[管理番号:1551]
性別:女性
年齢:37才
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
お忙しい中での先生の早急で丁寧なご返信に感謝致します。
本当にありがとうございます。
セカンドオピニオン先として、放射線ピンポイント照射の治療法を行っている病院を検討しております。
先生のご見解としては、この治療法はいかがでしょうか。
切らなくていいと思うと、保険外でもすがりたくなってしまっています。
また、全摘手術を温存手術に変更したくなったらそれでも構いませんと言って頂いているのですが、先々の局所再発を考えると全摘を選択しました。
私の病状の場合、田澤先生でしたら、全摘と温存どちらをお薦めなさいますでしょうか。
切除予定の胸に良性のしこりもあります。細胞検査済です。
夢であった子供を今後産めない事、胸を片方失うことに耐えて生きていけるのか毎日が不安です。
この場にきても気持ちが定まらず、お忙しい先生に、厚かましいご質問をして申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「セカンドオピニオン先として、放射線ピンポイント照射の治療法を行っている病院を検討」「切らなくていいと思う」
⇒これは「手術せずに」放射線照射だけで「局所療法を行う」つもりということですか?
★「絶対に反対」★です。
保険適応とか「適応外」とかの問題ではありません。
その後「再発は必発」であり、「命を無駄に捨てる」ことになります。
もしも、「そんな選択をする」のであれば、今後はこのQandAには参加しないでください。
○私は「例外なく」全てに回答することを是としているので(そのための1日20件制限です)
回答
「先生のご見解としては、この治療法はいかがでしょうか」
⇒絶対に反対です。
それに関しては「これ以上」コメントしません。
「私の病状の場合、田澤先生でしたら、全摘と温存どちらをお薦めなさいますでしょうか」
⇒実際に診察してみないと難しいですが…
温存の場合には「乳腺全体のボリュームに対する腫瘍のボリュームの割合」が重要
だからです。
ただ、「局所再発を極力減らしたい」というご本人の希望であれば「腫瘍が3セン
チでもあり」乳房切除が妥当でしょう。
「夢であった子供を今後産めない事」
⇒これは「誤り」です。
ルミナールBとして「術後抗がん剤が必須」としても「妊娠出産は可能」です。
「卵子凍結」しておいて、化学療法後に「妊娠・出産」⇒(その後)ホルモン療法
37歳であれば、「TC療法後に、(自然に)月経が再開」する可能性はあります。⇒
「妊娠・出産」⇒(その後)ホルモン療法
♯化学療法はした方がいいですが、「妊娠・出産は可能」です。 妊娠・出産は「再
発率を上げない」ことが解っているのです。
「胸を片方失うことに耐えて生きていけるのか」
⇒「乳房再建」という方法もあります。
命より大事なものはないのです。
質問者様から 【質問2】
田澤先生、大変お忙しい中で優しいご回答をありがとうございました。
20件と制限のあるQ&Aの中で、御礼を申し上げても良いのか、大変迷い
ましたが、どうしても御礼を言いたくてメールさせて頂きました。
先生からのご回答を何度も読み、命の大切さを教えて頂き、何もかも諦
めかけていた自分に気づきました。
今後は、命を大切にし、病気と真っ直ぐに向き合って何事にも諦めずに
生きていこうと思います。
本当にありがとうございました。
今後共、Q&Aで学ばせて下さい。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
解っていただいて何よりです。
「耳に心地よく響く」治療には注意が必要です。
治療がんばってください。