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術後病理結果について治療方針

[管理番号:6787]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:

乳癌と診断され、8月(下旬)日過ぎに手術しました。
CT,MR後、癌が1.7ミリリンパ節に
転移なしとなり、広がりもそんなになく、
部分切除の温存手術になりました。
しかし、病理結果が出まして、癌が2センチでステージ2、非浸潤部の広がりがあり、大きく切断したものの、切除断片が陽性で取りきれてない癌があるとの事で、主治医から、
①日帰りの追加切除後放射線治療とホルモン療法(10月予定)
②手術はしないで放射線治療とホルモン療法
③全摘手術(10月予定)
と3つ方針の中から決めなければなりません。
どの方法が最善なのかかなり迷っています。

ER99%、PgR99%、HER2 無 1+
ki61 30%
核グレード2
です。

日帰り手術は局部麻酔の為、自分の精神状態が不安もありますし、全摘にしても8月に手術したばかりでまたすぐ全摘手術して体が大丈夫なのかなどいろいろ不安もあります。

放射線治療なら、すぐに始められるので癌の進行度もおさえられるのかと思ってみたり、この際に全摘した方が今後の為にも良いかなとも思ってみたり悩み中です。

アドバイス何卒よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①日帰りの追加切除後放射線治療とホルモン療法(10月予定)」
「②手術はしないで放射線治療とホルモン療法」
「③全摘手術(10月予定)」

→断端陽性であれば、追加切除すべきです。

 それでは①か③どちらか?

 これは「腫瘍の拡がり」次第です。
 ★ある一方向(例えば外側)のみの断端陽性であれば、「その方向のみを追加切除すれば、確実に断端陰性にできる」公算が大きいので①でいいですが、それに対し 
  多方向(外側も内側も)断端陽性であれば、①では不十分であり③が必要となります。

 上記(一方向のみの追加切除で確実に取り切れるのか?)について、きちんと説明してもらいましょう。

 
 


 

質問者様から 【結果2 返事】

性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌(硬癌)
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

早速のご返答大変ありがとうございます。
診察、手術と忙しい中で、たくさんの乳癌の皆さんのお返事に応えられている姿勢に感謝しかありません。

乳癌と診断されて以来、何が悪かったの?何で私?育児、家事、学校行事、仕事とたくさんやらなきゃいけない上に自分の病気?それも癌?どうしたら?と毎日立ち直れず、受け入れられずにいました。
そしてやっと手術が終わり次のステップに行こうと前向きになって来た所、病理結果でさらに結果が悪い上に断端陽性となり、再手術となり、病院や医師への不信、自分運命にかなり落ちました。
もう手術じゃなく、放射線治療、ブーストでいいんじゃないかと思ってたのですが、先生からの的確なご返答に、もう一度ちゃんと主治医と話して決めようと前向きになれました。
前向きになれたのも、たくさんの方々に誠実に応えられている先生に力を頂いたおかげです。
大変ありがとうございました。

<Q&A結果>

 
 

 

質問者様から 【質問3 術後病理結果について治療方針】

性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:

管理番号6787で以前質問させて頂き、回答頂いた者です。

前回はお忙しい中質問に回答頂きありがとうございました。
温存手術後、断端陽性になり、田澤先生のご意見を参考にさせて頂き日帰り手術をして来ました。
今回は当初の予定して部位とさらに念のため最外側を追加切除してもらったのですが、断端は陰性にはなったのですが、さらに追加切除した所にもガンが見つかり、非浸潤ガンも見つかりました。
主治医は今回で取りきれたかもしれないし、今回じゃない場所にあるなもしれないので、より安全を選ぶには全摘した方が良いという提案をされました。

(1番最初の手術をする時にMRIをとったのですが、造影剤を使っていない為に写ってないものもあるかもしれないからと言われました。)今回はkiがグレーゾーンだった為、オンコタイプも調べましたが、おとなしいタイプと言う事は分かったのですが、
放射線治療ではダメなのか質問したところ、こればかりは実際やってみないと分からないが放射線よりも全摘した方が何年後先の再発を防ぐ為にも良いと言われたのですが。
温存手術、日帰り手術と手術がたて続けにあって怖じけづいているのと。
放射線の有効性は全摘よりも低いのか、こればかりはやって見ての効果次第だと思うのですが。
どれが自分の治療には本当に良いのか迷っています。
周りの同じような症状の方は放射線治療をやってます。

次何かあったら田澤先生にお願いしようと思っていたのですが、決断を迫られて折、
また乳ガンプラザさんもかなりの方がいらっしゃると思うので、時間がかかるかな、
もうすぐガンと分かってから半年になろうとしているのに手術ばかりで次の治療に進まず、早く治療に入りたいと不安の日々で質問させて頂きました。
お忙しいところお手数おかけします、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

メールを読んでまず感じたのは「局所療法(手術や放射線)」と「全身療法(薬物療法)」を明確に分けることです。
物事はシンプルに考えましょう。

質問者の文面に「OncotypeDXで大人しい」ことを「追加切除しなくてもいいのでは?」という理由にしようとしている節がありますが…
 それは全く無関係。
 完全に切り離さなくては物事は「複雑怪奇」なものとなります。
 前者(OncotypeDXの結果)は全身療法のためにあり、後者(追加切除すべきか?)は、あくまでも局所療法なのです。(「大人しいから」という理由で「手術は不要」と考えることは止めましょう)

「さらに追加切除した所にもガンが見つかり」
「主治医は今回で取りきれたかもしれないし、今回じゃない場所にあるなもしれない」

⇒??

 断端は陰性だったのですよね?
 文面からの(私の)理解では「断端にいたるまでの途中に癌があった(多発という意味?)」というのであれば、(それも取り切れているわけで)問題はないのです。

 「今回じゃない場所にあるなもしれない」
 ⇒それを言ってしまえば…
  そもそも「温存手術という手術術式の存在意義がなくなる」
  そう思いませんか?

「放射線よりも全摘した方が何年後先の再発を防ぐ為にも良いと言われた」
⇒そんなことは今更言うことではないですよ。

 質問者のケースに限らず、全てのケースで
 「全摘では局所再発はなし、温存+術後照射では10年で5%未満の温存乳房内再発のリスクがある」
 これが大前提です。

 温存術は(その大前提を理解したうえで)「乳房を残したい」として選択されるものなのです。

 
 

 

質問者様から 【質問4 術後病理結果と手術について】

性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:硬癌

今回も質問に回答して大変大変ありがとうございました。
管理番号6787です。
日帰り手術の病理結果、全摘した方が良いと家で落ち着いて病理診断をみたところ、今回は検体を2つ(前回追加とさらに追加切除)とったのですが、1つは下床断端陽性と記載されてありました。
もう1つの検体は下床は陰性だったのです。

全摘をする事に決めたのですが、ぜひ田澤先生に手術をお願いしたいのですが、最短だといつ頃になりそうでしょうか。
今通っている病院は11月初旬に行うと言われているのですが、主人の仕事の関係上11月中旬以降厳しくなるので、田澤先生の手術をあきらめなければならないかと思いつつ最後にあがいて質問させて頂きました。

 

田澤先生から 【回答4】

了解しました。

昨日、日程変更により11月一けたに1枠空きがあります。
今週中に「手術申し込みメール」してもらえば(外来受診などの)日程相談ができます。

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