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全摘か温存か

[管理番号:325]
性別:女性
年齢:50歳
3月に左胸の乳輪上に硬いしこりをみつけたため翌週、病院に行ってマンモ、エコー、針生検を受けました。
結果は浸潤性乳管癌でした。
しこりの大きさは1.7センチですが、横から見ると結構大きく2.7センチとのこと。グレードは2でエコーでみる限りリンパ節への転移はありません。
その他の結果はER,PgR:3b、Ki67:12.4%です。
HER2-FISHの結果は本日わかります。
検査した病院はクリニックのため、昨日、手術を受ける病院に行ったところ全摘をすすめられました。
おとなしい癌だから切ってその後何もしないという選択のほうがいいのでは?とのことでしたが、本当にそれでいいのか迷っています。
おとなしい癌だから全摘ではなく温存なのかと思っていました。
全摘を選択した場合は、再建を希望しますが、手術した病院で基本、再建でいいのでしょうか?
実績等確認した上で病院を決めたほうがいいでしょうか?
また、触診の検査では3月よりはしこりがみつけられないほどになっているのですが、そういうことってありえるのでしょうか?(しこりがわかったときは生理中でした)
温存か全摘かを決めるまでまだ、時間があるためぜひご回答をお願いします。
(2015年4月の質問)
 

田澤先生からの回答

 おはようございます。田澤です。
 状況の確認の上、回答します。

状況の確認

cT1c(1cm<腫瘍径≦2cm), cN0(エコーでリンパ節転移所見無), NG2(核グレード2), ER+(50%以上:J-Score3b), PgR+(50%以上:J-Score3b), HER2 2+(FISHで確認中), Ki67 12.4%
⇒Ki67が低値のところをみるとHER2-FISHは陰性(増幅なし)となりluminal Aとなりそうです。

回答

「おとなしい癌だから」
⇒「おとなしさ」は「術式(温存or 全摘)」に本来は関係ありません。
 あくまでも術式は「拡がり診断」(超音波やMRIによる)が関係します。
◎ただ今回は「乳輪直下?」という「腫瘍の位置」が「温存のネック」となるかもしれません。
 ただし、「乳頭への直接浸潤でも無い限り」温存術の適応はあります。
「全摘を選択した場合は、再建を希望しますが、手術した病院で基本、再建でいいのでしょうか?実績等確認した上で病院を決めたほうがいいでしょうか?」
⇒「乳房切除再建」となると「美容的側面」ばかりがクローズアップされますが、
 我々(乳腺)「外科医」の立場からすると、「癌の治療」が優先と考えます。
 
 質問者の場合は「センチネルリンパ節生検の適応」となりますが、「形成外科主導」で考えると、そこがおろそかになります。
 「センチネルリンパ節生検」こそ、「如何に、正常組織に傷をつけずに」行えるか?(術後リンパ浮腫の原因となりえます)技術に大きな差があります。
 
●病院選びでは、「再建」主体ではなく、「きちんとした乳腺外科医」がいる病院がいいでしょう。
 「自家組織再建」とは異なり「インプラントによる再建」であれば、「形成外科医の技術の差」はそれほどないのです。

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