[管理番号:6759]
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
症状:
2年前にステージ3の乳がんになり、手術、抗がん剤治療を終え、現在ホルモン療法中です。
以前こちらのQ&Aで、「再発しても腫瘍マーカーが変化しないタイプもある」というような回答を読みました。
現在経過観察中ですが、定期検査でCTやPETはしていません。
マーカーに出ないタイプというのは、自覚症状が出て気付くという感じになるのでしょうか?
骨ならば痛み、肺では咳や息切れといった感じですか?
最近何となく怠いと感じる事があるのですが、ホルモン治療の副作用にそのような症状はありますか?
転移の症状では…と不安になります。
(定期検査で血液検査はしています)
また、転移の成立とは一定量の残された癌細胞があったとしても、再発するか否かは、個人の免疫力によって変わってくるのですか?
少量であれば薬物療法や自己免疫で消えるが、自分の免疫力では
消せないとなった時に成立するといった考えでしょうか。
最後にルミナールタイプでも、例えば「ki高値と低値」「ステージ1と3」などで再発しやすい時期も多少変わりがあるのでしょうか?
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「マーカーに出ないタイプというのは、自覚症状が出て気付くという感じになるのでしょうか?」
→無論、そういうケースもありますが…
それより多いのは、寧ろ「たまたま撮影したレントゲンで写っていた」などです。
「骨ならば痛み、肺では咳や息切れといった感じですか?」
→私の経験上…
(転移が原因で)そのような症状が起こるような状況であれば、腫瘍マーカーも殆どのケースで上がっています。
★つまり、皆さんが想像しているほど「癌の転移では症状は起きない」のです。
「最近何となく怠いと感じる事があるのですが、ホルモン治療の副作用にそのような症状はありますか?」
→ホルモン療法でしょう。
「転移の症状では…と不安」
→とても転移の症状とは思えません。
ご安心を。
「転移の成立とは一定量の残された癌細胞があったとしても、再発するか否かは、個人の免疫力によって変わってくるのですか?」
→想像の範疇では、そのようなこともあるでしょう。(誰も見たことが無い世界です)
「最後にルミナールタイプでも、例えば「ki高値と低値」「ステージ1と3」などで再発しやすい時期も多少変わりがあるのでしょうか?」
→一定の傾向はありますが、あくまでも「傾向程度」と捉えてください。