[管理番号:5741]
性別:女性
年齢:39歳
初めまして。
39歳 女性 夫と4歳、1歳の4人家族です。
7月下旬に右胸に3センチくらいのしこりがあることに気付きました。
一体いつからあったのか、授乳中だった為気に止めなかっただけで、
もしかしたらずっと前からあったのかも知れませんが、
私としては数日前まで無かった気がします。
乳がん検診は妊娠中行ったきり、次は授乳が終わってから行こうと思っていたので1年8ヶ月行っていませんでした。
母乳の詰まりだと思っていたのですが1週間ほど経ってもしこりが無くならなかったので乳腺外科を受診。
針生検の結果は非浸潤がん(グレード2)でした。
(こんなに大きなしこりがあるのに本当に非浸潤がんなの???と思いましたが。)
その後、MRIの結果、広く進展していたため10月下旬に右乳房全摘をしました。
先日、術後の病理結果を聞きました。
非浸潤がんの中に1箇所だけ2ミリの浸潤があり、診断が浸潤がんになりました。
今後の治療について田澤先生のご意見もお聞きしたいです。
ER 100%
PGR 100%
HER 2(-)
Ki値 5-10%
グレード1
センチネルリンパ節生検 0/1
主治医に、治療をするならノルバデックスの服用になるが、
それもせず定期的な検査のみで良いと思う。
と言われました。
私としては、子供もまだ小さいこともあるし、後悔したくないのもあり
再発の可能性が少しでも減るのならホルモン治療をした方が良いのではないかと言う思いと無治療への不安もあります。
しかし副作用にも不安があり、再発の可能性がゼロに近いのであればこのまま薬は飲まず生活したい気持ちもあります。
最後に決めるのは私なのですが、田澤先生の考えもお聞きしたく質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
非浸潤癌の中に偶然見つかった「2mmの浸潤癌」
臨床的には「ほぼ非浸潤癌で全摘=根治」と考えていいと思います。
「主治医に、治療をするならノルバデックスの服用になるが、それもせず定期的な検査のみで良いと思う」
⇒全く同意見です。
考えてもらいたいのは…
1.タモキシフェンにも副作用があるのです。
そもそも子宮体癌のリスク上昇は、(普通の乳癌だったら)「乳がんの再発率低下の恩恵の方が大きい」から許容されますが、質問者のように「超低リスク」では、「そのバランスが崩れる」ということです。
2.通院や薬代の負担
これも無視できない筈です。
★結局全てを「怖いから、何でもやる」とすると、「上記のようなバランスが崩れる」のです。