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脇の違和感やしこりについて

[管理番号:5920]
性別:女性
年齢:30歳
3ヶ月前から左脇の違和感があります。
チクチク等の痛みではなく、重だるいズーンとした凝りのような、何かが貼りついたような感じです。
3ヶ月前に違和感を感じた時に、左脇を触ると万歳して最も膨らんだところからすぐ下のくぼみ始めの所にコロコロしたものを見つけたので乳腺外科に行きました。
検査技師さんに、その部分を伝えたところ、『ただのリンパ節で、右にも同じ大きさのものがあります。』と言われました。
胸にも特に気になるものはないと言われました。
育児疲れからか首筋から腕、肩甲骨、脇、肋骨の背中側全て左側でコリを感じています。
脇に関しては、脇をしめると、余分な何かが挟まるような、服が挟まるような違和感がします。
左胸の脇に近い上部もなんとなく重だるいという感じはします。
生理前とかに関係なく毎日違和感を感じます。
違和感を感じる中、1ヶ月半前に断乳をしました。
それまでは完全母乳育児で、断乳時は乳腺炎になりかけましたが、今は胸にしこりは感じません。
脇も見た目は両方とも同じで、左脇だけ腕をだらっと下げてくぼみを触ると、コロコロしたよく動くものに触れます。
形はひょうたんのような真ん中にくびれがある小さな丸と大きな丸が2つくっついたような形に感じて、大きさは2~3cmくらいで、3ヶ月前に発見した時から大きさの変化は感じません。
質問としては、
1.コリコリしたものは、大きさの変化もないので、技師さんのいう通り、ただのリンパ節と考えて放っておけば良いのでしょうか?
乳腺外科医にエコーを近々受けた方が良いでしょうか?
小さくならないのですが、反応性とかなら小さくなると思ったのですが、一生このままということもあるのですか?
熱もなく、体調は普通です。
2.技師さんに副乳ではないと言われましたが、授乳してたので副乳の可能性もありますか?
3.リンパ節、副乳共に、片側だけにコリコリと触れることもあるのでしょうか?
産後何も気にしてなかったので、3ヶ月前に急に左脇にコリコリを発見
しましたが、副乳やリンパ節は急に触れるようになることもあるのでしょうか?
5.脇の違和感や胸にしこりのない脇のコリコリは乳がんの症状と関係ないと勉強しましたが、私の症状だと肩こりやホルモンバランスの崩れ等からくる違和感だと考えて、乳腺外科を受診するより整形外科を受診する方がいいということでしょうか?
6.肋骨が右より左の方が前や横に出っ張っているような感じがするのですが、乳房自体にしこりを感じなければ、乳房の大きさや形(目立つような引きつれや凸凹はありません)の左右差は少し感じるのですが、1年に一度の検診以外は自己検診だけで大丈夫でしょうか?非浸潤がんだったら、しこりを感じないで、左右の大きさに違いが出てきたりするのかなと心配になりました。
すでに、他でも出ている質問かと思い恐縮ですが、御回答よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者は『今週のコラム111回目  大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』や『「生理と関係なく、胸や脇が痛い」方は、QandA「左胸と背中の痛み」をまずはご一読ください。』を是非、ご一読ください。
今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。
・『「生理と関係なく、胸や脇が痛い」方は、QandA「左胸と背中の痛み」をまずはご一読ください。
「3ヶ月前から左脇の違和感」
「チクチク等の痛みではなく、重だるいズーンとした凝りのような、何かが貼りついたような感じ」

⇒典型的な「女性ホルモンによる刺激症状」です。
「育児疲れからか首筋から腕、肩甲骨、脇、肋骨の背中側全て左側でコリ」
「脇に関しては、脇をしめると、余分な何かが挟まるような、服が挟まるような違和感」「左胸の脇に近い上部もなんとなく重だるいという感じ」

⇒「育児疲れ」もあるのでしょうが…
 症状は「ホルモン刺激症状」です。
 「明らかに」全ての症状が合致していることに(冒頭の「コラム」や「お知らせ」をみれば、すぐに気付きますね?)
 
 ★(整形外科も含めて)そんな病気は存在しません。
「生理前とかに関係なく」
⇒『「生理と関係なく、胸や脇が痛い」方は、QandA「左胸と背中の痛み」をまずはご一読ください。
「違和感を感じる中、1ヶ月半前に断乳をしました。」
⇒授乳期の「ホルモンバランスの変化(不安定)」によるものであることが「明白」です。
 
「1.コリコリしたものは、大きさの変化もないので、技師さんのいう通り、ただのリンパ節と考えて放っておけば良いのでしょうか?」
⇒その通りです。
「乳腺外科医にエコーを近々受けた方が良いでしょうか?」
⇒絶対に不要です。
「小さくならないのですが、反応性とかなら小さくなると思ったのですが、一生このままということもあるのですか?熱もなく、体調は普通です。」
⇒授乳期の副乳の発達に伴うもので1000%無視しましょう。
「2.技師さんに副乳ではないと言われましたが、授乳してたので副乳の可能性もありますか?」
⇒技師は(多くの乳腺外科医も同様ですが)「副乳を知らない」だけだと思います。
 私の印象では(同様のケースを数限りなく経験しているので確信していますが)
「副乳とそれに伴う(どうでもいい)リンパ節」です。(もう、これ以上心配するのは止めましょう)
「3.リンパ節、副乳共に、片側だけにコリコリと触れることもあるのでしょうか?」
⇒当然!
 人間の体には左右差があります。
「産後何も気にしてなかったので、3ヶ月前に急に左脇にコリコリを発見しましたが、副乳やリンパ節は急に触れるようになることもあるのでしょうか?」
⇒授乳中なのだから…
 「当たり前」です。
 ご安心を。
「5.脇の違和感や胸にしこりのない脇のコリコリは乳がんの症状と関係ないと勉強しました」
⇒10000%その通りです。
「私の症状だと肩こりやホルモンバランスの崩れ等からくる違和感」
⇒まさに1000%その通りです。
 理解しているのであれば、余計な心配をしないようにしましょう。
「乳腺外科を受診するより整形外科を受診する方がいいということでしょうか?」
⇒整形外科を受診する理由が全くありません。
「6.肋骨が右より左の方が前や横に出っ張っているような感じがする」
⇒人間の身体は左右差があるのが「当たり前」です。
 私の外来にも「肋骨の出っ張りが気になる」という方がいますが…
「1年に一度の検診以外は自己検診だけで大丈夫でしょうか?」
⇒当然!!
 全く受診する理由がありません。
 ご安心を。
「非浸潤がんだったら、しこりを感じないで、左右の大きさに違いが出てきたりするのかなと心配になりました。」
⇒1000%無駄な心配です。
 余計な心配はせずに過ごしましょう。