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2cmは抗がん剤やるのか?

[管理番号:3801]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
長くなりますがよろしくお願いいたします。
今年の初めに両胸に違和感がありました。
右乳頭から一度だけ血のようなものが出て、両胸の乳腺が張っていました。
ただしこりがなかったので3月に乳ガン検診で触診とマンモをして異常なしでした。
この時にエコーをすれば良かったです。
夏の間も胸は気になってました。
8月に右側の内側だけ厚みがあるような気がしました。
9月になりそれがはっきりしてきました。
今思えば胸が小さいので、上から触ると骨なのか筋なのか?という感じでしこりを認識するのが遅くなりました。
上から掴めるくらい、4cm近くありそうなものがあり、境目ははっきりしなかったのでそれを指で掴んだら次の日くらいに丸いしこりになりました。
平べったい腫瘍が触ることで丸く変形することはありますか?
石灰化したものの上に癌があったんでしょうか?
次の日にはカチカチの石のようなしこりになりました。
慌てて乳腺外科を受診して、エコーの画像で横長の色は真っ黒が上は不鮮明なものが映りました。
先生の表情で悪いものだと確信しました。
マンモをしましたが貧乳で内側のために腫瘍が写りにくく、一時間近く何人も技師が変わり写真を撮っていました。
細胞を取ると言ったので生検を希望しましたが、
強く言えませんでした。
1週間後に正式に告知されました。
そこで腫瘍は1.8cm、くり抜くと胸の4分の3は残ると言われました。
抗がん剤はやりますか?と聞いたら、2cmくらいだからやる、と言われました。
手術の数が一人当たり多い 所、がんセンターから独立されて一年に150くらい手術している乳ガンクリニックに転院しました。
そこでもマンモ、エコーしました。
資料持って行ったのに何でまた?
と思いました。
先生は私の胸を見ることもなく、腫瘍は2cm、乳頭から1.5cmだから部分でもいけるよといいました。
私は胸が小さいので形がいびつになると思い全摘を希望しました。
抗がん剤はやりますか?と聞いたら、心配しなくても案外平気だから、と抗がん剤をやるかのような事を言っていました。
反対側によく再発するけどちゃんと見てるから大丈夫と言いました。
転移しやすいという事なんでしょうか?
細胞診しかしていないのに抗がん剤をやると言うとことはリンパに転移確定という意味ですか?
エコーで脇の方も見ていました。
怖くて聞けなかったです。
しこりはないかなと思います。
それとも2cmと年齢で抗がん剤使うと言ってるんでしょうか。
細胞診でも沢山細胞が取れた場合は癌のタイプが分かっていて、先生はそれを踏まえて抗がん剤を使うと言っているんでしょうか。
MRIではなく、レントゲン、乳房を立体的に写すもの?など数種類の検査をしました。
三日後に手術です。
急に硬くなったので硬癌の可能性はありますか?
考えすぎな部分があるかと思いますがよろしくお願いいたします。
今年に入り更年期障害のような症状に悩まされていました。
ホットフラッシュ。
めまい。
めまいはひどく、誰かに支えてもらうくらい。
脳に転移してるかと思うくらいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「平べったい腫瘍が触ることで丸く変形することはありますか?
石灰化したものの上に癌があったんでしょうか?」

⇒どちらも全くありません。
「抗がん剤はやりますか?と聞いたら、2cmくらいだからやる、と言われました。」
⇒全く意味不明です。
 質問者の勘違いだと思います。
「反対側によく再発する」
⇒これも質問者の「勘違い」です。
 乳腺は左右は全く別物です。
 ♯反対側にもしも出たとしたら(異時性両側といいます)その場合は、「完全に新規」です。(再発ではありません)
「転移しやすいという事なんでしょうか?」
⇒「対側乳腺への転移」など絶対に(1000%)ありえません。
「細胞診しかしていないのに抗がん剤をやると言う」
⇒そもそも、質問者の勘違いだと思いますよ。
 「抗ガン剤をする可能性がある」の聞き間違いではないでしょうか?
「リンパに転移確定という意味ですか?」
⇒そもそも、「リンパ節転移」は「抗ガン剤と無関係」です。
 ♯リンパ節転移があったとしても「ルミナールAなら化学療法は不要」です。
「2cmと年齢で抗がん剤使うと言ってるんでしょうか。」
⇒「年齢と腫瘍径」は(化学療法を行う)何の根拠にもなりません。
「細胞診でも沢山細胞が取れた場合は癌のタイプが分かっていて」
⇒細胞診では(サブタイプを調べることは)不可能です。
「急に硬くなったので硬癌の可能性はありますか?」
⇒全く無関係だし、「硬癌かどうか」など気にする必要はありません。
「今年に入り更年期障害のような症状に悩まされていました。ホットフラッシュ。めまい。めまいはひどく、誰かに支えてもらうくらい。脳に転移してるかと思うくらい」
⇒更年期症状です。
 脳転移ではありません。 
 御心配なく。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生 先日はまとまりのない文章に、一つ一つに丁寧に回答を下さりありがとうございました。
2cmだからと言って必ずしも抗がん剤は適応ではないとはっきり言って下さる方は田澤先生しかいませんでした。
看護師さん二名に相談したら、全摘と抗がん剤を勧められました。
タイプによるんですよね?と聞いても2cmで大きいからやった方が良いと言われました。
年配の偉そうな看護師さんでしたが知識不足ですよね。
田澤先生の回答の前だったのでとても不安になりました。
回答を読んで安心できました。
感謝しています。
右乳房温存手術 10月中旬
硬癌  1.8cm
リンパ節転移の個数 0/1
悪性度 1
ER  50%以上
PGR  50%以上
HER2  陰性
リンパ管血管の侵襲 なし
断端陰性
治療は、ゾラデックス  ノルバデックス を 両方5年と言われました。
放射線はやらないとの事でした。
検査の先生に何故放射線をやらないのですか?と聞いたら、断端陰性って書いてあるけど、
普通よりも丁寧に何か所も見てるから放射線はやらなくていい、と言われました。
Ki67の記載がなかったので教えて下さいと言ったら、看護師さんが3人いましたが聞いた事ないと言われました。
手術から二か月になりますが調べてもらうべきですか?費用はかかりますか?
田澤先生の回答で温存の場合は放射線、と書いてあったので、先日主治医に放射線がやりたいと話しました。
(個人病院なので放射線の施設はない)
再建する時に、、とかじゃあ逆に抗がん剤はやらなくていいの?とか色々言われ、
あなたが希望したからやる、という事でいいですね言われ紹介状に5000円取られました。
本来なら3割負担で1500円なのに、患者の希望という事で10割負担なんですね。
この先生の対応はどう思われますか?
放射線をやる という選択はあってますか??
Ki67を調べてないとしたら抗がん剤をやった方がいいかどうか分からないという事ですか?
放射線、抗がん剤は術後いつまでにやらないといけないとかありますか?
病気情報というサイトの2014年の記事で、、
タモキシフェンを飲んで、副作用であるのぼせや発汗などのホットフラッシュや、
関節症が出た人と、全くでなかった人の再発率を比べると、両方出た人の方が明らかに再発が少ない。
これはタモキシフェンが体内の酵素でエンドキシゲンという物質に変換され、
この作用がホットフラッシュと結びついているからです。
乳癌のエストロゲンを抑制する作用は、タモキシフェンを直接飲むよりエンドキシフェンの法が強く、
ホットフラッシュが強く出たということは、言い換えればホルモン剤が
よく効いていることになります。
ホットフラッシュは、更年期障害の一種でもありますが、
劇的に効く特効薬はなりので有る程度起こるものだと認識し、うまく付き合っていくことが大事だと思います。
乳癌のエストロゲンを抑制する作用は、タモキシフェンを直接飲むよりエンドキシフェンの方が強く、
ホットフラッシュが強く出たということは、言い換えればホルモン剤がよく効いていることになります。
○○医科大学病院・○○・○○教授、○○○○先生。
と書いてあります。
本当ですか?私は更年期障害の症状(ホットフラッシュ)が出始めていたところなのですが、
ホルモン剤が効いてるというのは症状でわかりますか? 
5年後も何か治療をした方がいいですか?
どうしてもビール(ほぼ毎日一本)がやめられません。
控えるべきですか?
再発率、生存率を教えて下さい。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「2cmだからと言って必ずしも抗がん剤は適応ではないとはっきり言って下さる方は田澤先生しかいませんでした。」
⇒「2cmで抗ガン剤が必要」など聴いた事もありません。
 抗ガン剤など、全身療法の選択には「サブタイプ」が重要なのです。
 腫瘍径など無関係です。(しかも2cmは大きい部類でもありません)
「2cmで大きいからやった方が良いと言われました。」
⇒困ったものですね。
 コメントする気にもなりません。
 ○質問者はステージ1、ルミナールタイプ、しかもグレード1 化学療法を勧める理由が全くありません。
「普通よりも丁寧に何か所も見てるから放射線はやらなくていい、と言われました。」
⇒温存術は術後放射線を前提とした術式です。
 当然必須です。
「Ki67の記載がなかったので教えて下さいと言ったら、看護師さんが3人いましたが聞いた事ないと言われました。」
⇒凄い病院ですね。
 乳腺外科ではなく、一般外科なのでしょうね。
「手術から二か月になりますが調べてもらうべきですか?費用はかかりますか?」
⇒調べてもらうべきです(それが本来常識です)
 費用はそれ程高額ではありません。
「再建する時に、、とかじゃあ逆に抗がん剤はやらなくていいの?とか色々言われ、」
「あなたが希望したからやる、という事でいいですね言われ」

⇒めちゃくちゃですね。
 全く理論的ではない。
 「放射線と抗がん剤を同列に引き合いに出す」時点で、完全な誤りです。
 「局所療法」と「全身療法」は明確に区別しなくてはなりません。
「この先生の対応はどう思われますか?」
⇒コメントするに値しません。
「放射線をやる という選択はあってますか??」
⇒その通りです。
「Ki67を調べてないとしたら抗がん剤をやった方がいいかどうか分からないという事ですか?」
⇒全てを説明すると煩雑になるので省略しますが…
 質問者はルミナールタイプです。
  ルミナールタイプは「大人しく、抗ガン剤が効かないのでホルモン療法単独が推奨される、ルミナールA」と「ホルモン療法と抗ガン剤の併用が推奨される、ルミナールB」にわけられます。
 それを「最も簡便に分ける方法」が「Ki67による分類(Ki67が低ければルミナールA、高ければルミナールB)」なのです。
 それ以上に正確に分ける方法がOncotype DXですが、これは保険適応外なのでやや高額です。
「放射線、抗がん剤は術後いつまでにやらないといけないとかありますか?」
⇒放射線は術後5カ月以内に開始。
 抗ガン剤については、(はっきりしたものはありませんが)可能なら「3カ月以内に開始したい」ところです。
「ホルモン剤が効いてるというのは症状でわかりますか?」
⇒解りません。
 その記事は「あくまでも少数例での検討」であり、一般化してはいけません。
「5年後も何か治療をした方がいいですか?」
⇒十分早期だから5年でもいいと思いますが…
 10年間タモキシフェンを継続することもできます。
「どうしてもビール(ほぼ毎日一本)がやめられません。控えるべきです」
⇒その位ならいいでしょう。
「再発率、生存率を教えて下さい。」

再発率 10年生存率
ホルモン療法のみ施行 11% 96%