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血性乳頭分泌

[管理番号:4483]
性別:女性
年齢:42才
お忙しいところ恐れ入ります。
不安で押し潰されてしまいそうです。
現在42才、9才5才の母です。
2人とも母乳です。
プロの方に絞っていただきました。
3月9日の夜、お風呂で左の乳首をつまんだところ、黒い汁が1ヶ所から米粒の半分ほどが出ました。
3月10.11.12日の夜も出ました。
約4年前の卒乳以来搾ると左は1ヶ所から少量の透明な汁が出ています。
右は出ません。
10月の市の検診でマンモと触診をしましたが、異常なしでした。
自分で触ってもシコリはありません。
インターネットで検索し貴院を見つけ、すぐに電話し6月に予約をさせてもらいました。
宜しくお願い致します。
今の段階で、癌だとしても初期と思っていいでしょうか?
今は初期でも6月まで3か月あまり、初期じゃなくなることもありますか?
6月に貴院に伺う前に、他の病院でマンモ、エコー等をやってもらったほうがいいですか?
くだらない質問ばかり申し訳ありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です
血性乳頭分泌ですね。
単孔性で4日間連続で出ているようですね。
ちょうど、今週のコラム「『乳管内の腫瘍を想像させる分泌なのかだけが重要』なのです。」で取り上げたところですが、
とにかく(自分の身体から)「血液が出る」ことは(おそらく本能的に)「人に恐怖を与える」ようです。(さすがに鼻血で恐怖を感じることはないでしょうが、「痰に血液が混じると…」通常は喉の炎症で粘膜が切れるだけなのですが…)」
まずは落ち着きましょう。
確かに「単孔性で4日間連続」であれば、「乳管内病変の可能性」はあります。
ただ、年齢的にも「癌を強く疑う」ものでもありません。
 
今週のコラムでコメントしたように、「1カ月」程度は継続するか確認する必要があります(月経に関連して一過性に出て止まってしまうパターンも結構あり、その場合は気にしなくて結構です)
「10月の市の検診でマンモと触診をしましたが、異常なしでした。自分で触ってもシコリはありません。」
⇒この状況であれば、「緊急性」はありません。
 まずは、しっかりと「分泌が持続するのか?」見極めることです。(そして週に1回位は「シコリの有無を」自己検診しましょう)
「今の段階で、癌だとしても初期と思っていいでしょうか?」
⇒その通りです。
 「進行した癌」は「シコリを触れる」のです。
「今は初期でも6月まで3か月あまり、初期じゃなくなることもありますか?」
⇒そんなことはありません。
 (おそらく)
 他院を受診すれば…
 1.分泌液を細胞診して「血液ですね」
 2.MRIを撮影して「シコリはありません」
 3.経過観察しましょう
 となるだけで、殆ど無意味です。(画像診断でわかるような腫瘍がないことは確認できて安心ですが…)
「6月に貴院に伺う前に、他の病院でマンモ、エコー等をやってもらったほうがいいですか?」
⇒マンモは不要(10月に撮影したばかり)ですが、エコーはしておくと(少なくとも)「画像で解る程の大きさのシコリはない」ことが確認できて「一安心」できます。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は迅速な返信、ありがとうございました。
緊急性はないと書いてあり少しホッとしました。
また質問です。
何度も申し訳ありません。
左の乳首の黒い汁はまだ出ていますが、同じ左の乳首の他の穴から2ヵ所ほど透明な汁が出てきました。
いつもお風呂で体が濡れた状態で調べていたので気づかなかったのかも知れません。
実は多孔性で心配しないでもいい血性分泌だったということでしょうか?
宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「実は多孔性で心配しないでもいい血性分泌だったということでしょうか?」
⇒その可能性はあります。
 ただし、前回回答したように「分泌に一喜一憂する」のは止めましょう。
 いずれにせよ3カ月程度継続するのか(対側の分泌も含めて)じっくり観察することです。(無理に絞る必要はありません)
 自然に止まるなら「一過性の出血だったな」でいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

いつも大変お世話になっております。
3月半ばに血性分泌を確認して、最初は単孔性と思い、慌てて貴院の予約を6月に入れていただきました。
その後他の乳腺から2箇所透明~白色分泌があるので、多孔性だったと思ってガンの可能性はないと思っています。
私の判断に間違いないはですか?
今もまだ血性分泌は続いていますが、予約は取り消した方がいいですか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
前回回答したように
『ただし、前回回答したように「分泌に一喜一憂する」のは止めましょう。 いずれにせよ3カ月程度継続するのか(対側の分泌も含めて)じっくり観察することです。
(無理に絞る必要はありません) 自然に止まるなら「一過性の出血だったな」でいいのです。』に尽きます。
「一喜一憂」せずに、たんたんと「血性分泌が継続するのか?」観察していればいいのです。
其の6月までに「完全に止まる」ようなら、(直前でも)キャンセルすればいいし、
(もしも続いていたなら)「そのまま受診」すればいいのです。
たしかに「単なる多孔性分泌の一つに過ぎない」可能性も残りますが、(それでも)「3カ月程度、継続する血性分泌」であるなら、診察してエコーはした方がいいでしょう。
 ♯乳管造影するかは、その際の状況で判断するとしても、エコーして「エコーで見える程度の病変が無いのか?チェックする」こと自体は無駄ではありません。