[管理番号:7047]
性別:女性
年齢:43歳
病名:粘液癌
症状:
初めまして、よろしくお願いいたします。
自分でしこりを見つけ、10月に乳がんとの確定診断を受けパニックになっているところ、先生のこちらのページを見て冷静になることができ救われたものです。
2017年6月に健診にてマンモを受けた際には問題なしでした。
11月に部分切除の手術をうけ、リンパ節転移なし、術後の病理検査にて切り口にも癌が見られなかったとのことで安心していたところ、ki67の数値が50%と高値のため抗がん剤(TC×4回)が必要と言われ再びパニックに陥っております。
術前には抗がん剤は不要なタイプと言われていました。
サイズは2.1センチ、ステージはⅡaとのことです。
叱られてしまいそうですが、ki67が高いと悪性度が高く予後が悪い、ルミナールb は悪性度が高く予後が悪い、というようなサイトを目にしてしまい振り回されております。
また主治医から、1年前のマンモでうつっていなかったというのもこの数値が高いことに関係があるのかも、と言われたのですが関係ありますか?単なる見落としかと思っていたのですが。
先生がおっしゃっているように、予後はステージで(Ⅱaだから悪くはない)、この数値は治療方針の決定に有効なだけ、との認識で合っていますでしょうか?
上記の質問とは矛盾してしまうかもしれませんが、不安で仕方がないので質問させてください。
ki67が高いとガンが全身に散らばっている可能性が高いのでしょうか?
それとも散らばっている場合に再発する率が高いということでしょうか?
粘液癌は進行が遅く大人しいガンと学会のサイトで見かけ安心してしまっていたのですが、ki67が高値の場合はあてはまらないのでしょうか?
そういうことではなく、先生がおっしゃっていたと思うのですが、組織型は関係ないのでしょうか?
このような場合、オンコタイプdx はしてもしなくてもさほど変わらないでしょうか?抗がん剤は想定していなかったので激しく動揺しております。
うまく質問をまとめられているか心配ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「また主治医から、1年前のマンモでうつっていなかったというのもこの数値が高いことに関係があるのかも」
→全く根拠がない。
「この数値は治療方針の決定に有効なだけ、との認識で合っていますでしょうか?」
→その通り。
「ki67が高いとガンが全身に散らばっている可能性が高いのでしょうか?」
→無関係。
Ki67とは、「癌細胞の細胞分裂期にある割合」にすぎません。(つまり、増殖速度)
転移(血管内へ浸潤したり、臓器に生着したりする)とは無関係。
「組織型は関係ないのでしょうか?」
→関係ありません。
「このような場合、オンコタイプdx はしてもしなくてもさほど変わらないでしょうか?」
「抗がん剤は想定していなかったので激しく動揺」
→それならば、OncotypeDXすることが一番の解決です。
実はルミナールAだった(抗がん剤による上乗せが無かった)ということも十分にあり得るし、(逆に)もしもルミナールBなら「悩むことなく、抗がん剤へのmotivationに繋がる」わけです。
つまり、「どちらに転がっても」無意味な思考の堂々巡りからは解放されるのです。
質問者様から 【質問2 】
温存乳房の皮膚に紅斑?
性別:女性
年齢:46
病名:
症状:
投稿日:2022年4月12日
2018年発症時に質問させていただき、それ以降もこちらのサイトで勉強させていただいております。
お忙しいのにこのような場を設けていただき感謝しております。
その後オンコタイプの話をしたのですが、主治医が積極的ではなく話がスムーズに進まず、焦ってしまいそのまま受けずにTCを行いました。
今回の質問です、よろしくお願いします。
温存した乳房の皮膚に痛くも痒くもない紅斑?(押すと赤みは消えます)がかれこれ10日ほど消えません。
見つけた日は、ポチッと小さなものでしたが、翌日からはポチッとではなく皮膚の赤みに変わりました。
表面を触ると少し盛り上がっています。
乳房以外にこういったものが出たこともあり様子を見ているのですが、不安な日々です。
これができる2週間前に、医師による定期検診のエコーと視触診を行ったばかりのため、以下迷っております。
このまま様子をみるか
乳腺クリニックを受診するか
皮膚科を受診するか
ご教示いただけますでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
このまま様子をみるか
乳腺クリニックを受診するか
皮膚科を受診するか
ご教示いただけますでしょうか。
⇒もう少し様子を見ましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/20
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