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アメリカ在住です。乳頭腫と診断されました。日本での治療を希望しています。

[管理番号:5682]
性別:女性
年齢:52歳
 
田澤先生
現在アメリカ在住の52歳の女性です。
出産経験あり、閉経していません。
 
アメリカの病院で10月初めに乳管内乳頭腫 (intraductal
papilloma) と診断されました。
 
手術を勧められていますが、できれば家族がいる日本で、田澤先生の病院で治療を受けたいと思っています。
これまでの経過は以下の通りです。
 
今年8月上旬に日本で人間ドッグの一環としてマンモグラフィーを受けました。
アメリカに戻った後、8月下旬に左乳房に局所的非対称性陰影、要再検査という結果が出ました。
ネットで検索してみると「再検査で異常なしとなることが多い所見」、と分かったので (この時に田澤先生のことを知りました) 少しほっとしたのですが、いつもやるセルフチェックの何倍もしつこく左胸を触っていたら、乳首のすぐそばに小さいコリコリしたしこりがあるのに気が付きました。
 
それまでアメリカで病院に行くことは避けていたのですが、これは放っておいてはいけないと思い9月下旬に総合病院のブレストセンターで3Dマンモと超音波検査を受けました。
検査の後、放射線科の医師から、マンモでは左乳首そばにはっきりと分かるしこりは見られなかったが(高濃度乳房ではある)、超音波では左右乳房にのう胞 (cyst) が複数あり(これは過去に受けた超音波検査でも言われていました)、左乳首そばには他ののう胞とは明らかに違うしこりがある。
念のためにバイオプシーを勧める、と言われました。
 
しこりの大きさは0.8 x 0.5 x
0.5 cmでした。
さらに検査が続くことは不安でしたが、しこりがあるのに「大丈夫」、と言われるよりは生検をしてはっきりさせたほうがずっといいと思うことにしました。
 
10月初めに超音波ガイド下の針生検を受けた結果、乳管内乳頭腫(intraductal papilloma) と診断され、放射線科の医師より急ぎではないが手術を勧める、と言われました。
とりあえず11月末に同じ病院で外科医の診察を受ける予約を入れました。
アメリカで受けたマンモ、超音波検査、生検の時の超音波などの画像はCD/DVDでもらっています。
気になるものはさっさと取ってしまいたいとアメリカでの治療を考えていたのですが、これまで受けたマンモ、超音波、生検でかかった費用を見て、やはりこの国では病気になれないと痛感しました。
(余談ですが、保険適用後でも約40万円の出費でした) できればここから先は日本で治療を受けたいと考えています。
ただ現在主人が日本で働いていて16歳の息子と母子家庭状態なので、すぐに長期で帰国するのは難しいという問題があります。
 
以下田澤先生に質問です。
先生の以前のご回答から「乳頭腫は周囲に乳がんが発生する」ケースがよくあることを知り摘出を希望しています。
が、何の支障もなく長期で帰国帰国できるのは来年の7月末くらいです。
それまで経過観察する、という選択は間違っているでしょうか?もっと早く摘出するほうが望ましいですか?今までに分泌物があったことはありません。
痛みもありません。
 
乳頭腫摘出の場合、手術前後の通院も含めて治療にはだいたいどのくらいの日数がかかるものでしょうか?
江戸川病院で治療を受けるには、どのくらい前に予約を入れればいいですか?
もし早期摘出が望ましいということであれば、主人とも相談して帰国できるよう何とか調整しようと思っています。
 
何卒よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
乳頭腫を摘出することは(勿論)悪いことではありませんが、「「乳頭腫は周囲に乳がんが発生する」ケースがよくある」というのは(乳頭腫の発生した)「同一乳管に発生し易い」と言う意味です。
(分泌がある)「乳頭腫」であれば、(その分泌を目印に)「乳管腺葉区域切除」を
すれば「乳管を端から端まで切除できる」のですが、(分泌がない)「乳頭腫」の場合には、それ(乳管を端間から端まで切除)ができないことに注意が必要です。
 
「帰国できるのは来年の7月末くらいです。それまで経過観察する、という選択は間違っているでしょうか?もっと早く摘出するほうが望ましいですか?」
⇒組織診で良性と出ているのですから、全く問題ありません。
 
「乳頭腫摘出の場合、手術前後の通院も含めて治療にはだいたいどのくらいの日数がかかるものでしょうか?」
⇒想定されるパターンは(予め)秘書メールで(市川での)「局麻手術の予約」をしておく
 ①(木曜日)江戸川受診(診察)
 ②(翌日、金曜日)市川で局麻手術
 上記であれば、2日間で済みます。(勿論、局麻は日帰りです)
  
 術後は受診の必要はなく、病理結果も郵送なども可能です。
 
 

「江戸川病院で治療を受けるには、どのくらい前に予約を入れればいいですか?」

⇒上記をご希望されるのであれば、秘書メールしてください。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 

 
 


 

質問者様から 【結果2 感謝の気持ちでいっぱいです】

性別:女性
年齢:53歳
病名:異型を伴う乳頭腫
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術あり]

田澤先生にご回答いただいてからすぐに秘書室にメールし、一時帰国予定の今年8月に田澤先生の診察と手術を受ける予約をさせていただきました。

先生からご提示いただいた通り、木曜日に江戸川病院で診察、金曜日にメディカルプラザ市川駅で乳管乳頭腫の切除手術となりました。この2日間ですべてが済みました。
傷口は先生がコラム64回でご説明されている2種類のテープでしっかりと保護されており、2日後から入浴もできました。汗をかきやすい時期でしたが途中ではがれることもなく、傷口もびっくりするほどきれいに縫合されていました。
今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」です。

病理検査で追加検査が必要となった時はちょっとドキッとしましたが、田澤先生から「正しい結果を出すための追加検査である」とのお言葉をいただき、「そうだった、私はこのために手術をしたんだった」と気持ちを切り替え、落ち着いて結果を待つことができました。

最終結果は「異型を伴う乳頭腫」で、癌を(癌になる前に)予防的に切除したと考えたら分かりやすい、とご説明をいただきました。そして定期検診を受けることの大切さを改めて実感しました。

海外在住にも関わらず、田澤先生に治療していただけたことを心から幸運に思っています。本当にありがとうございました。また何回もご丁寧にメールをくださった秘書の植山さんにも感謝しています。

季節の変わり目、どうぞお体ご自愛ください。

<Q&A結果>