［管理番号:2445］
性別:女性
年齢:40歳
こんばんは
いつも拝見しております。
はじめてメール致します。
昨年８月に右乳房の乳癌の温存手術を受けました。
術後の病理組織診断は
pt11*8mm pn0/4 IDC sci NG1 ER70
PR80 Her2(1+)
Ki67 15％ pT1NOMO 断端陰性
でした。
放射線25回照射を終えて１月からノルバデックスを服用しています。
私の癌のタイプはあまりゾラデックスによる再発率をおさえる効果はないそうで、今は使用していませんが、そのゾラデックスについてお聞きしたくメールお送りしました。
私は年齢が微妙ではありますが、2、3年のホルモン治療後一旦休止して妊娠、出産にチャレンジし、その後ホルモン治療を再開できればと思っています。
そこでお聞きしたいのですが、抗がん剤を使用する際はゾラデックスを併用することによって卵巣機能を守る効果があると言われているそうですが、ホルモン治療においても薬から卵巣機能を守る効果はあるのでしょうか。
それとも抗がん剤以外の薬では関係ないのでしょうか。
素人考えで申し訳ないですが気になってこちらでお聞きしたいと思いました。
それと35才以上ではあまり効果の差はないとこちらのQ&Aでも拝見しましたが、
私の年齢(40)と癌のタイプでもゾラデックスによって転位、再発率をいくらかでも抑える効果はあるのでしょうか。
今お世話になっている病院の先生からは効果はあまりないというご意見と、やっておいたら再発の予防にもなるし卵巣を守るとも言われているのでやってみても良いのでは、というご意見もあり迷っています。
先生のご意見をお聞きできたらと思っています。
お忙しいところすみませんが、よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(11mm), pN0, luminal A, NG1
「私の癌のタイプはあまりゾラデックスによる再発率をおさえる効果はない」
⇒少々勘違いがあるようです。
　タイプではなく、条件（①35歳未満、②化学療法終了後に月経が再開）からするとタモキシフェン単剤に対して「上乗せ効果が無い」ということです。
 
「抗がん剤を使用する際はゾラデックスを併用することによって卵巣機能を守る効果があると言われている」
⇒これについては「エビデンスが不十分」です。
　乳癌診療ガイドラインでは「妊孕性維持を目的としたLH-RHagonistの使用は勧められない　推奨度C2」となっています。
 
「ホルモン治療においても薬から卵巣機能を守る効果はあるのでしょうか。」
⇒ありません。