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左側の脇の下から首にかけて痛み不安です

[管理番号:1380]
性別:女性
年齢:33歳
はじめまして。他の方のどんな質問にも丁寧にお答えしていらっしゃる先生ならば不安を打ち明けられると思い、ご相談させて頂きます。
いつからかはっきりしないのですが、左胸にひきつるような違和感を感じ始め、その後脇の下に鈍い痛みを感じるようになりました。今は首筋から鎖骨、肩にかけても痛みがあります。
痛む場所が広がっており、さすがに心配にこり19日に初めて乳腺外来を受診すことになりました。これまで検診も受けたことがく、ネットで調べれば調べるほど悪い結果ばかりが目につく毎日です。
しこりなどは分からないのですが、もしかしたら自分が鈍くて自覚できていないだけで、本当はあるのに気付かず悪化していっているのでは?とは不安が募る一方です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「左胸にひきつるような違和感」「脇の下に鈍い痛み」「首筋から鎖骨、肩にかけても痛み」
⇒これらを「乳癌の症状」と考える必要はありません。
 「女性ホルモンによる刺激症状」で全く矛盾しません。
 
「しこりなどは解らない」という状況で「悪い結果ばかり」を想像する必要はありません。
○症状からは「乳癌ではない」と私には思えます。
19日の受診をすれば「安心できる」でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中、お返事を頂きましてありがとございます。
不安でいっぱいだったのが、先生にご回答頂けたことで安心して検査を受けられそうです。
それで、一つお聞きしたいのですが、「マンモグラフィーは生理前は避けましょう」
と言われていますが、それはめちゃくちゃ痛いということだけが理由なのでしょうか?
検査自体の正確性という点では心配しなくて大丈夫なのでしょうか?
予約が生理予定の直前に当たるので、変えた方がいいのか迷っています。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
33歳という年齢からは「マンモグラフィーは必須ではない」と思います。
むしろ重要な点は「医師自らが超音波をするか、どうか」です。

回答

『「マンモグラフィーは生理前は避けましょう」と言われていますが、それはめちゃ
くちゃ痛いということだけが理由なのでしょうか?検査自体の正確性という点では心
配しなくて大丈夫なのでしょうか?』
⇒質問者のおっしゃる通りです。
 生理前は「痛い」こともありますが、「乳腺が張る=密度がたかくなっている」の
で「乳腺が真っ白になり情報量が少ない=検査として意味がない」となります。
 
「予約が生理予定の直前に当たるので、変えた方がいいのか迷っています」
⇒超音波をしてもらえば、十分です。
 
 
 

 

質問者様から 【質問3】

昨日検査に行ってきました。先生のアドバイスに従い、エコーをしてもらっところ石灰化は見られるものの異常なしということで一安心致しました。
首や鎖骨の痛みについてはしばらく様子を見てからおさまらないようなら整形
外科で診てもらおうと思います。
それで、質問はここからなのですが、脇の下や左胸の痛み、ひきつる感じは乳腺が厚いせいだろうと言われました。
担当の先生が測ってくださったのですが、右が3,6に対して左は10,6なんだそうです。
そのせいなのかと何となく納得して帰ってきたのですが、これまでか何ともなかったのに突然症状が現れるものなのでしょうか。
違和感を自覚したのは2~3か月ほ変わってからですし、今もずっと痛いです。検査の結果には安心したのですが、この痛みはいつまで続くものなのでしょうか。
一方で今後も付き合っていかなくてはいけないかもと思ったりするのですが改善方法などあるのでしょうか。
そもそも乳腺の厚さって?変わったりするの?など帰ってきてから疑問に思うことばかりで、教えて頂けたら有り難いです。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
エコーで異常無かったのですね。何よりです。

回答

「これまでか何ともなかったのに突然症状が現れるものなのでしょうか」
⇒その通りです。
 卵巣のバランスは「ストレス」や「年齢」に影響されます。
 
「この痛みはいつまで続くものなのでしょうか」
⇒なかなか推測することは難しいですが、何れ遠くないうちに改善してきます。
 
「一方で今後も付き合っていかなくてはいけないかもと思ったりするのですが改善方法などあるのでしょうか」
⇒これは難しい問題です。
 ただ、質問者の33歳という年齢からすると「ストレスなどから来る、一時的な症状」かもしれません。
 
「乳腺の厚さって?変わったりするの?」
⇒かわります。
 よく「生理前に胸が張る」といいますが、実際に「女性ホルモンの影響で、乳腺が増殖して厚くなっている」のです。
 通常は「生理後に」退縮して「元に戻る」ことが多いのですが、「ホルモンバランスにより」「厚くなっている」のです。
○ポイントは 卵巣⇒乳腺、卵巣⇒子宮 という(ホルモン刺激による)関係です。 決して 子宮⇒乳腺ではないのです。
 「乳腺も子宮も卵巣から別々に支配をうけている」ということです。
 ♯つまり若いうちは「女性ホルモンが規則的」なので「乳腺と子宮の症状が同期する」のですが、だんだん「乳腺と子宮の反応にずれ」が生じてくるのです。