[管理番号:9380]
性別:女性
年齢:60歳
病名:右浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2021年5月11日
田澤先生、いつもこちらのコーナーで学ばせていただいています。
2018年4月に右側浸潤性乳管癌全摘手術と同時乳房再建手術をしました。
浸潤径 1.6cm
グレード 1
ER 陽性
PgR 陽性(のちにオンコタイプでは陰性)
HER2 陰性(1+)
センチネルリンパ節 1/3(マクロ転移)
術前、クリニックと手術した病院での計3回のエコーでは腋窩転移は見つからず、術中センチネル生検で3つのうち1つにマクロ転移が見つかりました。
この病院では微小転移または1個のマクロ転移の場合は郭清省略(同意書にサインしてました…)術後に抗がん剤という方針だったため郭清しませんでした。
術後に腋窩転移の話を聞きましたが、抗がん剤にはどうしても抵抗があり、ki67の数値は術前、術後とも示されなかったのでオンコタイプDXを受けることにしました。
その結果は「スコア25 5年再発または死亡率15% +化学療法で13%」という悩ましいものでした。
上乗せ2%をどう捉えるか悩んだ結果、ホルモン療法のみにして術後3年、現在に至っています。
全摘だったので放射線治療もなく、本当に郭清しなくて大丈夫だったのか不安で、定期検診のときに言ってみたこともありますが、「浮腫のリスクがありますからねー」とあまり取り合ってもらえませんでした。
半年に1回のエコーは技師さんによるものです。
先日、こちらのQ&Aで同じようにマクロ転移の方に先生がなぜ追加郭清を検討しないのかと回答されていたので、私も今からでも郭清すべきなのかとの思いが強くなってきました。
担当医は追加手術には消極的と思われるので、手術した病院を通さずに田澤先生に郭清手術をお願いすることは可能でしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
(強く勧めるわけでは無論ありませんが)、「強い不安を抱えているとしたら」追加
郭清を行う事でそれは解決できます。
「担当医は追加手術には消極的と思われるので、手術した病院を通さずに田澤先生に郭清手術をお願いすることは可能でしょうか。」
⇒それは可能です。
ご希望であれば「手術相談メール」してください。
質問者様から 【質問2 】
追加郭清
性別:女性
年齢:60歳
病名:右浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2021年5月18日
3年前の手術で郭清省略だったものを追加手術すべきかと質問させていただきました。
お答えいただき、どうもありがとうございました。
手術となると、再建したインプラントは取り出してするのか、だとすれば入院期間も長くなるのか、いろいろ考えていました。
心配性でもありますが、物事をいい方に考える面もあり、先生のお答えにあった「(追加郭清を)強く勧めるものではない」との言葉に安心感を得ました。
必ずしも郭清しなくてもこのまま定期的に検査を受けて経過観察でもいいでしょうか。
私が不安だったことというか、信頼していいのか疑問だったのは「医師自らしないエコー」だったのかもしれません。
田澤先生に診ていただければ安心できると思うのですが、その場合は市川に予約を入れればよろしいのでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「「(追加郭清を)強く勧めるものではない」
⇒この真意は、
手術しても(幸運にもリンパ節転移が残存していない場合には)「リンパ節転移はありませんでした」という結果となる可能性の方が(おそらく)高く、
その際に『なんだ! 手術して損した』★と、感じるような方には勧められないという意味です。
ただ、忘れてならないのは『手術しない限りは本当にリンパ節転移が残存していないのか?は確認できない』★★という事実です。
質問者にとって★と★★のバランスで決めるべきなのです。
「手術となると、再建したインプラントは取り出してするのか、だとすれば入院期間も長くなるのか、いろいろ考えていました。」
⇒インプラントは全く無関係
2泊3日の手術です。
「必ずしも郭清しなくてもこのまま定期的に検査を受けて経過観察でもいいでしょうか。」
⇒上記参照
「田澤先生に診ていただければ安心できると思うのですが、その場合は市川に予約を入れればよろしいのでしょうか。」
⇒その通りです。