[管理番号:301]
性別:女性
年齢:42歳
今日は。
血性分泌液の可能性のQで何度か質問させていただいた者です。
近々そちらにお伺いする予定なので、掲載するかどうかはお任せいたしますが、疑問に思ったことがあり、経過報告もかねて投稿いたします。
マンモグラフィ&エコーでは
非浸潤ガンを見つける精度はあまり高くなく、
乳房MRIは約90%見つかると言う一般人の方のコメントを見ました。
そんなに違いがあるとは知らず、2~3年に1度乳房MRIを検診で受けたら超早期で見つかるのにと思ってしまいましたが、0期で見つかる人数を増やすより、治療すれば生存できるであろう初期の方を広くピックアップする意図何でしょうか?
抗がん剤治療をやるかやらないかの差は、おおきいです。経済効果にも影響したりして、何て思いました。
私の今
乳房 MRIの結果を見ましたら、はっきりと円い原発巣と、入管に広がった癌?が見えました。
素人目には硬癌らしい上方に向かって結構広がっている感じに見えました。
主治医からは思ったより広がっている、という話と、今の段階で言えるのは、手術方法は温存で扇形に切除がお勧めと説明がありました。
病理の結果は一部だけわかっていますが、核異変度グレード2 、正確には忘れましたが、増殖の早さを表す数字が30%投稿高い、顔つきの悪いタイプらしいです。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
おはようございます。田澤です。
「マンモグラフィ&エコーでは非浸潤ガンを見つける精度はあまり高くなく、乳房MRIは約90%見つかると言う一般人の方のコメント」
⇒これについては、誤った理解だとは思いますが、(少なくとも私は)存在診断目的で乳房MRIを撮影することは無い(ごく稀なケースとしてMMGでFADがあるが超音波で見つからない場合に行う事は有りますが…)ので正確な比較はできません。
と言う事で(若干、主観的な感覚となりますが、)「MMGでの石灰化に勝る早期発見(非浸潤性乳管癌)は無い」と思っていますし、「きちんとした超音波は非浸潤癌を見逃さない」と思っています。
因みに「乳房MRI」は造影しなければ、精度は高くないし、(時間やコスト、造影剤による副作用を考えて)「非造影MRIとした場合」検診目的の使用は推奨されていません(乳癌学会 推奨度C2)
回答
「乳房 MRIの結果を見ましたら、はっきりと円い原発巣と、入管に広がった癌?」
⇒「石灰化」の存在と「血性乳頭分泌」を考え合わせると「硬癌とはいっても、乳頭腺管癌崩れの硬癌」なのだと思います。
原発巣からの乳管内進展が見えていると思います。
手術としては「乳管の拡がりを含めた」温存術となります。
「扇形切除がお勧め」となっていますが、もともと「私が出身である東北大学」では(円状切除はもともと行わず)全ての症例で「乳管の拡がりを意識した」扇状切除を温存術の標準としています。
「核異変度グレード2 、正確には忘れましたが、増殖の早さを表す数字が30%投稿高い、顔つきの悪いタイプ」
⇒核グレード2、Ki67が30%ということだと思いますが、この数値では「標準」であって、何をして「顔つきの悪いタイプ」と言っているのか不明です。