[管理番号:7969]
性別:女性
年齢:36歳
病名:線維腺腫
症状:
田澤先生はじめまして。
いつも乳がんプラザにはお世話になっております。
36歳出産経験なしです。
質問失礼いたします。
今年5月中旬、以前(2018年秋頃)より気になっていたしこりに加え、脇が痛み出したため、近所の乳腺外科を受診しました。
マンモ、エコー検査の後、細胞診となりました。
エコー中に細胞を取ると言われ、結果は1週間後とだけ言われたので不安に思い、なぜ細胞診を行なったのかをこちらから確認したところ、血流が豊富なため細胞診を行なったとのことでした。
この頃は乳がんプラザとも出逢えてなく、少し軽い気持ちで受診し、異常なしと言われると思っていたので、突然の検査に動揺し、悪性の可能性や何か病気の可能性があるのかを聞いたところ、忙しいから1週間後にとだけ言われてしまいました。
生きた心地がしない日々を過ごし結果を聞きにいったところ、細胞診の結果は線維腺腫でした。
知識がなかったため線維腺腫についてや今後気をつけること、脇の痛みについて聞いてみたのですが、良性のしこりだから問題ない、また半年後に来てくださいとだけ言われ、何も聞くことができないまま半年を過ごすことになりました。
(性格的に強く説明を求められず、そのまま帰ってしまいました。)
その際は線維腺腫と判明したはずなのになぜまた半年後に受診しなければいけないのかも分かりませんでした。
しかし良性と言われたことに少し安心してしまいました。
その後一向に不安がとれず、医師からの説明がほとんどなかったことでネットで調べる日々が続き、元々気が小さく軽いパニック障害を持っていることもあり、鬱々とした状態が続き体重がどんどん減少し、以前からあった脇の痛みもどんどん酷くなっていきました。
働くこともできなくなってしまったところ、こちらの乳がんプラザに出逢い、体重減少や脇の痛みについて学ばせていただきました。
本当にありがとうございました。
半年間ずっと気が晴れず、常に乳がんの心配をしていたため、一刻も早く診断していただきたいと思い田澤先生にお願いしたかったのですが、
恥ずかしながら細胞診や採血でも過呼吸に近い状態になってしまうほど気が小さく、自分の身体のことなのにまた針を刺されることが怖く、またパニック障害の発作のため電車に乗ることが困難で田澤先生の病院までたどり着く自信がなく、半年が過ぎてしまいました。
今思えば乳がんプラザに出逢った段階ですぐに先生の元に行けばよかったのですが。
先日経過観察のため同じ病院を受診しました。
そこで元々あったしこりの隣、乳管に連続する形?で新たなしこりが発見されました。
元々のしこりは形も大きさも変化がなかったようです。
新たなしこりに細胞診を行いましたが、細胞が十分に取れていなかったため判定不能となり、別の病院で針生検を行なってほしいと紹介されました。
半年前にはエコーで確認できなかったしこりとのことです。
急に出現したことから細胞診を行ったと説明がありました。
元々の線維腺腫と言われたしこりは1cm、
乳腺表面、境界明瞭、内部がやや不均質、血流が豊富で分葉状の小隆起があるとのこと。
腋窩リンパ節は小さく丸い腫脹したものがあるとのこと。
細胞診でクラス2だったようですが、診断はカテゴリー4とのことです。
線維腺腫と言われていましたが、本当に線維腺腫と思って良いのか怖くなってしまいました。
また、今回発見されたしこりは
乳管に連続する形で見られ、やはり1cmほど。
半年前には見られなかったとのことです。
線維腺腫、乳頭腫?、乳腺症の可能性があると説明がありました。
大変失礼ながらどちらの診断も信じることができず、また今回は説明を求めましたが、専門用語ばかりで理解ができず、とにかくこの病院ではこれ以上の検査は不可能なため、生検してくださいとのことでした。
この病院では万が一癌が見つかった際、手術はできないので生検してしまうと傷になって分かりにくくなってしまうとのことで生検はどなたにも行なっていないそうです。
どちらにしてもこの病院ではなく、田澤先生に診断して頂きたいと思っていました。
半年以上眠れない日々が多く、検査の怖さもあり、自身の精神力の無さから電車に乗れなくなり、田澤先生のところに行かなかったことを後悔しております。
すでに他の病院への紹介状を渡されたのですが、田澤先生に生検をお願いすることは可能でしょうか?
有無を言わさず大きな病院への紹介状を渡されてしまったため、江戸川病院への紹介状ではなく大変申し訳ありません。
データを持っていくことは可能です。
江戸川プラザにて毎水曜日の外来診察に新規で受診すればよろしいでしょうか?
弱音ばかりの長文失礼いたしました。
お忙しいなか大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「この病院では万が一癌が見つかった際、手術はできないので生検してしまうと傷になって分かりにくくなってしまうとのことで生検はどなたにも行なっていない」
→針生検しない(できない)乳腺外来に「一銭の価値もあるのか??」
私には、とても信じられないし、あってはならないと思います。 『今週のコラム 209回目 ここまで来て、質問者も「もう限界だ」と感じ、QandAを送ったのです。』をご参照ください。
「江戸川プラザにて毎水曜日の外来診察に新規で受診すればよろしいでしょうか?」
→是非、「確定診断希望メール(生検希望メール)」してください。
水曜日「予約外」外来では「100%癌」という所見以外は、原則「後日、市川で生検予定をたてる」だけとなります。(外来患者さんの待ち時間の関係で)
★質問者の場合には、上記には当てはまりません。上記メールで申し込んでもらえば「その日に2つとも生検(MMTEもしくはCELERO)」して2つとも100%確定診断します。
〇ちなみに…
今回の内容からは「線維腺腫、乳管内乳頭腫」が疑われるというその医師の画像診断は妥当なように思います。(ただし非浸潤癌と画像所見が似ているし、半年間で本当に新たにでてきたのであれば、なおさら「それを疑うべき」なのです)