乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5947]
性別:女性
年齢:39歳
田澤先生 宜しくお願い致します。
針生検で良性診断の2.5cm線維腺腫でしたが、数ヶ月であっという間に4cmになり摘出手術をしました。
マージンを大きくとって欲しいと希望してもマージン1cmとなりました。
病理結果はまだですが、結果が悪性葉状腫瘍であれば、リンパ節転移の確認の為にまたリンパ節摘出手術するとのことです。
管理番号:3074より、
『葉状腫瘍の場合は「たとえ悪性葉状腫瘍でも、殆どリンパ節転移は無い」のです。』
と先生は回答されています。
また、別の過去の先生の記事を拝読しますと、悪性葉状腫瘍はしっかり切除すれば問題なし、とされていたと思います。
また、日本乳癌学会乳癌診療ガイドラインID20910には
『葉状腫瘍の腋窩リンパ節転移は非常に稀であるため,悪性葉状腫瘍であっても通常腋窩リンパ節郭清は行われない。
SEERによると葉状腫瘍の腋窩リンパ節転移はわずか1.6%(8/498例)であった7』と記載あります。
質問1
病理結果後、悪性葉状腫瘍であっても、リンパ節転移の確認の為にリンパ節摘出手術は必要なのでしょうか。
上記から、私は必要ないと思っています。
質問2
病理結果後に、悪性葉状腫瘍であった場合、先生ならどの様なご対応されますでしょうか。
大変お手数をおかけしますが、ご回答頂けますと幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ご本人の認識は、その通りです。
葉状腫瘍でリンパ節転移を考える必要はありません。
悪性葉状腫瘍も、かなりの経験を持っていますが「これほどの腫瘍でも?」というほどリンパ節転移などおこしません。
私の印象では質問者は「4cm程度」なので(もしも悪性葉状腫瘍だとしても)リンパ節転移を考えるべきではありません。
「質問1 病理結果後、悪性葉状腫瘍であっても、リンパ節転移の確認の為にリンパ節摘出手術は必要なのでしょうか。」
⇒不要。
「上記から、私は必要ないと思っています。」
⇒その通りです。
「質問2 病理結果後に、悪性葉状腫瘍であった場合、先生ならどの様なご対応されますでしょうか。」
⇒私の場合は…
 「増大傾向のある葉状腫瘍」という時点で「境界悪性以上であってもいいように
(結局、術前組織診では「そこが解らない」からです)」2cm以上(実際は3cm程度)のマージンをつけています。
 なので、(術後)「悪性」と結果がきても追加切除することはありません。(勿論、リンパ節郭清するなど考えもしません)
 ○それではどうするのかというと…
   術後病理で
    1.良性となった場合  経過観察不要(一般検診へ)
    2.境界悪性となった場合 半年に1回の診察超音波(2年程度)
    3.悪性となった場合 半年に1回の診察超音波+1年に1回の胸部レントゲン(2年程度)
 ★参考に
  葉状腫瘍でマージン2cmと聞くと「取り過ぎでは?」と感じる人(医師も含めて)もいるかもしれません。
   実際は、そんなことはありません。
   「癌と葉状腫瘍では根本的に増大の仕方が異なる」からです。
  
     「癌の場合」には腫瘍自体が周辺の正常乳腺に浸潤しながら(置き換えながら)腫瘍を形成するため、「腫瘍の大きさ+マージン分の欠損」となるのに対して、
     「葉状腫瘍の場合」には『腫瘍は周辺の正常乳腺を圧排しているだけ』なのです。つまり(腫瘍の部分は欠損とならずに)「マージン分のみの欠損」となるわけです。





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