[管理番号:3690]
性別:女性
年齢:33歳
断乳後4か月目に、健診にて、通常のマンモ(2D)と超音波検査を行いました。
その結果、小石灰化が認められ要検査でしたので、その後、都内のの乳腺専門のクリニックにて3Dマンモと超音波検査を行いました。
専門医の先生からは、断乳後間もないのでその影響だろうし心配はいらない、1年後の検査でよいと言われました。
3Dマンモもとりましたし乳腺専門医の先生が問題ないということなのですが、田澤先生の記事では生検に勝るものはないとのコメント等を拝見しますと、1年後の健診まで本当にほっておいてよいのか心配です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
石灰化ですね。
実際にその画像を見ていないので(通常の2Dで十分です)細かい判断をすることは当然できません。
○今回は、そのクリニックでの「1年後経過観察」とした点に注目してみます。
私「他院で経過観察」となった石灰化を扱うことは比較的多いのですが…
実際は「ステレオガイド下マンモトームすべき」と感じる場合はだいたい「前医で6ヵ月(時には3カ月、4カ月)以内の経過観察」とされた場合が殆どです。(この場合は、やはり心配しているということです)
♯「1年後フォロー」とされた事は実質的に「検診でもいいよ」という程度の所見だと考えられます。
「断乳後間もないのでその影響だろうし心配はいらない、1年後の検査でよい」
⇒実質的に「経過観察不要、健診でいいよ」という程度の所見だと言えます。
そのクリニックの医師のコメントからは「授乳に伴う石灰化」のようです。
質問者様から 【質問2】
検診にてしこり(充実性腫瘤像)で要精密検査となり、ご相談をさせていただきました。
性別:女性
年齢:34歳
34歳女性です。
前回1年前、以下の件(断乳後のマンモについて[管理番号:3690])でご質問させていただいたものです。
現在断乳後から1年半が経過しており、約1年後の今月8月上旬に乳がん検診を行いました。
結果は、超音波検査でしこりが疑われるため要精密検査が必要であるとの結果が返って参り、私自身ではどう判断すればいいのか悩んでいましたのでメールさせていただきました。
検査結果は、超音波で右に充実性腫瘤像、マンモグラフィで両胸に石灰化が認められるとのことでしこりがあるため要精密検査が必要とのことでした。
田澤先生の処で精密検査を受けたいと思っているのですが、HPでは予約がが混雑しているとのことで、比較的早く診ていただける先生を探しそこへ行くべきか、まだ予約は入れていませんが、先生に見ていただくまで待つべきか迷っています。
仮に先生の受診が数か月後だったとして、待っている間に腫瘤が大きくなっていないか非常に心配です。
マンモトームなどの手技は先生によって差がないのであれば早く診療していただくのも1つの方法かと思っていますがこのあたりのこともよくわかっておらずどうすればよいかわからず悩んでいます。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「検診で要精査」となっただけでは判断ができません。(検診要精査の90%以上は)
「あくまでも念の為程度」の所見なのです。
「マンモトームなどの手技は先生によって差がないのであれば早く診療していただくのも1つの方法かと思っていますがこのあたりのこともよくわかっておらずどうすればよいかわからず悩んでいます。」
⇒そもそも、「要精査となっただけで、本当に組織診が必要な状況なのか?」解らない状況です。
最初から「マンモトームありき」ではなく、まずは「受診すること」です。
受診した上で、(本当に、それが必要であるならば)「その時に」考えればいいのです。