一連の症状から推察できる範囲で、田澤先生であれば「肉下種性乳腺炎」と思われますでしょうか。

(2)今から針生検査をした方がいいと思われますか。

※大学病院では、確定診断のためには針生検査が必要だけれど、
「肉下種性乳腺炎」と確定診断したところですでにプレドニンを服用しているため診療方針に変更はないし、
乳腺炎そのものは徐々に良くなってきている現状としては針生検査をするか微妙なところといわれました。

(3)今後のプレドニンの減量ペースについて。

※プレドニンは15mg(1週間)→10mg(10日間)→7.5mg(2週間)→5mg(現在)と服用中です。

関節の炎症は大きく改善しており、リウマチ・膠原病科の先生は、長く服用するのは良くないものなので、今後も段階的に減らしていきますといわれています。

ただ「肉下種性乳腺炎」の可能性がある場合、ステロイドをこのまま減量して大丈夫なのか相談しました。

しかし、リウマチ・膠原病科では「乳腺炎のことはわからないからなんともいえない」、
乳腺外科では「確定診断ではないからなんともいえない。
関節炎の炎症の治療のペースで様子みましょう」といわれました。

現在のペースだと、5mgも2週間服用後に減量となると思われます。

田澤先生の「肉下種性乳腺炎」のコラムで再燃防止のため長期服用を提唱されていることを拝見し、
減量ペースに不安を感じています。

【その他】

現在、ドレーンははずれ、切開の傷もふさがりつつあります。

超音波所見では乳腺炎の症状は改善しているといわれましたが、乳房の半分くらいの範囲がしこりで固く、時折痛みを感じます。

切開後の乳腺炎の経過がそういうものとして、このまま経過観察する方がいいのか、
「肉下種性乳腺炎」の可能性ありとみて、減量ペースについて再度相談した方がいいのか不安です。

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、ご回答賜れますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

症状は明らかに「肉芽腫性乳腺炎」です。
たまに「全身の関節炎症状」を伴うところも、全く矛盾しません。(肉芽腫性乳腺炎の治療効果とともに改善します)

★因みに無駄な「抗生物質や切開をされている」ことも、大変残念に感じています。
(今後は「断固」拒否しましょう)

まずは、「乳癌手術のブログ 2020/11/7 肉芽腫性乳腺炎 独り言」を読んでいただき、その上でステロイドの使い方については
乳癌手術のブログ 2020/9/3 肉芽腫性乳腺炎の処方箋(お節介?)』を参照してください。

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

ご回答くださり誠にありがとうございます。
性別:女性
年齢:36
病名:乳腺炎、関節炎
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

お忙しい中ご回答をくださり誠にありがとうございます。

『明らかに「肉下種性乳腺炎」』なんですね。
田澤先生にご相談して良かったと思いました。
先生の「肉下種性乳腺炎」関連のコラムはほぼすべて拝見いたしました。
ネットでも関連情報が少ない中とても参考になりました。

まだしこりと時折の痛みがある状態で不安を抱いています。
今後、是非田澤先生の診察を受けたいと思っております。
どうかよろしくお願いいたします。

<Q&A結果>