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今後の予後、治療等について

[管理番号:7229]
性別:女性
年齢:32歳
病名:左乳がん 粘液癌
症状:

初めまして。
よろしくお願いします。

31歳だった昨年8月に上記と診断され全摘をしました。

病理の結果
粘液癌
エストロゲン受容体2
プロゲステロン受容体3b
HER2 3+
組織学的異形度 グレード3
ki67 36.9%
腫瘍形 全体10.5×4.8cm 浸潤している大きさ2cm
センチネル陰性
脈管浸潤あり
病期Ⅰ期
という結果でした。

発覚時妊娠中だったため、術前検査が充分できず(針生検、細胞診、腹部エコー、レントゲン、マンモグラフィーを行い)全摘し、術後AC療法を2クール行いました。

今年1月に出産し、3月初旬ドセタキセル、ハーセプチン、パージェタの初回投与を終えたところです。
また産後1ヶ月で生理が再開したのでリュープリン投与予定です。

産後に各種検査を行い1.5cm程度の肝臓転移3カ所がみつかり、それ以外は遠隔転移はありませんでした。

主治医の先生は転移巣は小さいし、HER2陽性だから恐らく消えるよと言ってくださいましたが、顔つきの悪い癌の上、センチネル陰性だったので転移はないかなと思っていたところもあり、肝転移と聞きショックが大きいです。

まだまだ幼い子どもがいるのでこの先の予後、再発のことが怖くてたまりません。
治療に対してはやっていく気持ちはありますが、当初の根治を目指して治療に望む予定だったのが転移が見つかり、根治からコントロールになってしまったこと、、色々検査結果が出るたびに悪い結果で治療内容もその都度変わったりと今度は何がおきるんだと漠然とした不安が拭いきれず、気持ちを立て直していくことも怖い状況です。

術後は病期Ⅰ期と言われましたが、検査が充分できてなかったので、肝転移は術前からあり、病期はⅣ期で、生存率がガクッと落ちるのではないかという不安がぬぐい切れませんが、Ⅰ期と考えて良いのでしょうか。

年齢や組織学異形度、肝臓転移等々の状況を踏まえ私の生存率、再再発率や今後の経過はどのようなものでしょうか。

また肝臓転移については今後経過をみて縮小すれば切除を考えていると言われました。
抗がん剤と分子標的薬で消失を期待してはいますが、切除することも考慮し両者のメリット、デメリット、治療法の選択を踏み切る時期についてはどの程度と思っていたら良いのでしょうか。

主治医の先生は優しく、色々気にかけてくださいますが、優しすぎる上に何か隠しておられるのではないかと不安です。

乳がんと診断された後こちらのサイト見させていただき先生の分かりやすいご返信に落ち着く事が多々あり投稿させていただきました。

お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「年齢や組織学異形度、肝臓転移等々の状況を踏まえ私の生存率、再再発率や今後の経過はどのようなものでしょうか。」
→そんな数字ではなく、まずは(主治医のいうように)cCR(画像上の完全緩解)を狙う事です。

 「先の先に不安を持つ」ことは適切ではありません。

第1のゴール cCR
第2のゴール これ(cCR)を維持する。

HER2陽性は、(上手に抗HER2療法を行えば)上記が可能である薬剤なのです。
第2のゴールが5年続けば、「根治も見えてくる」そういう風に気持ちを持っていきましょう。