乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2269]
性別:女性
年齢:46歳
はじめまして。
46歳女性、○○県(東北)在住です。
よろしくお願いいたします。
平成22年、検診にて「石灰化」を指摘され、○○市の外科にて乳がん検診受けました。
その際には大きな変化なく、「これからも定期的な検査をしたほうがいいかも」と言われました。
平成2年自己検診にて右の乳房にしこりを発見、「乳腺線維腺腫」とのことで経過観察、平成4年、3×3センチということで腫瘍の摘出手術を受けました。
その後も自己検診を実施、乳房の所々に硬いゴツゴツしたものがある感じでした。
平成23年東日本大震災、原発事故により、○○市に避難。
以後市内の総合病院の外科にて年1回乳がん検診を受けています。
2015年7月○日検診、左乳房脇に茶色のシミがあることから、エコーにて検査、これまで「カテゴリー2」でしたが「カテゴリー3」ということで、細胞を採取、事前検査にて
左乳がん、硬癌、ステージ1。
大きさ1.7cm、サブタイプ(ルミナルB)、ER(+)、PgR(-)、HER2(-)、Ki-67(21パーセント)でした。
全身への転移は無く、腋窩リンパ節がグレーゾーンでした。
8月○日、左乳房切除術、センチネルリンパ生検にて浅いリンパに転移(三個のうち2個)、追加切除しました。
 
8月○○日、病理検査結果にて、
切除した乳房の二つあったしこりの細胞が、「ホルモン感受性(ER(+))」と「トリプルネガティブ」であることが判明、リンパ節転移と、トリネガのこともあり、術後抗癌剤(TC療法)を4クール受けました。
現在タモキシフェンにて治療中です。
質問なのですが、このように、ひとつの乳房からタイプの違うがん細胞が、それぞれ単体で大きくなっていく、ということは多いのでしょうか?
また、今後、どのような経過を追う感じになるのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
左乳がん、硬癌、ステージ1。
大きさ1.7cm、サブタイプ(ルミナルB)、ER(+)、PgR(-)、
HER2(-)、Ki-67(21パーセント)
「切除した乳房の二つあったしこりの細胞が、「ホルモン感受性(ER(+))」と「トリプルネガティブ」であることが判明、リンパ節転移と、トリネガのこともあり、術後抗癌剤(TC療法)を4クール受けました。」
⇒この経過からすると、「トリプルネガティブの方の腫瘍は、術前には針生検していませんね。大きさはどうなのでしょうか?」
 もしも「5mm以下」であれば、「トリプルネガティブに対する治療は不要」となります。
 ○原則として「両方の腫瘍に対する治療」を行うことになります。
 つまり「ルミナールタイプ」に対して「ホルモン療法」
 「トリプルネガティブ」に対して「抗がん剤」
 結果として「ホルモン療法+抗がん剤」となります。
 
「ひとつの乳房からタイプの違うがん細胞が、それぞれ単体で大きくなっていく、ということは多いのでしょうか?」
⇒大した意味はありません。
 たまたま「同時期に、別個に同じ乳腺内に癌が発生」しただけにすぎません。
 
「また、今後、どのような経過を追う感じになるのでしょうか。」
⇒両方に対する治療(ホルモン療法+抗がん剤)をするだけです。
 通常と全く変わりありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、先日はお忙しい中、ご回答いただきありがとうございます。
術前説明では、「ホルモン剤が効くタイプ」と「抗癌剤が必要なタイプ」と説明がありました。
トリプルネガティブとは仰ってませんが。
腫瘍の大きさは
1.2??1.0でした。
リンパ節に転移していたので、ステージ2でした。
リンパ節転移とトリプルネガティブということで、TC療法を4クール受
けました。
放射線に関しては、リンパの転移数が少ないので現状ではやらないとの
ことでした。
極々早期であり、取り切れたということでした。
質問させていただきます。
①5年生存率、stage2は80%のようですが、このような場合は、どのく
らいになるのでしょう。
②トリプルネガティブは、顔つきが悪く荒々しいと説明されましたが、
転移の可能性は術後何年ぐらいまで懸念した方が良いでしょうか?
最近ずっと左側頭部~後頭部にかけて、鈍痛があります。
ケア防止やカツラが圧迫されるような違和感があります。
また、一過性ですが強いめまいも数秒ありました。
もともと緊張性頭痛があるので、受診すべきかどうか悩んでいます。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「腫瘍の大きさは1.2x1.0でした。リンパ節に転移していたので、ステージ2」
⇒pT1c(12mm), pN1, pStage2A
 
「リンパ節転移とトリプルネガティブということで、TC療法を4クール受けました。」
⇒(リンパ節転移とは無関係に)「トリプルネガティブで5mm<であれば」わたしであれば「アンスラサイクリン+タキサン」します。   「放射線に関しては、リンパの転移数が少ないので現状ではやらないとのことでした。」
⇒正しい解釈です。
 リンパ節転移4個以上では「乳房切除後の放射線治療の適応(乳癌診療ガイドライン 推奨度A)」となります。
 
「①5年生存率、stage2は80%のようですが、このような場合は、どのくらいになるのでしょう。」
⇒10年生存率が77%です。(5年生存率は不明です)
 
「②トリプルネガティブは、顔つきが悪く荒々しいと説明されました」
⇒そんな「馬鹿馬鹿しい説明」は忘れるようにしましょう。
 そんな説明をして「担当医は何が楽しい」のでしょうか?
 私には理解できません。
 「トリプルネガティブなので、(ホルモン療法が効果が無いので)抗癌剤が必要です」で十分だと思いませんか?
 
「転移の可能性は術後何年ぐらいまで懸念した方が良いでしょうか?」
⇒乳癌の場合には「5年が一区切り」です。
 
「最近ずっと左側頭部~後頭部にかけて、鈍痛」「ケア防止やカツラが圧迫されるような違和感」「一過性ですが強いめまいも数秒」「もともと緊張性頭痛があるので、受診すべきかどうか悩んでいます。」
⇒もしも「脳転移を心配している」とすれば、「全く無駄な心配」です。(もしかして担当医は「顔つきが悪く荒々しいから、可能性も否定できない」などと言うかもしれませんが…)
 全く心配無用です。
 ご安心を。





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