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トリプルポジティブの治療

[管理番号:6496]
性別:女性
年齢:41歳
いつも勉強させていただいております。
昨年10月に健康診断でマンモグラフィとエコーを受けて、
エコーでのう胞2ヶ所だが問題なしとの所見でした。
今年2月に右乳房の乳輪あたりに皮膚の盛り上がりを感じて、
1ヶ月経過してもなくならないので、
健康診断を受けた病院に行きました。
病院では、まずマンモグラフィ撮影後、診察時にエコーでしたが、
その時点でガンの疑いがあるので、MRIを撮って、
それでも判断がつかなければ、マンモトーム生検とのことでした。
MRIの結果を聞きに行ったところ、特に説明もなく、
生検となり、私としては、ハッキリしなかったのかなと思っていたのですが、
主治医的には、初回の視診でガンという見解だったようです。
(10月の健康診断でマンモもエコーも検査して、半年しか経っていないのに…という思いが強いですが、
マンモグラフィだと、今の段階でも、よーく見ても小さい石灰化があるだけで、ガンとの疑いは出ないそうです。)
術前の説明は
・浸潤性乳管癌
核グレード1
ER +++
PgR ++
MIB-1 15%
HER2 検査中
T1N0M0 StageⅠ
温存手術後に放射線と、タモキシフェンの服用とのことでした。
4月に温存手術を受け、退院後の診察での追加変更
・硬癌
核グレード 1→2
HER2 検査中→2+だったのでFISH法にて検査中
(以下は、私からの聞き取りなので、書き方が曖昧ですが、)
・腫瘍の大きさ 1.3センチ
(パソコンの画面では、1. 3×1.2×
1.2と、1.3×1.2×1.7が見えました。)
・断端 「ギリギリで切ったところあるから」との答えで、放射線の回数が増えているので、おそらく陽性
・脈管侵襲 リンパ+、静脈-
・リンパ節転移 2ミリ以下だったのでセンチネルのみ(その割には腕がとても突っ張る)
ということで、もしHER2陽性の場合は、ホルモン剤に加えて、
ハーセプチンを1年間とのことでした。
そこで、放射線科の予約を取ったのですが、
私が読んだ本の中でも、このページでも再三、
「ハーセプチンは抗がん剤と併用」となっていて、
その場合は放射線より先というのが気になったので、
放射線開始の前に、診察に行きました。
結果、HER2は陽性だったのですが、
主治医は、ホルモン受容体が高く、MIB
-1が低く、腫瘍径が小さく、
リンパ節転移も遠隔転移もないので、抗がん剤は不要。
というか、効くタイプでは無いからしない。
とのことで、とりあえず放射線に通っており、
今月いっぱいで終わったら、投薬の説明を受けます。
①主治医はハーセプチン単独使用は、抗がん剤が効くタイプではないという説明でしたが、
こちらのページでは、ハーセプチン単独はやってはいけないと書かれています。
やってはいけないのは、時間と費用の無駄だからという ニュアンスでしょうか?
それとも、効果がないどころかかえって悪くするというニュアンスでしょうか?
②先生でしたら、私に対して、放射線後はどのような方針を出されますでしょうか?
長くなってしまい、分かりづらい文章で恐縮ですが、
ご回答いただけますと幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「MRIを撮って、それでも判断がつかなければ」
⇒そもそもMRIを診断目的で撮ることは、全く「誤った」診療です。
「ハーセプチン単独はやってはいけないと書かれています」
⇒その通り。
 ハーセプチン単独は「無意味」であり、必ず抗癌剤と併用することになっています。
 
「先生でしたら、私に対して、放射線後はどのような方針を出されますでしょうか?」
⇒正しい治療は…
 ハーセプチン(抗癌剤併用)(3カ月)⇒放射線⇒ハーセプチン単剤(9カ月)