市川土曜日外来に(生検だけを行う)「生検(MMTE, CELERO)枠」を創設しました。
「メディカルプラザ市川駅」
対象
他院で「小さいから(生検できない)」とか、「生検しても(『外しているかもしれないから、3か月後ね』などと、言われている)」など、不安を抱えている方
コンセプト
他院との差別化
(「乳房痛」や「検診要精査」など他院でもできる診療の予約幅を圧縮して)当院でこその生検Qualityを提供。
♯ 私は「手術」や「生検」など(自分で行う)手技が好きなのです。
きっかけ
たまたま8月に「小さな腫瘍」の患者さんが3名続いたので印象に残ったのです。
それでは、以下に紹介しましょう。
症例1
近医で「小さいから、生検は上手くできない。だから(生検せずに)半年後に経過観察としましょう。」と言われた50代
この方は(この「無意味な経過観察」を)疑問に感じて、(自ら、前医に紹介状を頼んで)市川を受診。
症例2
検診エコーで「小さなしこり」を指摘された60代
この方は(珍しく)その検診機関で(そのまま)細胞診してクラスⅤとなったうえで紹介受診。
♯ 検診機関で、この大きさ(5mm)を細胞診すること自体珍しいといえます。
症例3
小さなしこりを自覚した50代
この方は自己検診で見つけました。
「痩せた方」であることと、「乳腺の端の端」にあったことで、この大きさ(4mm)のシコリを自覚できたようです。
実際にエコーしても(乳腺のない皮下の層であり)「乳腺内のシコリかなぁ?」と迷う程度のものでした。
特に3は特に小さく、MMTEしたら何も無くなってしまう(場所が解らなくなる)ことが予想されたため、「乳頭から〇cm上、△cm外側」などとメモしています。
画像
症例1)
エコー像
小さい(5mm)とはいえ、「不整型」「辺縁不整」です。
浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌)でした。
MRI像 (MMTE後)
腫瘍は全く写っていません(右端に乳頭、他は血管が白く造影)
手術病理 (MMTEで浸潤部分は獲り切れており)非浸潤癌が少量のみ残存
術後療法
浸潤径5mm未満→(ホルモン療法も無)無治療
広がりも極めて小さく放射線も省略
症例2)
エコー像
5mm
症例1)の比べると辺縁が整(ギザギザしていない)ことが解ります。
管状癌(特殊型)でした。(乳がんの中でも最も大人しい部類)
MRI像
非常に限局した拡がり
病理所見も(このMRIどおり)極めて限局していました。
症例3)
US像
非常に小さい(4mm以下)ですね。
このレベルだと「何かある」程度の認識しかできません(質的評価困難)
MRI像
?の部位に僅かに造影あり(位置的に一致)
手術病理 癌の残存なし
これだけ小さい病変だとMMTEで(癌の部分は)全て取り切れてしまったのです。
当然、術後無治療です。
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