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手術から約1年

[管理番号:1499]
性別:女性
年齢:53歳
いつもありがとうございます&週末の宿題までお疲れ様です!
あ…文字大きい!!(失礼しました^^;)
937:反対側の腕の浮腫みと1260:トリプルネガティブについてでお世話になりました。
また質問させていただいてよろしいでしょうか?
よろしくお願いします。
手術からそろそろ1年。
週末あたりから脇の下をチェックしていると
手術したほうに痛みがあります。
扁桃腺が腫れているときのようなゴリゴリ感はありませんが
ちょっと腺が固く感じるような…
反対側は…うーむ…痛みはありません。
2か月前に浮腫んだ腕側のエコーはしているのですが
手術側は診なかったのでまた先生に頼ってしまいました。
センチネルリンパ0/2で取り残し(?)のような事って
あるのでしょうか???
再建した継ぎ目のあたりにこりこりがいくつかあります
たぶん脂肪の塊?と形成の先生に言われました^^;
初期の全摘では局所再発はほぼ無いと
以前のQ&Aにあったのでその辺の心配はないですよね。
あと昨日運動したからかもしれませんが
右鼠蹊部のリンパ部分がちょっと硬く痛みがある気がします。
それも運動のせいで心配はいらないですか?
また、たとえ話ですが
再発した場合トリプルネガティブで
抗がん剤が効かなかったことになりますよね。
治療はまず手術ということだと思いますが
手術できない場合ってあるのでしょうか?
その後の放射線になると
自家組織の再建は問題ないですか?
(局所はなくてもリンパってことがあり得るとしたらですが…)
前回回答いただいたように
有効な治療法がなくても別の化学療法(効果が悪い)を試すのでしょうか?
もしかすると副作用か緩和かって選択になってしまうのでしょうか?
トリプルネガティブ全体が「再発しやすい」「再発したら進行が早い」
わけではないのはしっかり頭にありますし
逆に「抗がん剤が効きやすい」とも言われますよね。
局所にしても転移にしても
トリプルネガティブのその後の治療になると確実な物が無いといわれる
ので、平均余命が何か月という単位になってしまうのですね…
(ちなみに、母も乳がんだったのですが再発も転移もしなかったです。
原発の胆管癌で亡くなりましたが)
これは質問とは関係ないですが、
ぜひぜひ先生のような乳腺外科医の育成をしていただけたら
うれしいな…と思っているのですが…忙しすぎて難しいですかね?
(先生が10人いろんな場所にいたら患者さんも安心するのに…)
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
これが、20日分の最終Qです。
なんとか20日(火曜日)の分までは「翌日回答」できました。
ただ、今日の分(21日分)からは翌日回答しきれずに「後半が積み残し(翌々日以降
の回答)」となりそうです。

回答

「センチネルリンパ0/2で取り残し(?)のような事ってあるのでしょうか???」
⇒通常はありません。
 
 手術したほうの「痛み」症状は無関係だと思います。
 
「初期の全摘では局所再発はほぼ無いと以前のQ&Aにあったのでその辺の心配はないですよね」
⇒その通りです。
 全摘後の「局所再発」は極めて稀であることは間違いありません。
 
「右鼠蹊部のリンパ部分がちょっと硬く痛みがある気がします。それも運動のせいで心配はいらないですか?」
⇒鼠頸部へのリンパ節転移など、「余程の状況(相当進行した状態)」でもない限りありえません。
 全く心配無用です。
 
「治療はまず手術ということだと思いますが手術できない場合ってあるのでしょうか?」
⇒これは(仮定として)「腋窩リンパ節再発」のことですね。
 手術不能の場合は「血管を超えて、鎖骨上まで一塊となっている」ような特殊な状
況だけです。
 
「その後の放射線になると自家組織の再建は問題ないですか?」
⇒問題ありません。
 
「ぜひぜひ先生のような乳腺外科医の育成をしていただけたら」
⇒私自身もそう願っています。(自分で言うのも何ですが…)
 ただ仙台時代の「東北公○病院」のように「少人数で、沢山の症例を、しかも完璧に、責任をもって行う」というスタイルでないと難しいと思っています。
 ○幸い、江戸川病院はお陰さまで「かつての東北公○病院のような状況に」確実に近づいてきています。ご期待ください。